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速修テキスト〈3〉企業経営理論〈2016年版〉 (TBC中小企業診断士試験シリーズ) |
クリエーター情報なし | |
早稲田出版 |
昨年から行なってきた企業診断1社が完了した。先週はその発表会。この企業さんのテーマは、「目標管理」。目標管理に関する問題点の列挙→絞り込み→解決策の列挙→絞り込み、という順序で従業員にやってもらい、最後に結果を発表した。
中小企業さんに多い(大企業でも変わらないが)一般的な問題は、(1)目標管理が理解されていない、(2)面接が不十分で、トップの目標が下位に連鎖していない、(3)目標の進捗把握、フォローがされていない、(4)定性目標の評価が難しい、などである。この企業さんも同じような問題が上がった。
最終発表では、コンサルタント(私)が、補足ポイントとして気が付いたことをプレゼンした。そのうちの一つを紹介する。「意思決定の三階層」、意思決定には経営層が判断すべき内容、マネジメント層(中堅管理職)が判断すべき内容、一般社員が判断すべき内容の3つの階層がある。
一般社員が、業務的な意思決定に直面した際は、自身が考えて判断する。これがマネジメント的な内容の場合は、一般社員は上司に「意見を言う、要望」するまで。このレベルの多くは人事的な内容を含むことが多く、決済金額で決まっている企業も多い。そして、経営的な内容が一般社員に降ってきた場合は、内容を「理解」することだ。経営的な内容は情報が集まる経理トップが決めている。一般社員は、どうしてそうなっているかその内容を理解することが重要だ。
これらは日常仕事をしていて、なんとなくわかっている内容だが、三角ピラミッドで絵に書いて説明するとクリアに理解でできる。この内容のベースは、中小企業診断士一次試験の企業経営理論に登場する内容である。
これでこの企業さんは一段落、今月はもう1社最終プレゼンが待ってる。山や資格だけやってるわけにはいかない。