無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

旅立ちの島唄 ~十五の春~

2013-05-22 | 2015以前の映画評


「旅立ちの島唄 ~十五の春~」 吉田康弘監督 ○ ☆☆ 無煙映画大賞候補

 沖縄の離島、南大東島が舞台です。人口1200人余りのこの島には高校がありません。ほとんどの子どもは中学卒業と同時に島を出て那覇で暮らします。主人公の仲里優奈(三吉彩花)は中学3年生になり、少女民謡グループ「ポロジノ娘」のリーダーとして母から譲られた三線を手に卒業の時に唄う「アバヨーイ(さようなら)」の練習に励んでいます。父親(小林薫)はサトウキビ農家、母親(大竹しのぶ)は兄と姉が進学で那覇へ行ったときについていったまま、島にはほとんど戻っていません。家族にはそれぞれの事情があったのです。
 離島の四季の生活を織り交ぜながら十五歳で人生の決断を迫られる優奈の1年を描いています。都会とは全く違う島の生活が生き生きと描かれています。主役の三吉は民謡も披露し、衣装や髪型が大変よく似合っていました。三吉が魅力的で、今後が期待できるので(☆)です。南大東島に行ってみたくなりました。
 島がいまTPPで揺れていることにも触れています。「サトウキビは島を守り、島は国を守る」という標語が印象的です。日本列島にはこのような小さな島がたくさんあり、そこにはいくつもの「一五の春」があるのでしょうね。
 タバコはなし。無煙です。島での宴会や漁師の集まりなどでもタバコを出さずとてもよかったです(☆)。

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