日々好日

さて今日のニュースは

何とも妙な具合の長崎新幹線

2012-08-19 09:36:09 | Weblog
一概に新幹線と云ってもその内容は色々あります。

東海道新幹線や山陽新幹線の様なフル規格で時速300キロ前後が常時出せるものから、
ミニ新幹線と云われものでスーパー特急方式で200~120キロ位の新幹線があります。

初め一部はスーパー特急方式で計画された九州新幹線や東北新幹線は乗り入れ可能な
フル規格の新幹線に模様替えして次々開業しました。

これに対し上越新幹線・北陸新幹線・山形新幹線・秋田新幹線・長崎新幹線等については
経費節減のため当初からミニ新幹線として計画されました。


しかし上越新幹線が、東北新幹線の大宮から新潟までフル規格で開業し一時は日本一早い
新幹線と云われる程でした。

山形新幹線は東北新幹線の福島から山形まで。
秋田新幹線は同じく東北新幹線の盛岡から秋田まで両方ともミニ新幹線のスーパー特急方式
で開業しました。

両線とも在来線利用で単線区間もあって新幹線と名乗って居ますが法律的には在来線です。
秋田新幹線は奥羽本線の一部と見なされて居ます。
速度も130キロ前後で特急に毛が生えた程度の新幹線です。

しかし東北新幹線利用で東京から秋田・山形まで直通の感じで利用されています。

上越新幹線は東北新幹線の大宮から新潟まで此はフル規格の新幹線で開業しました。
東北新幹線と上越新幹線を利用して東京から新潟まで直行可能となりました。

また北陸新幹線は東京から長野経由日本海側を廻り大阪まで新幹線を開通させると云う
構想です。

現在上越新幹線の高崎から長野までフル規格で開通営業しています。
これで東北新幹線や上越新幹線を利用して東京から長野まで直行可能です。

これが富山・金沢・福井敦賀まで計画くされゆくゆくは大阪まで路線を延長する計画。
現在ここでも在来線利用のフリーゲージトレイン投入が検討され問題化されて居るとか。


此と全く同じ様なのが長崎新幹線と云う九州新幹線西九州ルートです。

此は大半を在来線利用し軌道可変電車フリーゲージトレインを走らせて博多までスーパー
特急方式で開通させる計画でした。

そのため新たに諫早武雄間の線路を敷設して佐世保博多間の長崎本線に接続して新鳥栖から
九州新幹線に乗せようと云う企画です。

この諫早武雄間は何故か1067ミリの狭軌で工事が始まりました。
その後武雄と肥前山口間の複線化も決定された。

今回は長崎諫早間を新たなフル規格で路線工事の起工式を行いました。
と同時に諫早武雄間も1435ミリのフル規格に工事変更になりました。

今回の長崎諫早間21キロは新たに2100億円の事業費となり何処からその費用は捻出
して来るのだろうか?

恐らく県民は大半の負担となって来るのでしょう。

この他にも新鳥栖から武雄までの在来線路補強等も必要で恐らく新鳥栖から長崎までの
路線新設等で5000億円を超す財源が必要となる見込みです。

此を何処まで国庫で賄い後地元負担とするかが問題です。

こんなに多額の金を支出して出来上がった場合長崎博多間所要時間はたったの28分
短縮です。

在来線の長崎本線の特急と併走するため、東海道新幹線並みには行かないでしょう。

また山陽新幹線乗り入れは現在では絶望視され、九州新幹線の様に乗ったまま大阪まで
行く事は恐らく不可能で博多で乗り継ぎとなるでしょう。

其れでは今の特急と何等変わらず一体全体誰のための長崎新幹線だと云いたい。

おまけに肝心の軌道可変列車フリゲージトレインは台車に問題が多く望む速度が出せない
のではと云われ開発に手間どって居ます。

我々利用者はそんなに便利にならず名前だけ新幹線で運賃が高くなる長崎新幹線等は不要
と叫びたい。

其れより現在の単線区間を複線化して在来線を走らせた方が料金もスピードも上がるのでは
と思えてなりません。

一部には長崎新幹線のフル規格化を画策して居るらしいが、地元負担が増える佐賀県知事が
強固に反対して居ると言う。

一体誰が為の長崎新幹線なんだろう?

長崎県民は恐らくフル規格の東海道新幹線をイメージして賛同して居るのだろうがその実態
に早く気づいて欲しいものです。

垂直離着陸輸送機オスプレは果たして大丈夫なのか?

2012-08-19 08:09:37 | Weblog
米政府はオスプレ日本配備は規定の事実として岩国米軍基地搬入を強行しました。

日本から再三の要請で米政府は一応オスプレに問題がない事を確認した上で無いと
訓練開始はしないと約束しました。

その間米軍は色々手を打って来た様です。

まず大学教授から民間閣僚となった森本防衛大臣のオスプレ試乗です。
当然聞かれた感想は全く問題有りません。
緊迫した世界状況では必要な輸送機として期待すると云う趣旨のコメント。

現在正式の訓練は控えて居るが基地内での始動や飛行は始まって居るのではないか
と推測されます。

今回米軍海兵隊は4月にアフリカ・モロッコで墜落事故を起こしたのは単に操縦ミス
で機体には問題無かったと断定すると云う発表を行いました。

また報告書では、副操縦士の飛行経験の少なさや、強風と云う悪条件も墜落原因
として挙げて居ます。

此では配備される沖縄としては到底納得のいく説明にはならない様です。

このオスプレは開発時から、追い風や垂直離着時から水平飛行への飛行モード
切り替えのタイミングが大変むつかしいとされて来て居ました。

ホバーリング中に追い風を喰らい墜落と云うケースが多かったと云われ特に
気象状況の変化が甚だしい日本での操縦は大変むつかしいものになりそうだ。

このオスプレは普通の輸送機に較べ大変機能的で即戦力として期待出来る航空機
である事は間違い無いが、残念ながらその複雑さが安全性を損ねて居る様です。

その様な安全性に問題がある航空機が日本の上空を飛び廻る事は大変心配です。

せめて訓練は海上に限るとか出来ないものか?

実戦対応の訓練となればそれも無理な事かも知れません。

このままでは恐らく米国政府に押しきられ、自民党政権時代での約束通り日本の
上空を飛び回るのも、間もない事と思われます。