kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

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2011-12-24 | 陸上競技
金曜日、冬休みに入りました。やっと練習に集中できます。他にもやらないといけない事はありますが比較的時間が確保できると思います。この事に関してはかなり言い続けています。本人達の自覚で大きく変わって来ますからね。

この日は比較的暖かい感じがありました。それほど風がなかったですから日が当たる場所はジャージでも十対応できました。普段寒がりの私が耐えられるくらいですからかなり天候には恵まれていたのかなと思います。
サーキットは武道場でやりましたが、こちらの方が寒かったですね。選手はひたすら身体を動かしていますから最初は寒いとしても汗をかくくらい温まって来ます。私はタイムを計っているだけですから全く温まりません。仕方ないですね。寒さに耐えながらサーキットをやっていきました。

終了後、すぐに外に出て縄跳びでアップ。まだまだぎこちなさが残ります。縄跳びを使いながら基本的な動きを意識させたいと思っています。単に跳ぶだけではなく、前側でさばく意識を持たせたいと。久々にみましたがやはりまだまだですね。前まで引き出せないと縦の動きはできません。全ての動きを走りにつなげていく事が大切だと思っています。

この日はじっくりとスタートの動きをやって行く事にしていました。この冬は加速段階の動きも見直していきたいと考えています。今年は女子エースがインターハイに行く事が出来ました。この中で様々な部分の動きを勉強させてもらえました。ある程度やっていたきましたが、まだまだ不足している部分があります。学ばせてもらった事はまだ十分ではありませんが少しずつ自分の中で消化していかないといけません。多くの事がまだたりませんね。ある程度の指導はできるようになってきましたが、指導をしながらもっと見極めていかないといけないですね。

タイヤ押しとタイヤ引きを組み合わせてやって来ましたが、最初の1セットが終わった所で何か足りないなと感じました。上手く表現できませんが(笑)。そこでチューブを使った練習を何種目か入れていきました。足運びを意識するため、重心を移動させるための練習です。最初の数歩の運びが上手くで来ていません。特に後脚を直線的に運ぶのがなかなかイメージ通りにいきません。もっと何かができるはずです。繰り返していくうちにある程度の修正が出来たと思いますが、思い描くような動きにはまだまだ遠い感じがします。数人ができるというのではなく、もっと全体が向上するような形の練習をしていかないといけないですね。

かなり暖かいのでスタブロから実際に20m程度走る事にしました。ここ最近は出の確認が中心となっていたので少しずつ加速段階につなげて行く必要があります。たんにスタートが出れれば良いのではなく、短距離が速く走れるためにやっているのです。久々にやったので最初の1本は硬かったですがあとはある程度スムーズに走れたと思います。学校でやったので周りが騒がしくてなかなか集中できない環境でしたが、どんな状況でもしっかりと走っていかないといけません。何度かピストルが上手く鳴らない時がありました。勝手にスタートしない選手がいました。シーズン中はしつこく言って来ましたが、勝手に判断してはいけません。この段階でレースが継続されたら明らかに負けてしまいます。音がなったらスタートはしないといけません。練習の時からきちんとした事をやっていないと間違いなくレースでミスをします。まだまだ甘いですね。

最後にバトン走。こちらも甘さが見られました。渡した瞬間に安心してスピードを緩めてしまう。実際のレースにつながらない走りです。全ては本番を意識した練習でなければいけません。練習のための練習をしている間は本当の練習にはなりません。戦うためにはこの辺りの意識レベルを上げていかないといけないですね。スピードはある程度出るようになって来ましたが不十分な点が目に付きます。こういう部分を少しでもなくしていかないといけないですね。

じっくり練習を見ていく中で気づく事があります。やはり現場で指導するというのが大切です。自分の目でみて自分自身が感じないと分からない事がたくさんあります。なかなか充実した時間が過ごせました。
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2011-12-24 | 陸上競技
木曜日、終業式終了後昼食をとってから練習としました。私は担当授業の補習を。ティームティーチングの形で2人で担当しています。会計分野で全く同じペアで持っているので、会計と原価計算を二科目補習をすることにしました。このことにより約4時間はこちらにかかりっきり。普段の授業でもかなりやっていますがなかなか身に付きません。別枠で残してやると集中して取り組むことができています。これくらいの集中力でしっかりとやってくれれば問題はないと思うのですが・・・。なかなか難しい部分ですね。

ということで補習が終わったのが5時前。もちろん練習は終わっていました。仕方ないことです。この週はほとんど練習に出ることはできませんでした。・・・ですね。終了時に話をしました。これからの時間の使い方です。これに関してはひたすら言い続けています。誰のためにやるのか、何のためにやるのかを徹底していかないといけません。これが分からない限りは成長はありませんから。

全体に話をしてから個別に話をしました。この日、約束事を守れなかった者がいたのでその対応です。「少しくらい」と思われるかもしれませんが、「特別扱い」はありません。全体でやっていることですからこの部分は見逃せません。以前から女子に関しては体重管理を行っています。特に昨年からは徹底しています。というか、徹底してやらなければ「嘘をつく」者がいたので・・・。強いチームの時は自分で体重管理を行えます。言われなくても自分自身で必要だと感じて行動に移すからです。言われてからやるというのはほとんどありません。しかし、昨年はそれができなかったのでチーム内管理をしていました。自分たちで毎日体重を量り、それで相互チェックをするという形です。この形でやっていたのですが「嘘」をついて体重を大幅に少なく申告する者がいました。10キロくらい少なめに・・・。みんながきちんとやっているのに一人だけ嘘をつくというのはいいことではありません。当然です。仕方なく私がその体重管理を行うことにしました。体重計を購入し、その表示される体重と体脂肪率を写メで送ってこらせてそれをデータとしてまとめていく作業を私がすることに。大変な作業ですが「やるしかない」という感じですね。

毎日、送ってくるという約束をしています。しかし、1人これができませんでした。1度や2度ならその場での注意で済むかもしれません。これが頻繁に起きます。また、この日はもっとも基本的な「練習日誌」の提出さえもできていませんでした。「当たり前のことを当たり前にやる」という部分が不足しています。この状態ではどれだけやっても身になりません。100%、「やれと言われているからやる」という感じになります。「練習をきちんとやればいい」というわけではありません。こういう基本的なことができない間は絶対に練習での集中や取り組みも甘くなります。全てはつながっています。他の者ができるのに特定の者だけができないというのは「意識レベルの差」が大きいということです。このままでは絶対にここから崩れてしまいます。ミスは誰にでもあります。繰り返すというのはいいことではありません。

話を聞くと「疲れたから寝てしまった」ということ。うーん、メールを送る5秒の時間が取れなかったのか?考えさせられます。また、日誌を提出しなかったことに関しても同様。「寝てしまったから書いていない」という返事。この部分ですでに意識レベルの差があるのは間違いありません。本人は気づかないかもしれませんが「言い訳」をしているのです。自分自身の非を認めることができずに「できなかったのは○○だから」という言い訳を作っている。これは絶対に練習にも影響します。なかなか走れるようにならない、体重が減らないのはこういう部分が出ているのだと思います。忘れたのは100歩譲って仕方ないとしましょう。それならば「忘れたことの報告」をしなかったのは何故かと聞きました。「朝からバタバタしていたので」という返答。怒るというか若干悲しくなりました。これも完全な「言い訳」です。朝練には来ているのです。練習をするよりももっと大事なことがあるはずです。SHRが終わってからの時間、午後の練習が始まるまでの時間、間違いなく時間はありました。「自分が○○ができなかったのは、時間がなかったからだ」という典型的な言い訳のパターンです。

かなりの時間話をしました。もう何度も同じようなことで話をしています。言われたからやるだけでは何も成長しません。自分のために、自分を変えるためにやっていくことが必要なのです。それができない間はいつまでたっても同じことの繰り返しです。「自分だけが速くならない」と思うかもしれません。しかし、それには大きな理由があるのです。今の1年生、入学してきて100mが14秒9くらいかかっていました。それが半年である程度のスピードレベルまで上がってきました。部内で一番遅かった者が今は2番手です。かなり強くなっています。同じ練習をしているはずですが何かの「差」があります。ここの「差」は自分たちで気づいていかなければいつまでたっても埋まりません。ここ最近ずっと言い続けている「自分のためにやる」という意識です。ここは教えてできるモノではないのかもしれません。しかし、今までもできない者はたくさんいました。それが継続的に指導していくことで変わってきます。勉強も同様。「できない」のではなく「やらない」のです。全く違います。この辺りの基本的なことを理解しなければ話は先に進みません。前述の1年生は言われたことを徹底するタイプです。もう一人は「言い訳」をしてしまうタイプ。結果が大きく変わるのは至極当然だと思います。

「注意を受けた」という事実が重要なわけではない。こうやって文章にして残すのは批難されることなのかもしれません。しかし、もう一度選手がこのblogを見て自分たちで考えるきっかけになればと思っています。「ダメ」なんじゃない。これからどうするかが大事なのです。注意を受けたらへこむ。これでは何も変わりません。自分の行動を見直していって変えていかなければ先には進まないのです。周りが何を言っても人は変わりません。自分自身が本当に「必要だ」と感じたときにだけ変われるのです。そのきっかけは与え続けなければいけません。そのチャンスを生かすも殺すも自分次第なのですから。

もともとめちゃくちゃ強い選手を預かっているわけではありません。普通の選手です。だからこそ「心」の部分を磨いていくことで自分自身を高めていく必要性をしっかりと感じてもらいたいと思っています。それで結果は大きく変わるのですから。

しっかりと考えてもらいたいと思います。
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