昨日日銀は1~3月期の短観を発表しました。
短観とは企業短期経済観測調査と言って企業のトップが日銀の問いに景況感を
良い答えた数から悪いと答えた数を差し引いた数を業況判断指数DIとします。
シンプルな形式で信用度に些か疑問が湧くが、これが奇妙に的中するので不思議
ですね。
製造業・非製造業の、大企業と中小企業部門に分かれて3ケ月の景況感が発表
されます。
今回の大企業製造業のDIはプラス12で前回比で横這い。
大企業非製造業はプラス19と前回比で2ポイント改善された。
中小企業製造業は前回比で3ポイント減ってプラス1。
中小企業非製造業は前回比で2ポインと改善でプラス3。
総体的には円安で輸出企業の業績拡大で賃金も上がって居るが個人消費も
生産回復力は弱く企業の景況感はイマイチ冴えない。
業種別では円安の恩恵で自動車・電気機械はダントツのプラス15だが前回比
では横這い。
公共事業は一服し、窯業・土石製品等は悪化、住宅建設好転で木材・木製品
は改善された。
非製造業では不動産でオフイス空室率改善で前回比の11ポイント改善されて
プラス33となった。
小売部門では円安で外国人観光客の消費で前回比7ポイント改善のプラス5。
中小企業製造業の自動車・鉄鋼関係は悪化。
中小企業非製造業は原油安で運輸・郵便が改善。
因みに3ケ月先の予測先行DIは大企業製造業がプラス10。非製造業プラス17
中小企業製造業ゼロ。非製造業はマイナス1
大企業・中小企業共に悲観的予測です。
以上が日銀が発表した3月期の短観の概要です。
しかし何か現況とは少しズレが感じられますね。