kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

中四合宿最終日

2011-12-30 | 陸上競技
水曜日、中四国合宿の最終日でした。なんだかあっという間に時間が過ぎていきました。県内の合宿などでは指導をさせてもらっていますから、結構気を使います。怪我をさせたらいけないのとか、あまりやり過ぎるのも色々言われるだろうとか。こう見えても小心者ですから。今回は比較的自由に様々なパートの練習を見ることができていました。こういう機会は大事ですね。

この日の練習は午前中のみ。今回は隣の広島県で合宿が開催されましたが、少し離れたところで開催されると少なからず移動時間がかかります。午前中で終わらなければ帰宅するのが遅い時間になってしまいます。せっかくの機会なのでもう二回走れると良いのですが、集中して走っているはずですから思っている以上に身体的には負荷がかかっているかもしれません。4日間で8回の練習くらいがちょうどいいのかもしれませんね。

110mHも短短女子もこの日はメイン競技場での練習。来年度の中国大会を意識した練習ができます。こういった部分では「経験」は大切です。特にこのトラックは高速タータンで有名です。日本記録が出たりシーズンベストが出たりと良い条件で走れることが多い。このタータンでの感覚をつかんでもらいたいですね。

最初は目の前で三段跳が練習をやっていたのでそれを見ていました。コーチは先日うちの選手が合宿で2日間お世話になった方でした。初日に挨拶だけはさせてもらっていました。かなり工夫をされていますし、指導実績もあります。せっかくの機会なのでじっくり見てみることにしました。山口県からも数人選手が参加していましたが、1人はかなり強いですね。参加者の中でずば抜けている感じを受けました。ジャンプ系のトレーニングでも全く軸がぶれません。体幹の強さがかなりですね。フォロースイングのスピードとタイミングもぴったりです。見ていて面白かったですね。うちの選手にも実施させていきたいと思うようなスイング練習でした。三段跳はかなり難しいですね。棒高跳もですが特殊な部分が多すぎます。少しずつ勉強していかないといけないですね。基本的にあまり興味がなかったのですが選手がいるのでさすがにこのまま放置というわけにはいきませんから。

110mHはハードルドリルをやってからユースハードルでのハードル走。1足長詰めていました。今回は一人ずつではなく同時にスタートして勝負をするという感じで走っていました。実践的な練習です。スタブロからではなくスタンディングスタートでしたから、出のタイミングが少しずれます。スタートの差を差し引いて実際のハードリングでの差を見ることができます。速ければハードルインターバルで差が詰まりますし、遅ければ開く。簡単な話です。勝負だけではなくその部分で今の力を確認することができました。うちの選手、見ていたらかなり良いハードリングをします。インターバルで速く動ききりませんが比較的スムーズです。もっと爆発的な力の発揮ができればもうワンランク上の戦いができると思います。
選手同士で「ヨーイ、ドン」と言って出ていました。見ているとうちの選手がスタートをさせる順番だったようです。するといきなり「ドン」と言って自分だけ走り始めました。もちろん、ペアの子は突然過ぎて出ることはできません。うちの選手も相手が来ないので走るのを止めました。周りの選手は笑っていました。私も(笑)。悪意があるわけではなく「早く出ないと」という気持ちが強かったのだと思います。少し微笑ましい光景でした。
担当しているコーチに少し話を聞きましたが、「かなり力がある」と言ってもらえました。見ていてある程度は戦えると私自身も感じました。上半身の補強が全くできていないのでパワーと腕でコントロールする部分ができません。これができるようになってくると間違いなく14秒台に入れると思います。本人と相談しながらできるだけ早期に上半身の補強を取り入れていきたいと思います。勝負してもらいたいですね。

女子の短短はスキップから加速段階の確認。見ていると強い選手でも決められたところまで走っていませんでした。これは大きなチャンスですね。うちの選手がしっかりと走っていけば必ず差は埋まっていく。「最後まで意識をする」ということができれば他の部分も出来てくると思います。うちの選手は他の選手と違い、走りが硬い。ここをどうするかです。最初は力んでいるのかなと思っていましたがなんとなく違うのではないかと感じました。コーチにも「少し硬いね」と言われました。他の選手と比べると硬さが目立ちます。パワータイプといえばそこまでですが、何かが違います。このことは色々考えて「当たり前」の結論が出ました。これはまた別に書きます。
この日は80mを走っていました。80m走って少し歩いてつなぐ。また80mといった感じです。この練習もうちの選手は先頭の組に入っていました。意欲的になりました。これまでだったら間違いなく言われて初めて自分から前に出るような選手でしたが意識が変わってきたのだと思います。先頭の組には中国地区2番手の選手と12秒5の選手がいました。2本目までは2番手の選手と互角に走っていました。なかなかのものです。3本目は先に出られて出遅れてしまいましたが、4本目もほぼ同時だったようです。ある程度の手応えを得ることができたと思います。最後に1本県別対抗の150mリレーが実施されました。見ているほうも走るほうも面白かったですね。うちの選手はアンカーで前を走っているチームからは大きく離されていました。しかし、最後までしっかりと走りかなり差を詰めました。12秒中盤くらいの選手であればある程度の差を詰めれるようです。相手がまだ本調子ではないという可能性もありますが、現時点では「走れるようになった」というだけで十分です。

三泊四日の合宿でしたが選手は得る者があったと思います。私自身も練習を見ていく中で感じることがたくさんありました。これを学校の練習に活かしていければと思いますね。良い合宿でした。
コメント
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