眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

雨と素麺

2020-10-15 23:01:00 | 夢追い
 夢の中では酷い雨だった。その少し前には布団の中で激しい雨音を聞いた。それも含めて夢だったかどうかはどうも不確かだ。
「雨だから早く出るのか」
 父が訊いてきた。
 素麺には絹と木綿とがあるがやっぱり絹だと言う。
「茹でといたぞ」
 得意げに言いながら植物図鑑を広げている。

「冷やすのは自分でやってくれ」
 台所に行くとパレットの上で素麺が水に打たれていた。
 5、6束分はあるように見えた。
 茹でたと言うには硬すぎる。
「こんなに食えるか」
コメント
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