すでに開催から10日ほど経過してしまっているが、高知から一旦新潟に戻ってから、奈良、広島、島根、そして大阪入りしてイベントを開催。
今回紹介するイベントは「建設系スタートアップイベント」といって、私が事務局を担当する建設業界のグループ「CCA」により開催されたもの。建設業に役立つだろうという新たな提案を、ベンチャー企業の経営者などが披露するピッチコンテストである。
この日集まった提案会社は10社。若い経営者や開発者たちが、国土を守り生活を支えているインフラ整備や建設業にビジネスチャンスを見込んで、建設業者の集まりであるグループに加盟する経営者と意見を交わし、開発したシステムが役立つものかどうかを披露するといったものだ。コンテストというくらいだから、ちゃんと審査もあるし、表彰もあります。
おしゃれなシェアオフィスを会場に、初めにグループの代表者から今回のイベント開催に至った経緯や建設業の現状や課題を共有(写真上)。最初から熱のこもった提案と議論が繰り広げられる。
その後、短い時間だが各社から提案。技術革命や生産性の向上はもとより、建設業に付きまとうといっていい人材不足や安全対策にも応えようというものなど、その提案は多岐にわたる。ITやそのソフトを開発・駆使したものや建設業に携わる中で課題を克服したり、気づきを利用したものばかり。
MVPに輝いたのは、自社が建設した住宅を、家主(施主)と連携して施工中や、完成後すでに住んでいる家を見学させてもらうというマッチングシステムを提案した「㈱ビズ・クリエイション」の「Kengaku Cloud」(写真下)
当方のグループは、地方で中小の建設業を営むということから、モデルルームを持つことも効率が悪く、営業的な部分での人材不足にも効果があるということで、高い評価を得たのでは。施主であるお客様のメリットもしっかりフォローされていたことも、地方の中小建設業には大事なことですしね。
非常に興味深く、実務的な提案の数々もさることながら、開発者のなみなみならない工夫や熱意、ビジネスチャンスを狙う貪欲さ。今の若い連中も捨てたもんじゃないな!って、一人でニヤリしていました。