無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

プリンセス カイウラニ

2013-01-21 | 2015以前の映画評


 「プリンセス カイウラニ」 マーク フォービー 米 ×
 
 ハワイのカラカウア王家の最後の王女カイウラニの物語です。19世紀の終わりごろハワイの利権に目を付けたアメリカ人の謀略で反王政派の反乱がおきます。安全を確保するため王女は父親の故郷イギリスに渡ります。偏見もある中、イギリス青年と恋に落ちます。そのころカラカウア王が亡くなり、ハワイに危機が迫っていました。カイウラニはアメリカ大統領にハワイ王朝の存在を認めされるため単身ハワイに戻るのでした。
 今も世界の各地でアメリカが行っている覇権主義のやりかたはこのころから変わっていないということがよくわかります。幸せに暮らす人々の生活をいつも自分たちだけの利益のためにぶち壊していくんですよね。ということがよくわかります。
 タバコはハワイを乗っ取ろうとたくらむ首謀者が1度パイプをくわえました。(×)悪役=喫煙者です。


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イラン式料理本

2013-01-21 | 2015以前の映画評


「イラン式料理本」 モハマド シルワーニ監督 イラン ○

 監督(男)の身近な7人の女性たちが作る料理の様子を、会話を交えながら定置カメラで撮りました。
母親、義理の母親、伯母、母親の友人は主婦歴が30年以上のベテラン。双子を育てながら大学に通っている妹と監督の妻、そしてもうすぐ100歳になる友人の母親。それぞれの伝統的な料理の作り方などを聞き出していきます。家族や料理について、監督からの問いかけに答えるという形で構成されたドキュメンタリーです。
 日本にいるとイランの情報と言えば軍事的なことが中心ですが、この映画では普通の庶民の生活が描かれています。嫁と姑の確執や、男と女の理不尽な役割分担への怒りや諦め、妻に対する夫たちの感謝の言葉や思いあがった態度などカメラは容赦なくとらえています。最後に監督も妹夫婦も離婚したということは妙に納得できてしまいます。
 料理という一点に絞ったことで宗教や民族を超えた家族の普遍的なドラマとなり、日本人にも共感され「山形ドキュメンタリー映画祭 市民賞」を受賞しました。
 タバコはなし。無煙です。当然のことながらアルコールもなしです

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