kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

久々の学校

2011-10-14 | 陸上競技
水曜日、本当に久しぶりに学校に行きました。国体の関係でずっと学校を離れていました。クラスの生徒や部活の選手に全く会っていませんでしたから忘れられているのではないかと心配でした(笑)。

クラスの生徒に会うと私がテレビに映っていたのを見たと言うことでした。開会式ではなく試合風景の映像だったようです。あれだけ人数が多い中で良く見つけたねと言うと、「一人だけ色が黒いので一目で分かった」ということでした(笑)。何とも失礼な(笑)。また、他の生徒は「選手として出たのか?」ととんでもない質問をしてきました…。確かに「国体に行くからしばらく学校には来ない」としか言っていませんが、私が走るわけないというのは考えたら分かる気がするのですが…。とにかく生徒に会って留守をしている間の話を色々と聞きました。やっと日常生活に戻ってきたかなという感じです。

身体はむちゃくちゃ疲れていました…。この状態で生活が出来るのかという感じでしたが、何とか午後までやり過ごせました。放課後は練習。国体に出場した選手に感じたことを話させました。こうやって自分の想いを話せるかどうかで変わってくると思います。今までは「苦手」だからといって避けていた部分ですがきちんと向き合わないといけません。
私が感じたことも話しました。今回の国体で県内の選手が自己ベストを大幅に更新して決勝に進み入賞しました。指導者が付いているわけではなく自分でやっているなかで出した結果です。この選手は「自分のためにやっている」のです。誰かに言われるからやるのではなく「自分が強くなりたい」と思って自分のためにやる。それが結果へとつながっていったのだと思います。「やらされている」という感覚は無かったはずです。

今のうちの選手の大半は「言われたからやる」というレベルです。日誌を書けと言われたから仕方なく書く。私が居ない間の数日間は書いていなかったりします。以前部活を辞めた者は学校に来て殴り書きのような感じで書くだけの日誌を平気で提出していました。このような状態で「こうやったら強くなる」とどれだけ話しても入るはずがありません。当然の結果です。誰のためにやっているのかを何度も話してきましたがこれを分かってもらえない限りは先には進めません。

この話しにもつながるのですが「とりあえずやる」というのを止めないといけません。明確な目的意識を持って何かをやるのと、やるだけでは全く違います。自分で考えてやるという事がかなり不足しています。「補強をやるように」と話して「腹筋10回」をやるようでは意味はありません。自分に何が足りないかを考えてそれを補うために補強をやるのです。全てにつながっていきます。

強くなるためには練習を積み重ねていくしかありません。怪我をしたり手を抜いたりしていたら自信も持てませんし、強くなる可能性は低くなります。かなり低レベルの話をしているかもしれませんがこれが出来ないと話しは先に進みません。練習をやれば良い訳ではなくその取り組みの中身の問題です。これを徹底できて、自分自身のために考えて行動するようにならなければ絶対に強くはならないと思います。

誰のためにやるのかを自分自身が理解できなければやっている意味はなくなります。今までのままでは絶対に変わりません。自分自身の取り組み、見つめ直してもらいたいと思います。
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雑感

2011-10-14 | 陸上競技
国体が終わり色々と思うことがあります。運営に関してはここで触れる必要はないと考えるので何も書きません。大会が終わって良かったなという感じです。

今回の国体、「天皇杯を取る」というのが命題になっていました。陸上競技は点数が取れない時期が続いていましたからかなりのテコ入れが行われました。今の日本の陸上競技を支えているのは国体なんだと改めて実感しました。競技を続けたくても続けることが出来ない選手がたくさんいます。あと一歩で日本代表に届くという選手は実業団に入ることが出来ません。その受け入れ先は各県なのです。これに対しては賛否両論あるのは間違いないと思います。ここでは触れません。

最初の段階ではなかなか受け入れられないものがありました。これは選手云々ではなく「一方的にやらされている」という感覚が強くあったからです。それでもコーチという立場を与えられたのでやるしかありません。うまく表現できませんが「とにかくやらないといけない」という感じです。

しかし、関わっていくなかで個々の選手の人間味に触れていくことになりました。この選手達は何も悪くありません。競技を続けられる環境を求めているだけです。全員かどうかは分かりませんが「強くなる」ために山口県という環境を選択したのだと思います。「やるだけ」の者もいたかもしれませんが、私が関わった選手は「戦いたい」と思いながらやっている者が大半でした。

いつの間にか感情移入している自分がいました。我ながら単純です(笑)。できる限りのサポートをしようと決めて関わっていきました。成年選手は技術的なものに自分なりのこだわりを持っています。もう少しこうした方が良いなと思うことがありますが、最低限の事しか言わないようにしていました。付きっきりでやっているわけではありませんから、単純に見た目だけで何かを言うとマイナスになってしまう危険性があります。本人の意識しようとしている部分を確認しながら関わっていきました。

国体で最後になると思うと何ともいえない感情がありました。決勝に残るかどうかの瀬戸際でやっていたのでプラスで決勝進出を決めたときには何故だか分かりませんが涙が出ました。感情移入し過ぎなのかもしれませんが、関わっていくうちにその人柄が好きになっていく部分があるのだと思います。単純ですから…。

この先、この選手達がどのような形で競技を続けていくことになるのかは分かりません。もう私が関わる事もほとんどないでしょう。今思うのは今後も競技を続けていく環境があれば良いなという事です。生活のために競技をやっている、というのとは違います。何かしらのリスクを背負わないとこれから先はやっていけなくなると思います。海外の選手が強いのは「結果を残さなければ生活が出来ない」というものがあるからだと思います。「何とかなる」という部分から抜け出していけばもうワンランク上で戦えるのかなと思っています。今と同じ環境では出来ないでしょう。新たな環境で目指すところに向けて進んでいってもらいたいと願います。
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