久し振りに静岡県の山を歩いてみた。 静岡はお茶はもちろんミカンやメロンなど、沢山の野菜や果物の産地であります。
今回は新東名高速道路の新静岡ICを9時に降り、安部川沿いに県道27号線から29号線へと進み真富士の里を過ぎて、10分も走ると大きな有東木(うとうぎ)入口の看板が目に入り、少し細めの道を右手に2kmほど登って行き、大きなカーブの急坂を登ると有東木集落が見えてくる。
集落の入口には地元の方々が運営している、特産品の販売兼食堂「うつろぎ」があった。傾斜地であるが駐車場もあったので登山準備の休憩をした。 その駐車場の前には大きな石に「わさび栽培発祥の地」と表示されていた。
伊豆でもわさびは有名だが、どうもこちらの有東木から移植されたようである。 集落の中を流れる急流の沢筋には雛壇状にワサビ畑がたくさん見られた。
売店「うつろぎ」から更に先へ進み、葵高原を10時通過。 本来はここに車を止め周回コースを歩くのだが、
午後から雨模様の予報であり地蔵峠登山口まで車で移動した。10時10分着。
皆さんを降ろしてから、私は車で先ほどの葵高原まで下り、広い路肩に車を止め葵高原から青笹山を目指した、10時半出発。
小雨が来たので傘をさした。 わさび畑に向かう林道を登り20分ほど歩くと林道と別れ、わさび畑を横切り
細島峠と無名の峠分岐点にアミがカーテンの様に行く手をさえぎっており開けて通過、10時52分。 動物除けなのだろうか
その先も狭い沢なのに、結構上部にまでワサビ畑が作られていた。 作業用の小屋もあり、栽培発祥の地と謳っている石碑にも納得した。 登山道は結構斜度がきつく、雑木林の中の全ての岩が綺麗に苔むしていた。
また、昔は炭焼きをしていたのか窯の様に組まれた岩も苔むしていた、11時13分通過。
薄暗い杉林の中で「風穴」と書かれた表示板を発見。 コースから外れていたが寄ってみた。
表示板を見て岩穴から冷たい風でも出ているのかと思っていたら、城跡の様に幾重にも石垣が見えただけであった。11時25分。
相変わらず登山道の斜度はきついが、意外と足が軽く無名の峠で皆さんと合流しなくてはいけないので、歩き出すと多少早歩きとなり、汗をかかないように歩こうと思いながらも 、汗があふれ出た。
杉林の中の薄暗い尾根らしい感じの所に出たが、何の表示もなく11時40分通過。 小雨が降り出し傘を出す、5分ほど進んだら雑木林の中の岩と木の根が張り出した急な狭い登山道となり登るのが辛かった。
ロープがあり滑りそうな道を越えたら、ようやく無名の峠に出た、12時。
皆さんが通過したら棒を立てて置くと約束したが無かったので、皆さんと合流すべく地蔵峠方向に下った。 10分ほどで合流でき、皆さんと共に再び戻り、青笹山を目指した。 ガスが出ており景色は見えず、足元を見て歩いていたら白いものが飛び跳ねておりカサカサと音も聞こえ、アレ~ッとよく見たら1~2ミリの雹であった。 下界では判らない山の天気です。
再び無名の峠を12時20分通過。山頂に向かう木立の下で短時間の昼食を取った。 峠から、ひと登りで両脇に青笹が茂る緩やかな尾根に出た。
ガスで見えなかったが下り出した先に山頂があった。 笹の中から抜け出すと広い草原の青笹山山頂に出た。12時50分登頂。
本来なら展望も良いようだが、今日は白いカーテンに包まれた中の山頂で、体が冷えない短時間の休憩で山頂を後にした。13時。
雨で濡れた登山道、岩も木の根も土も全てが滑り易く、落ち着いて慎重に下って頂けるよう声を掛けた。 無名の峠通過、13時20分。 ここから自分が登って来た道を下るのだが、結構きつい下りで良く登って来たと自分ながら感心した。
ワサビ畑・細島峠分岐通過、14時20分。
車を止めた葵高原に全員無事下山、14時37分。雨の中の登山も風情がありますね。 お疲れ様でした。
帰りに有東木集落で地元の方々が営む売店「うつろぎ」に寄り、わさび栽培発祥の地に来たので皆さんで「ワサビめし」を賞味して来た。 新鮮と言うか強烈な刺激に目が覚め、涙をふきふき食べた。 ご飯とワサビは別々になっていたのだが、本場の新鮮なワサビだからと思い全部入れてしまったのが失敗だった。 でも後で思うと「ワサビめし」なので、あの強烈な刺激も味の一部と思った。 是非、お試しあれ