kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

軸作りとウエイト

2010-06-27 | 陸上競技
土曜日、テスト週間に入っていますが勉強会を実施するため学校で練習をしてから勉強をさせました。ある程度の意識レベルに来ていますから自分達で家で勉強するとは思いますが、やはり甘さが出ると思うのでこちら側である程度のコントロールをする必要があると思っています。

天候は朝から雨…。少し身体を動かさせたいと思っていましたが屋外での運動は不可能な状態になりました。どうやって身体を動かそうかひたすら考える。エアロバイクが1台あるのでこれを使いながらの練習というのを考えていましたが、効率の問題を考えるとどうするべきかをしっかり考えないと先には進みません。
グループを分けて、エアロバイク組、階段ドリル組、スティックドリル組で練習をすることに。サーキットが終わってからグループ分けをしてそれぞれの課題とポイントを指示。冬期練習中にakaneの動きがかなり良くなってスピードが飛躍的に上がっていた時期があります。練習が進むにつれて少しずつ元に戻ってしまったのかなと思いますが、12秒台で走れるスピードがありました。その時はひたすら階段で脚運びをやっていたという記憶があります。原点に帰るという意味でももう一度しっかりとやっておく必要があるかなと。
本人に確認してみると「階段やスティックを使った軸作り」が良かったのではないかということでした。確かに体幹の筋力は上がっていきましたが、身体の軸作りの部分が冬期後半からほとんど実施されなくなっていました。反省点です。
「何もしなくても速い」選手というのはたくさんいます。速い理由を説明できないが、走ったらとにかく速い。研究者はそれに理由づけをして「この動きが速く走るためのポイントだ」と言い切ります。次に速い選手が出てきたらまた変わっていくのですが…。うちで競技をやっている選手、特別速い選手はいません。だからこそ時間をかけて1から積み上げていくスタイルを崩すわけにはいきません。速い者は何をやっても速い。そうでない者をどうしていくのかを考えなければいけないのです。「練習時間が長い」と言われますが、今のうちの力で戦っていこうと思えば時間はかかります。少しやっていきなり速くなるような選手はいないからです。

その辺りを踏まえて階段やスティックでの脚運びと軸作りを繰り返しやるグループを作りました。各グループ15分あるかないかの時間ですが複合的な動きをやることでスパイラル状に積み上げていく事が出来るのではないかと考えています。片足支持の軸作りをやっていくなかで感覚が身に付いていくのではないかと感じました。これからの朝練の方向性もかなり見えてきました。

エアロバイクは短い時間を最大スピードでこぐという練習にしました。爆発的に動かす感じです。一般的に言われる無酸素運動(ATP―CP系)です。スピードを高めていくためにも動き始めにある程度の力を発揮できるようにしていく必要があります。この部分の改善のためにエアロバイクを取り入れてみてはどうかと考えました。組み合わせによっては耐乳酸系にもかなりの効果を発揮すると思っています。これまでとは少し違った角度からも練習の質を上げていく工夫をしていきたいと考えています。
様子を見てみるとやはり女子は動き始めがかなり遅い。筋力的な部分も影響しているとは思いますがスピードに乗ってくるまでに時間がかかります。この部分の改善ができればもっと上のレベルで戦えるようになると思います。感覚作りと実際に筋肉を動かすというのを効果的に組み合わせていく事で更なる高みを目指したいと思います。

終了後はウエイト。こちらは最近30分程度で終わります。最低限の種目に絞ってやっています。どうしても不足する部分が出てきますからここに関しては各自で補うようにしなければいけません。最近特にハムストリングのトレーニングが不足している感じを受けています。キャプテンに指示を出しておきましたが、見えないところでどれくらい努力が出来るかが今後の成長を決めていくと思います。言われたことだけをやる。このレベルでさえ結構難しいと思いますが、こちらが意図する事を感じ取ってやるというのが求められます。はっきりいってほとんど出来ないと思います。それでもここが出来るようになると間違いなく変わります。やり過ぎないようにしなければいけませんが(笑)。
1年生はまだフォーム作りの段階です。慌てて重さを追う必要はありません。故障しないためにも正確なフォームを身に付けさせてそこから基礎筋力を上げていく。どちらにしても3ヶ月以上はかかりますからまだ先の話ですね。日頃やらない動きをするのでそれなりに筋肉痛にはなるようです。

終わってからはひたすら勉強。どこまで集中して出来たでしょうか。ここ最近はかなり出来るようになってきています。当たり前といえば当たり前ですが、全ては自分自身のためです。手を抜くような者は絶対に競技力も上がりません。全てはつながっているのです。繰り返しになりますが、練習だけ真面目にやったら良いわけではありません。他の事がきちんと出来ない者は競技でも大切な所でミスをしたり、力を発揮出来なくなります。だから全てを真剣に全力で取り組んでいく必要があるのです。繰り返しになりますが、競技だけを求めているわけではありません。人間としての成長を促しているのです。

チームとして成熟していかなければいけません。まだまだやることはあります。先は長い。しかし、3年生が競技を続けてくれている今だからこそ学ぶもの、変わるチャンスがある。全力で取り組みたいと思います。
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地道な練習

2010-06-27 | 陸上競技
金曜日、天候も悪かったため練習はサーキットとドリルにしました。全部で1時間程度だと決めていましたからそれほど多くの事はできません。もう一度原点に戻って基本的な動きの確認をしておく必要があると思いました。ちょうどテスト週間ですから走練習を繰り返すよりも地道な練習をするほうが良いのではないかと。走れるときには走ろうと思いますが天候的にもちょうどいいかなと思います。

練習前半は全く見れず。私が見に行った時には階段をひたすらやっている所でした。脚運びを繰り返しやらせていたのですがこの部分が少し雑になっている感じがありました。冬期の初めにはひたすら繰り返していましたが時間が取れなくなり、いつの間にか見過ごされていたところです。きちんと脚を前まで持ってこないといけない部分が途中で終っていたり、回転運動をしながら持ってきたりしています。少し考えないといけない部分かもしれないですね。

途中で家から電話がかかってきて「免許更新の書類提出が月曜日必着」だと。ここ数日間、やらなければいけないこと&対応があり、精神的にかなりきていました。私自身が釈然としない気持ちがあったので他の事を考える余裕は完全に無くなっていました。慌てて郵便局に振り込みに行ったりしましたが、時間が過ぎていたためにできませんでした。色々と対処して何とか間に合いそうな雰囲気になってきました。疲れます。
しかし、目が回るような労働環境で更に外部的な事まで目を向けなければいけない。まー時間的に余裕があれば全く問題はないのですがこのような状態では非常に難しい。人によっては10年研も重なるようですから本当に大変だと思います。何のためにやるのか考えているのか疑問です。「やった」という事実が大切なのかって感じですね。

職場に戻るともう勉強を始めていました。1年生女子だけは自分達でミーティングをしていたようです。以前から同じ方向を向けていない、想いに温度差があるというのがありました。最初からうちの取り組みに付いてこれるとは思ってはいません。しばらく時間がかかるだろうという感じを受けていました。中国大会までの3年生の取り組みを見て、大会終了後の涙を見てかなり「心」が動いたはずです。これで「心」が動かないようであればこれから先の競技での活躍は期待できないと思います。やったふり、頑張っているふりをするような状態では戦えません。誰のためにもなりませんから。表面的な関わりでは必ずチームは崩れます。不安で仕方ない部分もあるでしょうがやるしかないのです。今まで積み上げてきたモノが後輩たちの見えない力になります。どこまでやらないといけないかが分かるからです。必死になって取り組む姿を見ているだけで人は間違いなく変わります。今までの自分の枠組みを壊して、経験したことのない努力を始めます。

うちは人数はかなり少ない。いつもギリギリの数でやっています。それでも戦えるようになってきたのは選手の「心」の部分だと思います。入ってくる時点から「練習はきつい」「指導は厳しい」という「覚悟」が必要になりますから、なかなか入ってきません。それでも入ってくる者はスタートラインが他のチームよりは高い。そこから上級生を見ますから意識レベルは必ず上がります。もちろん、こちらが求めていることをどれだけ理解していくかにも関わってきますが。1年生の意識レベルが上がっていけば間違いなく来年も戦えます。今はまだ足りないかもしれませんが、1年間あれば絶対に変わります。

本気になることを恐れてはいけない。怖がることは何もない。1つ1つと真剣に向き合ってもらいたいですね。必ず変わる!
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