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「寝ても覚めても」 濱口竜介監督 日仏合作 ☓☓!たばこと塩博物館協力
芥川賞作家柴崎友香原作の同名小説の映画化です。
大阪に暮らす朝子(唐田えりか)は写真展で出会った麦(ばく 東出昌大)と運命的な恋に落ちます。しかし、ある日麦は突然姿を消します。2年後東京のカフェで働く朝子は麦とそっくりな亮平(東出昌大二役)と出会います。戸惑う朝子ですが職場が隣だったこともありその後二人は一緒に暮らすようになります。亮平と幸せな結婚を決めようとした矢先に消えた麦が突然現れるのでした。
顔はそっくりとはいえ性格が異なる二人の恋人に揺れる微妙な女心を唐田えりかが絶妙に表現しています。それぞれの周囲の同性の友達が物語を盛り上げています。一番衝撃的なセリフは麦の友人岡崎の母親(田中美佐子)がいつも言っていた「好きな人の朝ごはんを作るために東京まで行っていた・・・。」というエピソードの「実はね・・・。」という真実であの一言は笑えます。
震災とそれにまつわるボランティア活動、仮設住宅、海が見えなくなった防潮堤などが描かれ単なる恋物語ではありません。
タバコは、久しぶりに「たばこと塩博物館」が協力していて其れに応えるためか主役の東出、同僚で友人役の瀬戸康史が度々喫煙していました。(☓☓)ビルの非常階段での喫煙風景もみっともないものですね。タバコネタも有ります。妻が妊娠し「タバコはだめでしょ。」これはそのとおりですね。「喫煙者とキスをすると臭い。」これもそのとおり。それなのに主役の朝子が「それもいい」みたいなセリフを言ってしまいがっかりです。喫煙者は臭いだけでなく歯もボロボロになって歯医者の費用もかかります。怖いですね。