素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲宇連山のホソバシャクナゲ▲

2016年04月29日 | 私の見た山・登った山

あまり標高の高い山がないという愛知県の宇連山(うれやま:うれさん)と呼ばれる標高929.4mの山を登って来また。                                                                                                                                   愛知県民の森駐車場に 9時50分到着。

                                                  ゴールデンウイークの初日であり、天気も良いので駐車場の心配をしたが、充分に止めることができてホッとしました。                                          愛知県民の森には、多目的広場、大芝生広場、運動場、キャンプ場に宿泊施設兼レストラン『モリトピア愛知』があります。                              また、他にもバードサンクチュアリーや外国樹種展示林、滝、シャクナゲ自生地への散策路が整備され、沢山の方々が家族連れで楽しんでいました。

この時期はツツジやシャクナゲが見られるので、とても楽しみでした。                      シャクナゲはツツジ科に属し、北海道・本州(北中部)に自生するハクサンシャクナゲネモトシャクナゲシロバナシャクナゲアズマシャクナゲと屋久島に自生するヤクシマシャクナゲがあります。

県民の森からBキャンプ場を抜け南尾根に上がり、

                                                  南尾根展望台に10時50分到着。

                                              標高が低いのに尾根に出ると岩稜帯のやせ尾根で、エッこれで千m未満の山 と驚きました。 

                                               でも、好天の清々しい空気の中、岩道を歩け最高の気分でした。

県民の森は低山の尾根が馬蹄形に囲んだ中にあり、以前に山火事が多かったのか  登山者のタバコの不始末があったのか 、尾根を含めた一帯に28か所もの防火水槽が設置されていました。

西尾根の国体コース尾根分岐通過、11時50分。                        その先で昼食タイムを取り、雲のない青空を久し振りに見た感じでした。

                                               その時に山頂へ行くよりも、この辺りでしか見られないという『ホソバシャクナゲが見たいという希望があり、国体コース尾根を下り、県民の森に下ってから東尾根のホソバシャクナゲ自生林に向かいました。

ここ愛知県民の森付近に自生するシャクナゲは、愛知県(三河地方)から静岡県(遠州地方)の山地に自生し、淡紅色の花が鮮やかに咲き、その名を『ホソバシャクナゲ』と言います。

11℃の冷風が噴き出す風穴を14時12分通過し、おしどり池(14時22分通過)から東尾根への急登が始まりましたが、花を見たいという気持ちが力付けてくれるのか、皆さん頑張りました。

その登高中ではパラパラしかシャクナゲが見られず、この程度かと思いながらも尾根を目指し、おしどり池から1時間登った尾根では、満開のホソバシャクナゲを見ることができ、皆さんに満足して頂けました。

 

そんなことで下りは快調、おしどり池通過15時40分。                 大芝生広場を抜け、駐車場への途中で「シナアブラギリ」という大木に咲く、香りの良い綺麗な花が見られました。

県民の森駐車場着、16時15分。お疲れ様でした。

                                                     16時50分に浜松いなさICに入り、帰途に着きました。

 

 

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◎ 伊豆半島の生い立ち ◎   

2016年04月24日 | ジオパーク

最近、自分の住んでいる所から日本国内そして世界へと目を向けてみると、気象状況も含めて何か今までにない変化や動きを感じています。                    皆さんはどう思われますか  

                                               そんなことで、今回は過去の動きの一端を見ることができるという伊豆を歩いて来ました。                                              46億年前に誕生した地球は、その姿を変え続けてきました。                  大気中に酸素のない時期もありましたし、地球全体が寒く凍りついていた時期もありました。                                        大陸も初めからあったわけではなく、プレート運動や火山活動によって作られ、場所や形を変え続けています。 

伊豆半島の歴史は、約2000万年前にさかのぼります。                           当時の伊豆は、本州からはるか南のかなた数百Km先の太平洋の海底に沈む火山群でした。                                      その後、フィリピン海プレートの北上の動きに合わせて、日本の本州に接近、衝突。                       現在の半島の形になりました。 約60万年前のできごとです。                    衝突後、20万年前までは、半島上のあちらこちらで噴火が続きます。          天城山や達磨山といった伊豆の大型火山が誕生し、現在の伊豆半島の骨格を形づくりました。

これら大型火山の活動が終わると、日本には数少ない単成火山群の活動が始まります。 大室山に代表される「伊豆東部火山群」の誕生です。               また、フィリピン海プレートの動きは、現在も伊豆半島を本州に押し込み続けていて、緩やかな地殻変動が伊豆の大地の多様性を今もなお育み続けています。

まず最初に訪問したのは、今年の4月2日にオープンしたばかりの伊豆半島ジオパークミュージアム『ジオリア』。                             「南から来た火山の贈りもの」をさがしに行こうと小さい子供たちにも興味が持てるような造りの施設で、私たちも楽しく見学できました。

11時10分、だるま山高原レストハウス到着。                           ここからは伊豆半島が本州に衝突した接点部分や、さまざまな時代の成り立ちでできた地形を眺めることができました。

12時40分、船原スコリア丘に到着。

                                               広大な採石場で、ここ船原火山列はおよそ15万年前の伊豆東部火山群最古の噴火でできたスコリア丘とのことです。                                 粘り気の少ないマグマのしぶきが火口から噴き出ると、空中で冷え固まってスコリア(火山噴出物の一種:黒っぽい軽石)となり、火口の周囲に積もってスコリア丘と呼ばれる山を作ります。                                              ここでは採石をしているのでスコリア丘の内部構造を採石場の方が説明して下さいました。

                                               普段、操業中は入れませんが、今日見学出来たうえ探した「火山弾」が頂け、とてもラッキーでした。

13時40分、旭滝到着。 

                                               一見では普通の滝でしたが、良く見るとお城の石垣の上から水が流れ落ちている感じでした。                                             滝の岩盤が5~6角形のような岩で、それが石垣のように組まれている感じなのです。

                                                この旭滝は、かつて火山の地下にあったマグマの通り道が地上に姿を現した「火山の根」の一部だそうです。                                  火山の根の側面にあたる この場所では、横方向からマグマが冷やされたため、横向きの柱状節理を見ることができました。

柱状節理は、マグマが冷え固まるときに縮んでできる割れ目で、マグマが冷えた側から柱が伸びてゆく性質があるようです。

 

14時30分、下白岩到着。                                          普通の農道脇の土の壁である地層が、約1100万年前の南洋であることを示す証拠の「有孔虫化石」(レピドシクリナ)が発見されたところなのです。

                                               最古の生物で第三紀の化石種、ほとんどが海産。                       大量に堆積して軟泥をつくり、地層学の研究や油田探査などに役立っているようです。  有殻の根足虫類で殻径1mm以下のものが多い。

 

15時30分、丹那断層公園到着。

                                               ここは1930年に起きた北伊豆地震によって生じた断層のずれが保存されています。

                                               左横ずれ断層の活動により、当時の水路や丸く作られた池の石枠が、断層に沿って約2m程度ズレているのが確認できます。 

                                               また、地層のズレを観察できる施設がありましたが難解で、施設外での断層の動きの方が実感できました。

 

 

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▲矢倉岳ハイク▲

2016年04月17日 | ジオパーク

北向きに足柄平野に立つと西方向に明神が岳、金時山、富士山、その前にお結びのような矢倉岳、そして北西方向には大野山、北側に松田山、その奥には丹沢山塊が聳えています。

                                                今回は、その中で地質学的にも貴重な矢倉岳(870m)に登ってきました。

神奈川県南足柄市矢倉沢の矢倉沢部落から矢倉岳へ、そして足柄峠に向けての登山ルートを歩きました。                                       登り始めは直登の急坂でイノシシ除けの柵を抜け、振り返ると茶畑越しに足柄平野と曽我丘陵が望めた。

植林の針葉樹林帯を抜けた標高600m付近から傾斜が緩くなり、その後 630m付近から再び傾斜がきつくなります。                                      その辺りから深成岩体が露出してくると言われ、足元に注意しながら登りました。       それはこの矢倉岳のみに沢山見られるという、ごま塩模様の『石英閃緑岩』観察登山なのです。  

それでは、まず言葉の解説をさせて頂きます。                              火山噴火……地下深くでできたマグマが地表に噴き出す現象。                       溶岩…………噴出したマグマが地表で冷え固まってできたもの。                     火成岩………マグマが冷えて固まった岩石。                           火山岩………溶岩を含め、マグマが地上付近で急速に冷えて固まってできる火成岩。         深成岩………地下深くで、ゆっくりと冷え固まってできた岩石。

神奈川県には有名な深成岩体が2つあるそうです。                       その1つは丹沢山地の中心部に分布する深成岩体で、もう1つが矢倉岳とのことです。

矢倉岳周辺の地質は足柄層群と呼ばれ、約200万~70万年前に伊豆と本州の間にあった海に、泥や砂、レキが堆積してできた地層で、この地層がおよそ170万~120万年前にできました。                                       その直後の115万年前にマグマが入り込んでゆっくりと冷え固まり、後に矢倉岳となる岩体ができました。                                           できた岩石の種類は「石英閃緑岩」と呼ばれる深成岩の一種です。

矢倉岳の山頂付近は深成岩体で、115万年前にできたことはそう珍しくはないようです。世界的に見ても珍しいのは、115万年前にできた岩体が、既に地表に露出している点だそうです。

このように矢倉岳を含む足柄山地は急速な隆起をし、上部にあった軟らかな足柄層群は浸食され、堅い深成岩体部分が取り残され、現在のような矢倉岳の姿になったとのことです。

本来であれば、まだ地中深くにあるべき岩体が、先輩の地層を追い抜いて最速で地表に現れていることが世界的に珍しいと言われています。

 

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◎ 根尾谷断層 ◎

2016年04月11日 | 日本の歴史

淡墨桜を目指して国道157号線を走行の途中で根尾川沿いの県道に入り、桜と共に世界的にも有名であるといわれる“根尾谷断層”を見学しました。

明治24年(1891)10月28日早朝、日本内陸部で発生した過去最大の濃尾地震に際して生じた断層であり、その規模は福井県今立郡池田町野尻から可児市帷子(かたびら)地区まで、総延長80Kmにも及ぶ、当時としては世界でも最大級の地震断層でありました。

その後、皆さんも記憶に新しい平成23年(2011)3月11日14時46分18秒に発生した『東日本大震災』。                                                                                                                   地震、津波、それに伴い福島第一原子力発電所のメトルダウン。                                      当時の映像を見る度に涙があふれます。  自然の力の大きさに驚くばかりです。                                       この地震はマグニチュード9.0。                                                                                            岩手県沖から茨城県沖までの南北約500Km、東西約200Kmという広大なものでした。                                        地球を取り囲む十数枚のプレート、日本付近の4枚のプレート(ユーラシアプレート、北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート)も年間数cmづつ移動しています。                             ですから何十年、何百年単位での地震発生は避けられないので、普段から防災対策だけは心掛けたいですね。

東日本大震災『3.11』に比べたら濃尾地震は小さなものですが、地震に伴って生じた断層として初めて確認されたこの水鳥の断層は、内外の地震学の教科書などに引用されて世界的に有名となり、現在までに外国の研究者の来訪も多数にのぼっているとのことです。

特に、この断層の中心部にあたるこの地(根尾谷水鳥)においては、上下最大6m、水平横ずれ3m、長さ1Kmにおよぶ断層崖の出現でした。

このような理由により、この断層は昭和2年『根尾谷断層』として国の天然記念物に指定され、更に昭和27年特別天然記念物にも指定されました。

 

 

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🌸 根尾谷淡墨桜 🌸      

2016年04月10日 | 春景色

桜の季節の観光案内には、必ず目にする根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)

                                                  私も名前だけは聞いていましたが、行ったこともなく、今回の計画がとても楽しみでした。

所在地   岐阜県本巣市根尾板所字上段995                                普通呼称  根尾谷淡墨ザクラ                                    品種    彼岸桜   和名:エドヒガン                            樹齢    1,500余年                                     樹高    16.00m                                      幹囲目通り 9.90m                                       枝張り   東西 27.60m  南北 25.00m                             指定    大正11年10月12日 内務省 天然記念物指定1号                                           指定の理由 由緒ある桜の代表的巨樹            以上:2009年5月測定

千数百年にわたって生き続けている名木“淡墨桜”が、衰えを見せ始めたのは、大正時代初期、大雪で太さ約4mの最大の枝が折れ、本幹に亀裂が生じた頃からです。

その後、地元では保護に努めましたが昭和23年頃には遂に枯死するかという状態に陥り、文部省に訴えた結果、省の視察が実施され「3年以内の枯死は免れないだろう 」という診断が下されました。

 

これを受けて松岡楯雄氏らの提唱により、地元では淡墨桜顕彰保存会を設立、当時老木起死回生の名手として知られていた岐阜市の医師「前田利行」氏に回生保護を依頼したのです。

昭和23年秋の前田氏による調査の結果、回生が可能であると診断され、翌24年、岐阜市の大工“中島英一”氏ほか数名を率いて来村し治療に当たられ、1年余りかけて当時としては最高の技術である根接ぎが行われました。

桜の根を掘り起こしてみると、木の周囲の巨根は全部枯死状態で、その腐朽箇所には無数のシロアリが生息していました。

翁は直ちにこれを駆除するとともに、近くの山から山桜の若根を採取して、わずかに活力ある残根に、特殊な接合方法を用いて、238本もの根接ぎを施し、樹勢を取り戻そうと懸命の努力がなされたのです。

その後の淡墨桜の見事な再生、存続は村の繁栄、融和に大いなる寄与するところとなった。               

 

                                                                                    

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▲イワザクラを求めて舟伏山へ▲

2016年04月10日 | 私の見た山・登った山

岐阜県山県(やまがた)市の名山(舟伏山、釜ケ谷山、相戸岳)めぐりをして来ました。                 この3つの山は岐阜市近郊である上、登山道が判り易く登りやすいため、「気軽に目指せる百名山」として、初心者をはじめとした幅広い登山者に人気があります。                                  今回は、山県市の北部で本巣市の境界にある標高1,040mの『舟伏山(ふなぶせやま)を歩いて来ました。

                                                      春には準絶滅危惧種である「イワザクラ」の咲く山として注目されている山なのです。

名山めぐりガイドである「山県 さくら」ちゃんと共にイワザクラを探して来ました。

   「山県 さくら」ちゃん紹介                                             自然観察指導員である父の影響で、幼い頃から地元の「舟伏山」で登山をエンジョイしている女の子。                                      住所:山県市神崎  身長:160cm  血液型:O型  誕生日:4月14日  年齢:?

舟伏山登山口到着、9時15分。 登山準備を済ませ9時25分出発。                                                   東ルートは立木伐採作業中とのことであったが、日曜日のため作業車の出入りもなく、東ルートに進んだ。                                      登り3.9Km。杉林と伐採箇所の境に踏み後を見つけ、尾根を目指した。                  登り始めであり、直登する足場の悪い登山路であり、ゆっくりペースで高度をかせいだ。

取り付いた尾根の舟伏山側が伐採されていたので、目指す舟伏山全景を望むことができた。標高差690mで歩行距離7Km超、約5時間の中級者向けのコースとのことです。

尾根に出てからは斜度が緩くなり、ホッとできた。

桜峠到着、10時45分。10分休憩。

峠を過ぎて植生が杉林から楢などの雑木林に変わると、秋山ハイクの感じになった。  でも登山路付近に良く目を凝らしていると、カタクリを発見、 ピンクが綺麗ですね。春です。

みのわ平を通過してから徐々に斜度がきつくなり、下山者の方とすれ違うのが怖いくらいの細い道をジグザグに登る。

                                                   水たまりと言う地点(11時45分通過)を過ぎた上部から石灰岩の岩が露出、落石にも細心の注意が必要な所でした。

山頂から500m下部辺りから、この山に来た目的の『イワザクラ』を発見。      名の通り岩に寄り添い、けなげに咲く様は、まさに幻の花です。  

細い道の岩場であり、足場の悪い危険個所なのです。                 でも沢山のカメラマンが夢中でシャッターを押していました。               ここだけに群生している植物で、準絶滅危惧種に指定されている理由は理解できます。

                                                      山県 さくらちゃんが「採っちゃダメよとお願いしています。守って下さい。

山頂到着、12時25分。25分休憩。                          沢山の登山者がいましたが、広い山頂なのでゆったりノンビリできました。      残念であったのは、雲が多く、案内板にあった周りの山々が良く見えなかったことです。 

山頂に、こんな説明板もありました。「太古の昔はサンゴ礁だった。」                       『今から2億5千万年以上も昔に、浅い海に堆積した物質が長い間に岩石になり、現在では陸地になっているのです。                            最近の研究では、ずっと南の赤道に近い低緯度でできたサンゴ礁であったことが判ってきました。                                         そして長い年月の間に、周りの他の堆積物と一緒に北へ移動し、当時大陸の続きであった飛騨帯、飛騨外縁帯の部分に合体したともいわれています。』

私たちは地球規模で行くと瞬間を生きています。                          地球規模の大きな流れも、また生きているのですね。

12時50分下山開始。

                                               小舟伏山までは雑木林の中の尾根歩きで、そのあと長いジグザグの下山路を黙々と下る。                                               東ルートほどではないが、西ルートでもイワザクラを見ることができました。                        阿弥陀仏様に13時45分着。10分休憩。

西ルートの沢、徒渉箇所通過14時15分。ここからは沢沿いを下り、そこで板状節理

                                                  大きな力が加わって波形状に変形した褶曲の岩盤を見ることができました。

今回は東ルートから西ルートへの周回コースを選択し、14時45分全員無事、朝の登山口まで下山しました。                                            山県さくらちゃんのお陰で「イワザクラ」を見ることができ、ありがとうございました。

 

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