kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

日々の努力

2010-04-12 | 陸上競技
記録会を見ているときに様々な話をしました。強くなるためのヒントというものはどこにあるか分かりません。意識しないところに転がっていたり、何気ない会話の中から見つかることが多い気がしています。

ある学校の選手を見ている先生が「やっぱりあれでは強くならない」と言われていました。何故かを聞くと「普段のお菓子を我慢できないと話しているような選手が強くなるはずがない」という事でした。加えて「高校生が日々の我慢なく強くなってはいけない」と言われていました。同感です。

常々「応援される選手」を目指すように話しています。強くなればなるほど周りから注目をされます。単に強いだけではなく、人間的な成長をしていかなければ意味がないと思っています。先程の「強くなってはいけない」という言葉の裏には、この辺りの意味合いがあるのだと思います。最大限の努力をしないで強くなっても選手としては得るものないのです。競技を通じて学ぶことができなければその時間は貴重なものではないと思います。

うちの選手、地道にやっていくという「力」が優れていると思います。そこの「力」を伸ばすためにミーティングを繰り返したり、選手に投げ掛けをする事が頻繁にあります。どれくらいの人が応援してくれているかは分かりませんが、選手の取り組みや意識に関してはかなりのレベルです。体重管理や身体作りに関してはなかなか真似できないかもしれません。
中国合宿から戻ってきて自分たちで「男女関係なく間食をしない」と決めていました。このルールを守れないというのは「裏切り」になる。その辺りを徹底してやっています。チームとして全員が同じ意識でやっていかなければ「力」は発揮できないと思っています。我慢をしないといけないものがあるのです。何かを我慢することで見えてくるものがある。何でもかんでもやりたいことをやって、それで競技結果を求めるというのは虫が良すぎる気がしています。

強くなるためにきつくてもきちんと練習をする。これも同じことなのです。結局は様々なモノを自分の中の基準で判断して選択していくのです。「楽して強くなる」方法を私は知りません。だから地味な基礎練習を毎日のように繰り返しているのです。中学時代強い選手でも高校に行って伸びない選手がたくさんいます。様々な要因が関係してきますが、多くが「きつくても努力する」というのが出来ないのではないかと考えています。そこまで本気で競技と向き合うまで「心」が動かないのだと思います。かなりの覚悟が必要になりますし、多くのモノを犠牲にすることがあります。

競技を通じて様々な成長ができる。そう思っています。勉強だけではない。日常生活がそのまま競技に現れる。日々の取り組みが大切な場面での力に変わっていくと思って指導をしています。結局は大切なモノを伝えるための「手段」が陸上競技だということだと思っています。強くなればいい分けではない。そこがきちんと指導できるかどうかだと。まだまだ私には足りない部分があります。だからこそもっともっと学ばなければいけない。指導する側が成長しなければ選手は絶対に成長しません。

最終的には毎日の取り組みと努力で結果は変わってきます。それだけだと思います。それ以外に方法はない。忘れてもらいたくはないですね。多くの時間を使っています。結果につながらなければ面白くなくなります。真剣に競技に向き合わせていきたいですね。随分良いチームになってきたと感じています。満足せずに県を代表するチームにしていきたいですね。
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記録会

2010-04-12 | 陸上競技
先程の記事は選手について全く書いていませんでした。それよりも強く思った事がたくさんあったので、書いているうちに内容が変わっていってしまいました。

一番最初に400mHがありましたが、前述の通り様々な悪条件が重なりました。雨の中ですし身体が冷えた状態でのレースです。最初からいつもの動きとは違いました。レース計画とは全く違う展開となり歩数の切り替え等も全く出来ませんでした。それでも2人が競り合いながら走っていきました。66秒3と66秒4でフィニッシュ。条件やレース展開を考えると合格点だと思います。これから先、支部大会、県選手権、県総体、中国大会と競り合っていくのは間違いありません2人で高めあっていけば中国決勝でも良いレースが出来ると思います。同じチームの仲間が勝負の場面に一緒にいることは互いに心強いと思います。楽しみです。もう1人出場しましたが、こちらは大幅に出遅れています。ハードルになっていません。大問題です。考えなければいけません。

200mはakaneがチームトップでしたが動きにキレがありません。400mHを先に走っていたからかもしれませんが、普段の走りとは違っていました。感覚的にもあまり良くなかったようです。27秒4かかっていましたから不満が残ると思います。同じ組に最近復調してきたrinaがいましたが、前半少し遅れたもののそこから良く粘ることができました。こちらも27秒4でまずまずの走り。練習の150mで1秒以上差がついていますから、やはらakaneの動きが悪いのだと思います。上半身が突っ込み過ぎてしまいます。もったいないですね。hatuは28秒1。こちらは微妙です(笑)。もう少し走れると思うのですが…。
男子では最近かなり走れるようになってきているkitamura、本人は全く感じが分かっていません(笑)。練習で走れていても確認すると「いやー」としか言いません(笑)。今回はかなり面白いだろうなと思っていましたが、いきなり23秒4で走りました。中学時代の同級生に先行しました。中学時代はほぼ無名でしたからかなりの成長です。

また、1年生も参加しました。こちらは出場するだけという位置付けでやっています。全く練習が出来ていませんから「今の力を知る」という意味で参加です。冬期を「それなり」にやってきたmiho、200mのベストが30秒台でした。3月の記録会で見たときに流しをしているのかと思わせるようなスピードで走っていました。今回は最初から行くようにしつこく言っていましたが最後減速したものの27秒8で走りました。これでもまだ遅いと思います。最低でも27秒前半は出せます。面白い存在です。

また、110mHにも1年生のfujinoが出場。身体が出来ていないのでとにかくその部分をしつこく言い続けています。まだ身長が伸びているようなので基礎筋力を上げながら対応していけばいいなと思っていました。よってハードル練習はタイミングを早くする練習のみ。どこまで走れるかなと思っていましたが、いきなり16秒5で走りました。驚きです。まだ上半身が暴れていてコントロールできていません。ハードリングを磨くというよりもやはり基礎筋力を上げる方を優先するべきです。勝負は今ではありませんからね。じっくり育てていきたいと思っています。

800mにはyukaが出ました。ここ最近動きに全くのキレがありませんでした。疲れかなと思っていたのですがそれも違うようです。貧血でもないので様子を見ていました。土曜日に少し復調したのですが記録会では本来の動きが出来ませんでした。スピードが上がりませんから800にも対応できません。レース後に話をしましたが、努力する方向性が少しずれている事が判明。身体をきちんと作らなければ走れるはずはありません。見えない所で過剰にならないようにコントロールしなければいけません。もったいない。

100mはakaneの中間の伸びがありませんでした。少し動きが大きくなっている感じがあります。400mHと同じ動きでは走れません。かなり難しい部分ですがもう一度修正しなければいけないと思います。それでも13秒3ですから合格点でしょうか。また、前述の1年生のmiho、いきなり13秒13で走りました。動き的には未完成部分が多くまだ脚が流れていますが、速く動きます。実はスタートもまだ上手くありません。こちらも慌てずに育てていきたいと考えていますが、4継には使いたいと思います。やはり強いですからね。
男子はkitamuraがこちらも初めて12秒を切りました。それもいきなり11秒6です。入学してきた時は「卒業するまでに12秒を切りたい」と話していたのですが(笑)。まーよく走ってくれたと思いますね。

最後の400mは前の記事にも書いたようにアップが上手く行きませんでした。しかし、rinaは前半からかなり積極的に入りました。冬期の様子を知っている周りの人が驚きを隠せないくらいの走りでした。練習では互角だったhatuは全くついていけません。mikiも「前半からいった」と言っていましたが、rinaの走りに比べるとまだまだです。現在の力ではmikiのほうがrinaよりも少し上だと思っています。練習での感じからすれば当然ですが、rinaの強さを改めて感じました。タイム的には60秒2で本人は不本意だったようですがこちらとすれば合格点です。他は61秒3、61秒6とまだまだ上がってきてもいいレベルです。rinaの走りから学ぶべきです。

条件等を考えると順調な結果だと思います。土曜日は色々とあって3時間半くらいやっています。効率が悪かったというのもありますが、通常なら2時間かからないくらいで終わるはずです。もっと考えないといけない部分があります。無駄に疲れが残りますから。rinaは「土曜日のほうが動いていた」と話していました。当然です。量が少なくても3時間半練習したら疲れます。次への反省点ですね。

今週はかなり上げていきます。貯金をしっかりとしなければいけませんから。次に向けて動きます。
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県記録会に思う

2010-04-12 | 陸上競技
日曜日、県記録会が山口市の維新公園で実施されました。天候がかなり不安定で一番最初の400mHに出場する選手はかなり強い雨の中でアップをしなければいけませんでした。一般的にいうサブトラックでの試合ですから、雨よけはありません。コンディション的にかなり厳しい状態でした。

記録会について書こうと思っていたのですが、書いているうちに「記録会そのものの在り方」についての内容になってしまったので思いきって感じたことを書きます。陸協の方が見たら「批判」ととらえられるのかもしれませんが、そんなつもりはありません。誤解無いようにしたいのですが、これは選手を出場させる顧問の立場からの視点です。運営する側と参加する側では1つの物事に対しても捉え方が違います。選手は1種目1000円の出場料を支払って記録会にエントリーしています。春先にどれくらいの状態まで来ているかを確認するためです。不満があるなら参加するなと言われるかもしれませんが、競技会ですから視点は「選手のため」でなければいけないと思っています。私だけがそう思うのではない。一冬一生懸命にやってきた選手を抱えているチームならどこも同じだと思います。問題提起の意味合いが強いと考えています。不快に思われ、選手側からの意見として読めない方は読み飛ばして下さい。

今回は競技役員になっていませんでしたが、雨の中でうちの選手がアップをしていて400mH用のスタブロがないということで右往左往しました。選手が役員に質問をしたら「本部に聞け」と言われてたらい回しにされていました。本部がどこにあるかはっきりと分からないため、私も様々な所に質問しましたが分かりませんでした。スタブロを出して欲しいとお願いしに行きましたが、用器具係がいないということで流されました。選手はアップをしているのだから準備をしてもらわないと困るのですが。雨の中でスタブロを選手が探して回る状態でした。間違いなく身体が冷えます。普通の400mとは違い、400mHは1台目までの入りがかなり重要です。そこは絶対に確認させて欲しい。結局私が探して回ることに。ずぶ濡れになりながら発見して運びました。何かおかしい気がします。競技会ですから選手が競技をやりやすいようにしてもらえると助かります。

また、400mHの選手召集の後に待機場所がないのでテントの端に立って待っていました。これも仕方ない部分がありますが、アップをした意味が全くなくなります。下手をすると30分立ちっぱなしです。途中で気づいてせめて歩くように指示を出しましたが、間違いなく身体は冷えていたと思いますね。施設的に仕方ない部分があるかもしれませんが、雨を予測した準備をしてもらえたらもっと違う結果が出るのではないかと思います。
高体連の試合では召集場所は競技場の外になっています。したがって競技場の中はレース前の選手が待機する場所が確保されます。今回の記録会では400mのスタート地点に召集所があるため、テントがレース前の選手のために使えませんでした。あくまで競技会ですから選手がストレスを感じずにレースに臨めることがベストだと思います。雨ですから予想外の部分もあったとは思いますがもう少し配慮していただけると選手が気持ち良くレースが出来るのではないかと思います。

また、アップ場が無いというのもかなり痛かったですね。これも施設的に仕方ない部分があります。スパイクでショートダッシュをする事が出来ません。200mのアップの時にバックストレートで走ろうとしたらすぐに役員に止められたようです。100mは合間をみて第3コーナーに向けてのダッシュをしている様子がありました。少し差があります。高体連の試合ではこのグランドは1年に1度しか使いませんが、競技会に支障が無い程度でバックストレートでのアップをしていたと思います。思い違いかもしれませんが。
他県の記録会の話を聞くとやはりアップ場が無い会場ではバックストレートは開放しているようです。今からトップスピードを出してレースをしようというのにスパイクで走ることも全く出来ない。身体が動き切らないと思います。

うちは普段のアップからかなりショートをやってスピードを出せるようにしてから本練習に入ります。それに慣れているからというのもありますが、トップスピードを何度も出しておかないと身体が動かない部分があると思います。「お前の所に合わせる必要はない」と言われるかもしれませんが、記録を出すために記録会に参加しているのです。準備をしてきても大会当日のアップがきちんと出来なければ上手くいかない。
最終種目の400mも実際に走れたのはレース前の1本だけです。これだけで動くのは難しいと思います。気になっていたので後で選手に確認をしましたが、アップは芝生の上で流しをすることしか出来なかったので身体が動き切らないままでレースに出場した感じだったようです。アップ時には100mをホームでやっていたはずです。支障がない程度にバックストレートを使わせてもらえると記録も違ってきたと思います。

細かい事を言えば切りがありません。仲間内の話ではもっと出ていました。しかし、競技会自体の意味を考えるとせめて「選手中心の競技会」であって欲しいと思います。私達が運営する場合も同様に気を付けていかなければいけないと改めて感じました。総体路線は上につながる大会ですからミスは許されません。選手が最大のパフォーマンスを発揮できるようにしっかりと配慮をしていく必要があると感じました。

一顧問の考えですが、批判される部分があるのかもしれません。不快に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、大切な選手を預かる顧問の立場からの意見です。考えがおかしい部分があるかもしれませんが。私としては考えて言葉を選び書いたつもりです。批判ではなく「提言」です。

競技会そのものについて考えさせられる部分がありました。難しい部分が多いですが…。
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