2014-15年版 ネットショップ検定公式テキスト ネットショップ実務士レベル1対応 | |
クリエーター情報なし | |
日本能率協会マネジメントセンター |
半年間継続してきたある中小企業さんの診断が終了した。この診断はある役所の中小企業支援策で、5回の診断を実施し、企業を応援し、その報酬を中小企業診断士が役所から戴くというものだ。テーマは「ネットショップの人材育成」。私の専門分野である。
初回は企業さんの状況を把握し、今後の予定を決めた。2回目はネットショップに必要なスキルマップを作成。3回目はそのスキルマップに基づいてスキルアップを図るOJT計画書を作成、4回目は管理者向けにOFF-JTとしてコーチングの研修、そして最終回は、自己啓発として、ネットショップ実務士受験を推薦した。
OFF-JT,OJT、自己啓発と教育の三本柱をやってまとめた。ネットショップ実務士は、写真のテキストの一部を執筆している関係で、推薦したものだが、対象者はなかなか学習意欲が湧かないらしい。コーチング研修の後、経営者の悩みを聴いて、コーチングしようと思ったが、難しい。
最終回は、自己啓発の意欲を説明するため、マズローの段階欲求説を持ち出して説明したが、なかなか納得してもらえない。最後は、報奨金制度を入れて自己啓発してもらうようにして、私の計画で1年間実施して戴くようになった。
中小企業の経営者は、裸一貫でここまで築き上げてきた方が多いため、皆、個性をお持ちだ。それとともに自分の成功体験をもとに、思い込みも持っている。経営者と話すときは、この成功体験や思い込みがどの程度なのか距離感を図ることが必要だ。この距離感が掴めれば、指導や協議はスムーズに進む。もう十数社診断してきた私の成功体験だ。