たまに驚くほど昔の家電が置いてあることもある。
引っ越した時、そこにあったのはナショナルのエアコンで、夏には何度か水を吐き出し、冬には部屋を暖めることを放棄した。もはや交換する部品もなく修理も不可能ということで、大家さんが新しいエアコンを購入したのは、数年前のことだった。
夕べは久しぶりにPomeraがおかしくなった。続きを書こうとして開くと、画面が白い。ここまではよくあることだ。カーソルが何もないところに止まっているのだろう。しかし、何か嫌な予感がした。上に行っても何も出てこない。下に行っても何もない。一番上に戻ってみるか。既にそこが一番上だ。カーソルの行き場はない。
(文字がない!)
まさかと思いF7文字情報を表示させると、総文字数が00000だった。
アルト・タブで画面を切り替えると、そちら側には文字があるものの、何か変だ。今日書いたとこじゃない。ファイル名と内容が一致していない。恐らくは何か別のファイルが表示されている。一旦、あきらめてPomeraを閉じる。もう一度開いてみても同じまま。次にPCからSDカードを読み取ってみると、データは最後に書いたとこまで(最新の状態)残っていた。
(助かった!)
タイミング的には、電池交換をした直後だった。その前に上書き保存をしていたのはよかった。一区切りしたらデータ保存は必ず行おう。
毎日バックアップは取っているので、仮に失われたとしても1日分の文字だ。それでも軽くめまいがするほどには動揺してしまう。
使用中のPomeraは旧型で、発売されたのは2011年だと思われる。文字盤の文字もすっかりかすれ、半分以上が見えなくなった。それにしても、よく持ったものだ。
だが、そろそろ……、考える時がきているのだろうか。