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ラクラク突破の1級土木施工管理技士[実地試験]要点チェック2015 (エクスナレッジムック) |
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1級土木施工管理技士実地試験の合格発表が行われた。こちらである。合格率は37.3%、受験者27千人で、10千人が合格だ。前回は39.5%だったから、ほぼ前回と同じだ。私は昨年ライフライン系2社のこの試験の受験指導をしている。残念ながら、全国平均を下回ってしまった。
その原因を考えてみた。まず経験記述。経験記述は最近は、工程管理、安全管理、品質管理のうちから、1つのテーマが出題される。平成27年度は、「品質管理」であった。実はライフライン系技術者は一番苦手な分野であった。品質管理では書く内容が乏しいのである。コンクリートは使わないし、土工も掘削土量が少ないし、ポリエチレン配管は土木の対象外のようだし、という訳で、演習でも苦労した。これが合格率が低い一因かと思われる。
専門の問題は、全部で10問出題された。選択の方法が少し変わったようだ。しかし、内容は過去問題の変形が多い。軟弱地盤の対策、コンクリートの打継ぎ、土の締固め、型枠・足場の数値、管きょの施工、そして、不同沈下の抑制、暑中コンクリートの留意点、コンクリートの耐久性、労働災害、廃棄物の元受の仕事、と過去問題の変形が大半だ。テキストや過去問題をきちんとやっていればかなり得点できたはず。
参考まで、平成27年度問題10の労働災害の対策を掲載する。下の絵を見て、労働災害とその防止に対策について、労働安全衛生規則に定めらた事項を二つ上げよ、というものである。わかるかな。高さ3mの勾配は・・、ユンボを運転するときは・・あたりかな。
やっぱり、今年は、経験記述がネックだったろうか。来年度試験に向けて対策を考えないと。