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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

百年の時計

2013-05-26 | 2015以前の映画評


「百年の時計」 金子修介監督 ○ ☆☆ 無煙映画大賞候補作品

 路線開業100周年を迎えた“ことでん”こと高松琴平電気鉄道は「鉄道の歴史遺産」と言われています。その“ことでん”の車内ではぐくまれた切ない初恋を描いています。
 高松美術館の学芸員神高涼香(木南晴夏)は地元出身で大御所の芸術家安藤行人(ミッキー カーチス)の回顧展を企画担当することになりました。しかし高松に来た行人はやる気がなく、涼香は落胆します。実は行人には故郷に帰ってくる別の目的があったのです。それは初恋の相手を探すことでした。行人は「19歳で上京する時に、“ことでん”の車内である女性から一つの懐中時計をもらいましたが、その女性を探してほしい」と涼香に頼みます。涼香は行人とともに時計の持ち主を探し始めるのでした。
 ご当地映画香川県版です。“ことでん”という小さいながらも歴史ある鉄道を媒体として、100年の歴史を乗客の視線で描いています。また、主人公が芸術家という設定なので、「アートとはなにか」という問いかけもあります。そして、懐中時計の持ち主を追っていくことで日本の歴史を紹介し、単なる名所旧跡の紹介映画にならず歴史や芸術について考えさせる作品となりました(☆)。「さぬきうどん」を封印したのもよかったです。また、主役以外はほとんど無名の俳優たちでしたがみなさん好演していました。低予算でもいい脚本とサポーターがいれば名画は撮れるということですね(☆)。
 タバコはなし。無煙です(○)。沿線に葉タバコ畑が一瞬映ったようですが・・・。

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