
「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」 橋本一監督 ×××× PP缶ピース他
探偵(大泉洋)の友人でゲイのマサコが殺されました。犯人は検挙されず事件も忘れ去られようとした頃、バイオリニストの女(尾野真千子)が自分のファンだったマサコを殺した犯人を捜してほしいと探偵に依頼します。しかし、ススキノの仲間たちは事件について触れたがりません。実は政界が絡んでいて探偵は依頼を受けたばかりに3つの組織から追われる身となったのでした。
事件に絡む政治家は原発反対派で、彼を支持する市民が暴力で探偵に向かってくるという場面が何回かありましたが、そのスタイルがマスクとヘルメットにバットという昔の過激派もどきで非常に不愉快でした。今反対している市民は普通の市民で暴力的なグループとはまったく逆の立場の人々です。原発反対運動を誹謗中傷している内容は娯楽映画として許されるものではないでしょう。
タバコについても大問題作で、主役の大泉洋が多くの場面で喫煙し(××)、助手の松田龍平も後半数回喫煙(×)、そのほかススキノの繁華街の場面では客引きの女性が喫煙していて、そのすぐそばに赤ちゃんがいるという乳児虐待場面もありました。(×)PPも大変露骨で缶ピースは何度も登場し、マルボロの看板、ラストで松田が大泉に「吸う?」と言って黄色いパッケージのたぶんスピリッツを出す場面もありました。
FCTCに違反しているだけでなく、特に今年のWHO世界禁煙デーのスローガンは「タバコ広告の禁止」となっていますので大いに問題です。撮影に協力している札幌市などは恥ずかしくないのでしょうか。