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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ボス その男シヴァージ

2013-01-11 | 2015以前の映画評


「ボス その男シヴァージ」 シャンカール監督 インド ○ 2007年

 「ロボット」(2010年)と同じ監督で、主演も同じラジニカーント、もちろんダンスも満載です。
 アメリカで大成功をおさめ大富豪となってインドに帰ってきたシヴァージ(ラジニカートン)は、貧しい人々のために学校や病院を始めようとします。ところが大学や病院を運営している悪徳企業家アーディセーシャンにじゃまをされます。その上、役人たちは建設許可のために多額の賄賂を公然と要求してきました。一方で、家族から結婚を促されたシヴァージは美しいタミル(シュリヤー)を見初め、なんとか結婚します。しかし、アーディセーシャンの妨害にあい結局全財産を失ってしまいます。そこで、シヴァージは作戦を変え自らも裏取引をして再び事業を再開しますが、逮捕されてしまいます。拷問を受けアーディセーシャンに殺されかけたシヴァージですが、蘇生して再び戻ってくるのでした。
 結婚話と悪徳企業家との戦いの二つの物語が同時に進行し、その間には大掛かりな妄想ダンスが挿入された3時間の大作です。独特のおもしろさはありますが、主役のラジニカーントが芸達者だけれどいまひとつ見た目の魅力がないのが致命的です。もちろんインド人の好みには合っているのでしょうが。いずれにせよ次々衣装が変わり怒涛のように踊りまくるダンスシーンには圧倒されます。
 また、インドだけではなくどこの国の政府も似たようなものでしょうが、悪徳企業家と賄賂が政治を動かしていることを告発したことには(それも娯楽映画で)一見の価値があります。
 タバコはこの作品は無煙でした。2007年のこの作品が無煙で、2010年の「ロボット」でタバコが出てくるというのがいまひとつ納得できないのですが、「ロボット」の制作時にはタバコ会社からの賄賂が断りきれなかったのでしょうか。2作目には制作費が底をついてしまったのかなどなど、いろいろ邪推させてくれるシャンカール監督です。

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