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「いろとりどりの親子」 レイチェル ドレッツイン監督 米 △
アンドリュー ソロモンが10年の歳月をかけ300組以上の「普通でない子ども」の親子にインタビューしてまとめたベストセラーノンフィクションの原作をドキュメンタリー映画にしました。
自閉症、ダウン症、低身長症などの子どもとその親達が苦しんだり、悩んだり、その経験を超えての喜びなどを、自らがゲイのため両親になかなか理解してもらえず、つらい思いをしたソロモンがインタビューしています。「〜〜症」と診断されることで自ら可能性を閉じ込めてしまいがちですが、仲間の中に入ることで「孤独感」や「無力感」が払拭されていく過程を丁寧に映像にしました。また、それぞれに的確なアプローチをすることで自己表現が可能になっていく姿をみると、障害とは普通と思われている側の接し方に障害があるから生じる問題なのではないかと考えさせられました。
重大犯罪を起こして服役中の息子から普通に(時間などの制約はあるようでしたが)電話がかかってくるという待遇は日本の閉鎖的な刑務所の雰囲気からは想像できません。アメリカは開かれているのですね。
タバコは、低身長症の男性が集会所の外の喫煙所で喫煙していました。
また、妊娠が可能かどうかのカウンセリングで「タバコを吸いますか?」と最初に聞かれていました。喫煙習慣はリスクが大きいということですね。