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「アメリカン・ユートピア」 スパイク リー監督 米 ○ ☆☆
アメリカグラミー賞受賞アーティスト「ディビット バーン」が2018年に発表したアルバム「アメリカン・ユートピア」を原案にブロードウェイで行われたショーをスパイク・リー監督が映画化しました。
いきなり脳の模型を手に歌い始め、人間の脳は生まれたときがもっとも神経細胞のつながりは多く、成長するに連れだんだん少なくなっていく、人との出会いこそが人間を豊かにするとかたります。そして、さまざまな楽器を身に着けたさまざまなメンバーと演奏し、踊ります。その内容はトランプ大統領時代のアメリカに対しての自分の思いを穏やかに語り歌うのです。
1952年生まれのディビットが舞台の上を歌いながら演奏しながら動き回り印象的なダンスやマーチングバンド風の動きなどをカメラは捉えます。照明の見事なこと、音楽の豊かなこと、内容に主張があること、芸術性が高いことなどなど映画というメディアとして最高の作品です。
コロナがなければ「ボヘミアン ラプソディ」のような「応援上映」で盛り上がることも出来たでしょう。残念!
残念といえば、メンバーにアジア系の人がいなかったことがちょっと残念です。
タバコは、なし。無煙です。喫煙者があのパフォーマンスをしたら倒れますね。