
「声をかくす人」 ロバート レッドフォード監督 △ ☆
1865年南北戦争終結直後、リンカーン暗殺事件の犯人隠匿の冤罪で、アメリカで初めて死刑を執行された女性メアリー サラット(ロビン ライト)と、彼女の弁護をした弁護士フレデリック(ジェームス マカヴォイ)の実話に基づいた物語です。「私は無実です。」という南部出身のメアリーは北軍の勝利を確実なものにし、そして南部の残党を一掃するために民間人であるにも関わらず軍法会議にかけられ犠牲になりました。メアリーには自分が死刑になっても守りたい人がいました。北軍の兵士として闘ったフレデリックは恋人に去られ、地位を失いながらも弁護を続けるのでした。
「語られてきた歴史が、必ずしも“本当の”物語ではない。」というレッドフォード監督の熱い思いが伝わる秀作です。国家にはさまざまな陰謀が渦巻いているのでしょう。原題「THE CONSPIRATOR( 陰謀)」に対して、邦題の「声をかくす人」っていうのは映画の本質を伝えきれていないのが残念です。
タバコは裁判の場面で煙が上がっていました。主役級は吸わずそこは評価できますが、無煙で撮ってほしかったです。タバコについても「国家やタバコ会社が語っていることは必ずしも本当ではない。」というか全くのでたらめですからね。