所用があって九州は佐賀に来た。泊りは嬉野温泉だ。朝晩と二度温泉に入ってみたが、ツルツルしてなかなかの温泉だ。毎日この温泉に入ってると、美肌にはなるね。この温泉は、日本三大美肌の湯 の一つという。はて、三大美肌の湯?
その疑問を書く。まず、日本三大美人の湯(川中温泉(群馬)、龍神温泉(和歌山)、湯の川温泉(島根))があるのは知っていたが、「三大美肌の湯」は初めて聞いた。美肌の湯、残りの二つは、島根県出雲の「斐乃上温泉」、栃木県の喜連川温泉だ。嬉野温泉以外は、三大美人も三大美肌もあんまり有名な温泉じゃない。疑問の二つ目。三大美肌の湯は、温泉中央研究所の博士が決めたそうだが、その根拠がどうもピンと来ない。美人とどう違うんだ?
美人の湯はある程度、根拠がある。その泉質は、「炭酸水素泉・・クレンジング効果」「硫酸塩泉・・肌の蘇生効果」「硫黄泉・・シミ予防効果」に加えて、ペーハーが7.5以上(これもクレンジング効果)、弱アルカリ性以上の温泉だ。この4つを合わせて四大美人泉質とも言われる。(以上、「温泉ソムリエテキスト」より)
私の泊まった旅館の泉質は、風呂の脱衣場前の温泉分析表によると、溶存物質、ナトリウム、炭酸水素、塩化物が規定量以上含まれ、ペーハーは8.0。炭酸水素とペーハーが美人の湯の泉質を満たしている。そして浴槽に入ると、ヌルヌル、出ると肌がツルツルだ。ちょうど昨年行った屋久島の温泉のようだ。
いい泉質には間違いないが、日本三大美肌とはねえ、ちょっと大袈裟じゃないの。それに美人と美肌の区別もよくわからないし。まあ、客寄せのためかもしれないし、それなら言ったもん勝ちだが。