kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

やるべきことは

2010-04-06 | 陸上競技
ここ最近、練習の終わりの集合で身体に対して目を向けることを繰り返し話しています。モチベーションを上げるような発言よりもとにかく自分の身体に対するケアに関しての発言が大半を占めます。選手の意識レベルはある程度の水準を越えて目指す場所が明確になってきています。今の取り組みの意識レベルはかなりのものだと自負しています。なかなかここまでできる選手はいないのではないかと。過大評価ではないと思っています。

だからこそ、練習負荷に見合う身体のケアが必要になると思います。通常の練習が他校の追い込み練習並みだったりします(笑)。師事している方を中心とした短距離グループ(?)での「普通」は普通ではない(笑)。だからこそ安定した強さがあるのだと思っています。「たまたま選手がいたから」ではなく、毎年かなりの高水準で戦っています。余程の才能が無い限り、適度にやって強くなるというのはないと思っています。だから様々な事を徹底してやります。

選手は本当に真剣に練習に取り組みます。それだけではなく本当に大切なのは練習が終わってからの行動だと思っています。練習が終わった瞬間からもう次の練習に向けて動き出しているのです。良い練習が出来た時ほどその事を意識して動かないといけないと思います。良く走れた事に満足してしまって次の事を考えなければ次の練習の質が落ちます。これでは意味がありません。練習は継続して初めて意味がある。この事は徹底しなければいけません。選手は忘れてしまいがちですから。

また、とにかく怪我をしない、怪我をさせないというのが今のテーマです。いつも大切な勝負がかかった時に誰かが故障をしていたり、万全でなかったりすることが多い。どれだけ力があっても大切な場面で走れなければもったいないですから。冬場にrinaが走れない日々が続きました。この時にesaki先生から「じっくり回復させれば良い。焦るな。」と毎日のように言われました。これによりさすがの私も「抑える」事を覚えました。怪我をした選手はとにかく焦ります。一日も早く周りと一緒に練習をしなければ置いていかれるという感覚が生まれるので焦ります。だから無理をして故障を長引かせる。そうならないように選手と向き合ってきちんと理解させなければいけません。

昨年、エースがこの時期に全く走れませんでした。ウインドスプリントをするのもままならないレベル。本人は周りが走ってタイムを出すので自分も走りたいという焦りが大きかったと思います。無理はさせまいと思い、セーブをしていましたが知らず知らずに選手も私も焦っていたのかもしれません。怪我をさせてしまった指導者としての私の配慮不足も大きかったと思います。過去最高レベルで走っていた時にこれでもかという位徹底してケアについて指示をしておけば怪我をさせなかったかもしれません。走れるというのはそれだけ負荷が足にかかっているのですから、しっかりと対処しておかなければいけません。
万全の状態ではなかったですが、本人が地区大会や県選手権に出たいと強く望んでいました。本当ならここを私が抑えなければいけないのでしょうが…。結果的にこの時期の無理がたたり県総体では本人が納得する走りができませんでした。申し訳ないという想いがかなりあります。高校生にとっての総体路線というのは非常に大きな意味があります。中国大会では見違えるような走りをしてくれましたし、秋には58秒台で走りましたがこの時の反省は生かしていかなければいけないと思っています。

だからこそ怪我に対しては慎重すぎる位に話をしていかなければいけません。怪我をしてからでは遅いのです。元気な時にきちんと対処しておけば無理をする必要や焦る必要はなくなります。ここを徹底しておく事が大切なのだと感じています。先程も書きましたが、選手は走れるときにはなかなかケアに目が向きませんからここをきちんとやっていく必要があります。忘れてはいけない部分です。ケアをして「特に怪我をしなかった」というのが一番なのです。怪我をした後に「ケアをしておけば良かった」と後悔する前にきちんと対処しておく必要があるのです。貧血対策も同様だと思います。練習量が多いということはそれだけ筋肉のダメージが大きいということです。きちんと対策をうたなければいけません。

冬期に他県の練習形態の話を聞く事が出来たのはかなり大きかったと思います。今までの概念から抜け出す大きな機会だったと。このことにより、更に怪我をしないような取り組みを考えるようになりました。通常練習でかなり走っていますから、割り切って走らない日を作っても良いんじゃないかと決断しました。これにより選手の故障は全くとは言えないかもしれませんが、ほとんどなくなりました。なかなか全員参加で練習ができないことが多かったですが、ここ最近は当たり前のように全員が参加しています。現在は1人だけ身体のバランスが取れずに全開で走れませんが、ここは本人の問題だと思っています。明らかに甘い部分があります。上級生にもきちんと話をさせていますが、最終的には本人がどこまで本気になれるかだと思っています。なれなければ個人もマイルもチャンスはない。それだけです。

故障者が増えるとどうしても雰囲気が悪くなります。練習の質が下がります。これでは強くなれるはずがありません。1人だけの責任ではなくチーム全体に悪影響を及ぼします。忘れてはいけない部分です。とにかく繰り返し話をして理解させなければいけません。しつこいくらいに話して、重要性に気付かせなければ先には進みませんからね。しっかりと自分がやるべきことをやってもらいたいと思います。油断はできませんから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする