前々日は京都トレイル、前日は新選組検定、そして最終日は、6月の世界遺産検定1級の受験学習を兼ねて、世界遺産である西本願寺の見学だ。西本願寺の飛雲閣と書院は通常非公開、特別公開の時だけに入れる。宿泊したホテルのイベントに参加し、お坊さんの案内で、西本願寺の国宝を廻った。
まず、国宝唐門、最近修復が終わり、美しい姿が、裏と表から見れる。日光の陽明門を少し小さくしたような門だ。時代劇の撮影もよくある、撮影スタッフが、舗装の上に砂利を蒔いて、時代劇風にしているそうだ。
次は、お待ちかね、飛雲閣。まだ庭の整備をやっていて、池の水はほとんどない。飛雲閣は、外からは屋根しか見れない。前回来た時もそうだった。飛雲閣とは、建物の白さが、池に浮かぶと、飛ぶ雲のようだとついた名前だ。
従って、もちろん全容を見るのは初めてだ。京都の三閣、金閣、銀閣、飛雲閣というほど、見事な建物だ。秀吉の聚楽第の一部と言う見方もあるが、はっきりはしない。
建物は左右対象のシンメトリーではない。二階の右側は上座で、その上には人が入れないようにと、上座の上には建物はない。
また、次の写真、右側の建物は、何とサウナ風呂だそうだ。ほほうう・・
そして、池を渡る石橋、昔はこの石橋はなかった。じゃ、どうして建物に入ったか。
小舟を使って入った。船着き場のような石段が見える、あそこから入った。そして小舟も・・優雅だねえ・・
次は、書院(写真は書院の入口)、書院の中は広くて、襖絵や、欄間、天井絵に至るまで、精巧な作りだ。書院内部の撮影は禁止のため、残念ながら紹介できない。
部屋も鴻の間(対面所)、白書院、黒書院(ここだけは入れなかった)など、いくつかは国宝になってる。そして特別名勝虎渓の庭。中国の廬山を模しているが、御影堂を廬山に見立て借景としている。
能舞台が二つ。一方は一番古い能舞台で、国宝。年に一度5月に、国宝じゃないほうの舞台で能が上演される。見てみたいものだ。
最後は、大きな建物、御影堂、これも国宝だ。法話を少しだけ拝聴する。御影堂には、床の修復に「埋め木」と言うがある。お魚の形など職人さんの遊び心が伝わる。
西本願寺のこの建物の歴史は4百年ほど前からと、それほど古いものではない。信長・秀吉の時代は、本願寺は、今の大阪城の敷地にあった。戦争の後、こちらに移ってきたそうだ。でも国宝は多い。一度、特別公開の時に、拝観あれ。