登りはずっと日蔭の登山道であったが、下りは全身に陽光を浴び、落ち葉を踏む音を聴きながら歩く、この時期ならではの山歩きであります。
高川山(標高 976m)は低山の割には、富士山をはじめとする山梨県東部の山々の展望に優れ、誰にでも気軽に登れる山として、最近かなり人気が高いようです。
十分展望を楽しんだら、山頂の案内板に沿って下山開始、9時 53分。 最初は北に向かって尾根道を辿る。
下り出して直ぐの所に「狼煙(のろし)台跡」の案内板が目に付いた。 解説は無かったが、戦国時代に甲斐国主となった武将 『武田信玄』 が近傍諸国をを攻略する際に遠方への情報伝達の合図として、ここで煙を高く上げたのだろう❓
下り初めは、なだらかな尾根道を右手に丹沢山塊を望みながら進む。
10時、禾生(かせい)分岐を通過。 ここから右手に尾根を下れば、『古宿コース』・『中谷入コース』に進み、リニヤ見学センターや富士急行線の禾生駅に下れる。 私は明るい尾根道歩きは好きなので直進する。
こちらの道標の上には休憩に丁度良い、落ち葉の敷き詰められた広場があった。 ノンビリしていても暖かいし、周りの山々が見え気持ち良い。
広場を過ぎ下り始めたら、岩の露出した急な下りとなり、落ち葉が滑るので転倒に注意しながら慎重に下った。
10時 29分、左手下方に中央自動車道の大月ジャンクションが見えた。
露岩は消え、穏やかな道を落ち葉を踏みながら、初冬の尾根歩きを楽しむ。
好天での、この時期の尾根歩きは両側の景色が楽しめる。
まだ残っていたヤマモミジが迎えてくれた。
11時 02分、むすび山分岐を通過。 尾根沿いを直進すれば「むすび山」経由で大月に出られるが、馬頭観音を見ながら松葉コースを下った。
馬頭観音通過。 馬頭観音様は頭上に馬頭を頂いて忿怒の相をされているといわれますが、こちらの観音様は、とても穏やかなお顔をされていました。
明るい南側斜面の松葉コースを下る。
11時 28分、田野倉側登山口に無事下山しました。 下りは暖かな陽射しを浴び、落ち葉を踏む音に耳を傾けながらノンビリ山歩ができました。
11時 50分、富士急行線 田野倉駅に到着。
山梨百名山には、良い山が沢山あるのに驚きました。
最近では、今迄に歩いたことのない山を歩いているので、花のない時期でも景色や登山道、建物など新しい発見があり、それなりに楽しいです。
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