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「ニセコイ」 河合勇人(かわいはやと)監督 ◯ ☆ 東宝
「週刊少年ジャンプ」に連載された古味直志原作のラブコメ漫画を実写映画化しました。
極道組織「集英組」二代目の楽(中島健人)は「二代目」と呼ばれることが嫌いな普通の高校生です。同じ高校にアメリカから進出してきたギャングの「お嬢」千棘(ちとげ 中条あやみ)が転校してきます。実は組織の抗争を避けるため恋人同士になるよう二人はそれぞれの親から頼まれるのです。お互いに「もやし男」「ゴリラ女」と反発し合いますが、常に双方の子分たちが見張っているので恋人らしく見られるようニセコイを懸命に演じるのでした。ただ、楽には子どもの頃鍵と錠のペンダントを分け合った忘れられない女の子がいたのです。はたして楽と千棘のニセコイはうまくいくのでしょうか。運命の彼女とは出会えるのでしょうか。
千棘のアクションや楽の妄想場面が笑わせてくれる楽しい作品です。教師たちが個性的でこんな学校があったら楽しいだろうと羨ましくもなります。
中条、中島だけでなくこれからの活躍が期待される若手の俳優たちの演技も楽しめます。中高生がお年玉で観る作品におすすめの内容です。
楽しいといえば、エンドロールで流れる、メイキング映像で出演者が和気藹々と仕事をしているという雰囲気が伝わり、「楽しくなければ仕事じゃない!」をモットーとしている筆者には最も評価できる場面でした。(☆)
タバコは、なし。一度ギャングの親分が葉巻を手にする場面がありましたが火を付けなかったので無煙です。