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未来に選ばれる会社:CSRから始まるソーシャル・ブランディング |
クリエーター情報なし | |
学芸出版社 |
本書は、先頃CSR関連の団体、オルタタナの出版記念講演会に参加した時に購入した書籍である。やっと読み終わった。CSRとは、所得格差や、途上国の人権、環境問題などの社会的問題を解決するために、企業が社会の声を聴きながら、さまざまなステークホルダーとともに努力すること、とされている。そして、CSRはこれまで、「企業の社会的責任」と訳されていたが、より正確には、「企業の社会対応力」と訳するのがいいという。(本書の記述を要約)
本書の表紙(写真)にもあるが、小さい概念では、ES(従業員満足度)、それより大きい枠組みではCS(顧客満足度)、ここまでは分かるだろう。そしてそれより大きい概念として、筆者は、SS(社会満足度)を提唱している。本書を読めばその意味はよくわかる。
そして、いろいろな企業の活動例が載っている。理想科学工業の太陽光パネル・蓄電池+コピー機をアフリカに寄付した例、停電が多くてコピー機だけでは使い物にならないそうだ。キリンホールディングスの缶チューハイ、氷結和梨、氷結福島産桃などは、復興応援プロジェクトだそうだ。そうかあれが。伊藤園のお茶つくりへの貢献、森永製菓のチョコ1個で1円をアフリカに寄付。海外ではネスレ、コーヒーなどの会社だが、カカオ農家への支援や水資源の確保活動など、国内の大手から中堅企業、海外の企業などの例が沢山載っている。
中小企業さんはそのサイズに合ったCSRが必要だろう。以前にも書いたかもしれないが、私の地元でも、ある整骨院の院長が、毎朝、前の道路を掃除していた。樹木の多いところだから落ち葉も多い。そして通勤の方に挨拶をする。(いまは通勤しないから掃除しているかわからない)私もサラリーマン時代には挨拶していた。
こんな整骨院、どうだろうか、どうせ行くならそんなところがいい。私も肩を痛めて、通っているが、いつも満員である。この活動も影響しているんだろう。このように中小企業はできるところからやればいいのである。こんな例を集めて一度本にしてみたいもんだ。