安部首相が今年5月プーチンロシア大統領との首脳会談で示した8項目の対ロ経済
協力を具体化した政府案の概要が、明らかになった。
医療・エネルギー開発・極東の産業振興・人的交流等8項目。
シベリア・極東地域のインフラ整備・資源開発・生活の質の向上重視で、事業規模は
1兆円超えが政府の具体化した案です。
ウラジオストック・ザルビノ・ボストチヌイの極東3港湾機能強化。
ウラジオ近郊に6千億円規模に及ぶ石油化学プラント建設。
等々の41件に及ぶ事業。
具体的にはロシア側が関心が高い日本式最先端病院の整備で先進技術を生かした
質の高い医療提供で事業費は250億円。
エネルギィー開発では、石化プラント・サハリンやシベリア・北極海沿岸の石油や
天然ガスの共同開発で、資金は国際協力銀行・民間からの融資や出資で賄う。
極東の産業振興ではハバロフスク国際空港の整備も併せて行う。
人的交流はピザ発給要件緩和等。
日本側はロシアの要望に応え経済協力を優先させ、何とか北方領土返還を含む日ロの
平和条約締結を進展させたいとの願いがある。
日本とロシアは未だ平和条約は締結して居ません。
従って基本的には戦争状態で戦争は終結して居ません。
ロシアは北方領土4島はこの大戦で獲得した領土なので、領土問題は存在しないと
全く返還する気はありません。
連合国が結んだボッダム宣言で何処までが日本固有の領土かが問題となります。
日本側は終戦間際のどさくさに紛れ、日本・米国の隙間に入り込み不法に北方4島は
奪われたと言う主張をとっています。
ロシアは北方4島の実効支配を強化し返還する意志はない様です。
しかしロシアは日本側の経済協力は欲しいと言う面がある。
そこで北方4島を返還をちらつかせ何とか日本の経済協力を取り付け様と画策。
今回日本は敢えてこの策に乗って12月15日の長門市でのプーチン大統領との首脳
会談で合意に持ち込もうと言う作戦です。
さてこの案したたかなロシア相手に巧く行くのか?
下手すれば餌は食いちぎられ、泥棒に追銭と言う事にならないか心配ですね。