素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

🐾 曽我丘陵から梅園へ 🐾

2013年02月24日 | 春景色

近隣の梅の木にも白い花とほのかな香りが感じられるようになった今日この頃、早朝の曽我丘陵から梅林へとハイキングをしようと声を掛けて頂き出かけてみた。

スタート地点の集合が6時であり、家を5時に出発。                    まだ真っ暗、外気温は0℃であった。

寒いので、すぐに出発した。東海道本線「国府津駅」に近い菅原神社の横から曽我丘陵へ登りだした。

いつもの事だが、皆でブラブラおしゃべりしながら歩くのも楽しいものである。  まだ7時前と言うのに下ってこられる年配の方、数名とすれ違い挨拶を交わした。「これから曽我梅林まで歩くのですか」とビックリされていた。

1日20キロ弱の荷を背負って10時間平気で歩く人間が5キロのカメラバックを背負って、息を切らせた。                                 アルプス登山と裏山ハイクの心構えの違いだろうか?不安を感じた。体力減退に。

近場の低山でも初めて歩くところには、素晴らしい発見が必ずあり、これがどこにでも出掛けてみようと思う原動力だと思う。

曽我の梅林は、別所、原、中河原の3カ所の梅林からなり、約35,000本白梅が植えられ、国土交通省選定による《関東の富士見百景》に指定されています。 

                                                                 一方、この地は日本三大仇討の1つ「曽我物語」の主人公、曽我十郎、五郎兄弟の育った場所として有名で、数多くの史跡もあります。                                           また、この地から見る富士山、箱根連山、丹沢山塊等の眺めも素晴らしく、景勝にも優れた関東屈指の梅林であります。

別の発見には、既に焼けて跡地しかありませんが、一時期「斜陽」・「人間失格」などの作品で有名な『太宰 治』氏が住んでいられた事と作品「暢気眼鏡」で芥川賞を受賞した『尾崎 一雄』氏が1983年3月31日に当地にて没された住居跡がある事などを知り、改めてビックリした地元再発見のハイクでした。

 

 

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▽世附の百万遍念仏▽

2013年02月17日 | 伝統行事

神奈川県指定無形民俗文化財《世附(よづく)の百万遍念仏》が毎年2月15日に近い土、日曜日の2日間で行われました。

世附とは、神奈川県西部。                             現在では三保ダムが建設され、道路整備も整っていますが、ダムの建設前は西丹沢の幽境にあった戸数125戸の河内川と世附川の接点で陸の孤島集落でした。

古くは別に念仏堂があり、世附地域民が集まって修業したと言われています。     また獅子舞は百万遍とは別個の来歴をもち、別々に行われていたが、いつしか習合したもののようです。

百万遍は600年前から行われたという伝承があり、獅子舞は18世紀末期以後のものだそうです。

昭和52年から現在の山北町向原「能安寺道場」で復活。              大数珠を巨大な滑車に取り付け、屈強な青年たちが回転させる形式で、全国的に珍しい行法であり、史証は無いようですが600年前の南北朝時代の発祥と伝えられています。

百万遍は通念として、念仏門の後生為楽の行事とされていますが、世附の百万遍念仏は先祖の霊を慰め、地域の安全祈願と悪疫退散であり、また、雨乞いにも行われたとも言われています。

数珠の数は現在302個、古くはもっと多かったと言われています。          長さ9m、丹沢の水桃木で作られています。                    滑車は梯子のような枠に掛け、そのそばに大太鼓5個を並べ、更に小机を据えて算木を置き、念仏の全進行の指揮を神寄せ山伏により、念仏衆が念仏を唱え、算木によって数珠の回転数を数えるのだそうです。

道場の天井には、山奥から刈り取って来たスゲ草で縄を作り、赤・白・青・黄・黒の5色の小さい幣(ぬさ)を吊り下げて、シメ飾りを天井いっぱいに張って進められます。

滑車に取り付けられた長さ9mの大数珠を後ろに放り投げるように回転させる伝統行事、保存会の屈強な青年らが回し始めた大数珠は大きくくねりながら床板に打ち付けられ「バンバン」という音が道場内に響き渡った。

 

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☆彡 ひな祭り ☆彡

2013年02月16日 | 伝統行事

あしがり郷『瀬戸屋敷』で2月12日(火)から3月3日(日)まで、瀬戸家収蔵の雛人形や手作りによる、つるし雛を飾った「ひなまつり」が開催されています。

大きなお屋敷内いっぱいに雛人形が飾られ、また7,000個以上のつるし雛も合わさり、色鮮やかに女の子の節句が表現されています。

核家族化している現在、各家庭で雛人形を飾ることは減っているように感じられる中、地域で伝統文化を伝えるべく貴重な雛人形を展示公開して下さることは、本当に有難いことです。

神奈川県 開成町にある『瀬戸屋敷』は代々地元の名主を勤めた瀬戸家の屋敷で江戸時代の農村文化を今に伝える開成町の重要文化財となっています。

3月3日に行われるひな祭りは、雛人形を飾り、白酒、ひし餅、ハマグリの吸い物などで祝うのが一般的のようです。

ひな祭りの原型行事は古代中国から伝わり、江戸時代に庶民の間に広まり、ひな段に雛人形を置くと共に桃の花を飾るという、現在のひな祭りに近い形になったようです。   桃の木は、中国では悪魔を打ち払う神聖な木と考えられ、ひな祭りに飾られるようになったと言われています。

俗に雛人形はあまり長く飾ると女の子の婚期が遅れると考えられ、ひな祭りが済んだ翌日以降、早めに片づける風習になっています。

 

 

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⛄ 冬を観る ⛄

2013年02月06日 | 冬の風景

『のべやま』と書いた。 停車場で汽車を降りて、 わたしの道が ここから始まる。                  (尾崎喜八「花咲ける孤独」より)

寒い時には、寒い所に行こうと考えたのに、予定していた当日が週間天気予報で雨、その上気温が18℃以上になると言う事で、衣類や装備に迷った。

向かう所が、広い世間には余り知られていない信州の南佐久北相木村にある氷柱・氷瀑めぐりである。

史跡名勝になっている《三滝山》。                        ここには猪音(ししおとや)の滝と三瀑。                           【大禅(だいぜん)の滝、小禅(こぜん)の滝、浅間(せんげ)の滝】があって、三滝山と名付けられた。

ここに向かう道中も、中央高速の笹子トンネル天井崩落事故により、現在対面通行で酷い渋滞に巻き込まれ1時間近く遅れ、溶けないでくれと祈った。

小禅の滝は普通の滝が氷付いたものであり、気温の上昇に伴い音を立てて剥がれ落ちる所が見られた。

今回の見学の目玉は大禅の滝である。                       落差約30mあり、厳寒時には凍結してマツカサ状の大氷柱になり、その眺望、壮観さは他に類例がないと言う。                                  でも本当に自然て不思議な芸術作品を作ってしまうんですね。 

          これは見ない訳にはいかない。

大禅の滝のかたわらの観音堂は弘化3年3月20日、出羽国の行者「田村太心」が諸国行脚し、心願叶うてこの地に開山した。                         7年後の嘉永6年本堂を完成し、三滝山深沢庵と称すとの事です。

 

 

 

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◆アイスクライミング◆

2013年02月05日 | 冬の風景

「アイスクライミング」って何だろう                                                                     文字通り凍ったルンゼ(沢)や氷壁・滝などをザイルや特殊な道具を使用して登るスポーツです。

夏は水が流れ落ちている滝が、冬の季節氷点下になると時間をかけて、ゆっくり氷に変化していきます。                                                                                                                年によって氷結状態が大きく異なり、ゲレンデの気温や状況を迅速に判断しなくてはならない、どちらかと言えば非常に危険なスポーツです。

フリークライミングは、岩に設置されたアンカー(ボルト)を支点に道具を使わず岩を登りますが、アイスクライミングはシャフトが曲がったアイスアックス(ピッケルの小さいもの)や登山靴に装着するクランポン(アイゼン)と言った専用の道具を使用します。

それらを使用して氷壁を登る姿は、何となくカマキリのようなイメージがあります。

クライマーは氷の質(固いのか、柔らかいのか)や前後左右の氷の状況を把握しつつ、また確保してくれているパートナーとの息を合わせ氷壁に挑む姿は、相互の信頼関係が重要である。

 

 

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大自然は芸術家

2013年02月03日 | 冬の風景

1年で2月が最も寒いと言われているのに、この日に限り低気圧が発生し南からの暖かい大気が流れ込み、日中は18℃から20℃程になると言う。                                      いくらなんでも上昇し過ぎだろうと感じた。

JR小海線、日本一標高の高い駅『野辺山』(標高1,345m)を通過した時の外気温計は12℃を表示していた。                                                                                                    更に南佐久方面に入り、標高1,300mとしても平地よりは7.8℃下がるので、下界は予報通りに20℃程に、時期に反した陽気のようだ。

氷柱が出来るほどの深い渓谷では、1日くらい急に気温が上昇しても、そう簡単には溶けないだろうと予想していたが、林道南斜面には氷塊が、ゴロゴロ散乱していた。

でも、北面はしっかりしたブルーアイスが見られ沢山の氷の芸術作品を鑑賞する事が出来た。南佐久の再発見である。

山口県に生まれた童謡詩人『金子 みすゞ』さんの詩《不思議》と共にご紹介いたします。

私は不思議でたまらない、黒い雲から降る雨が、銀にひかっていることが。

私は不思議でたまらない、青い桑の葉たべている、蚕が白くなることが。

私は不思議でたまらない、だれもいじらぬ夕顔が、ひとりでぱらりと開くのが。

私は不思議でたまらない、誰にきいても笑ってて、あたりまえだ、ということが。

 

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