kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

走り込みと少しの前進

2011-12-08 | 陸上競技
水曜日、朝4時過ぎに一番下の子供が「寒い」と言うので目が覚めました。布団から出ているので寒いのかと思っていましたがガタガタ震えていました。一先ず布団の中に入れて温めましたが間違いなく発熱している感じがあやりました。後で計ってみるとかなりの高熱。ここ最近、嘔吐下痢が流行っていますからひょっとしたらという心配がありました。なんとか午後には元気になったようですがかなりしんどかったと思います。

練習はしっかりと走りこもうと考えていました。この日は朝の段階から脚が痛いと言っている者がいました。テスト中かなり練習を抑えていたのですが。以前から同じような事を繰り返します。なかなか改善されません。一生懸命走りこもうと一生懸命だと思いますが若干ずれている部分があります。なかなか難しいですね。
練習開始前にテーピングを貼りました。ここ最近ニュースになっている事がありますからテーピングを貼るときに他の者に付き添わせました。何もないのですが一応。女子選手を預かるというのはかなり気を使わないといけないと思っています。ちょうど1週間前に卒業生とその話をした所でした。こちらはその気がなくても取る方がどう捉えるかで全く変わってきます。テーピングを貼るという行為であっても気を配る必要があります。1週間前はちょうど卒業生の二十歳の誕生日の日でした。当たり前ですが二十歳になるまでは一緒にお酒は飲まないと話してきました。行動の一つ一つを考えていかないと取り返しのつかない事になります。預かった選手ですから保護者に顔向けのできない事があってはいけません。

話が変わってしまいましたか、脚が痛いと言っていた選手、結局走る事はできませんでした。ひたすら泣いていましたが泣いても何も変わりません。本当に強くなりたいのであれば泣いている時間がもったいない。他に出来る事があります。走るのと同じとは言いませんがエアロバイクをしっかりとこがせる事にしました。この日は3年生が手伝いに来てきれたので任せました。同じ事を繰り返している間は前には進みません。成長を期待したいですね。

他の者は予定通り練習を実施。練習後に卒業生と食事にいく約束をしていました。7時以後なら大丈夫だと話していたのですが、練習開始と同時くらいに2人来てくれました。寒いのは間違いないですが練習をずっと手伝ってくれました。こうやって多くの人が手を差し伸べてくれるからいい練習ができるようになるのです。感謝しないといけないですね。

久しぶりの走り込みですが先にきちんとした技術練習をしてから入る事にしています。ひたすら走れば良いとは思っていません。出来るだけ高い質で走り込みを行いたいし、おこなわなければ効果が低くなってしまいます。やるからには強くなってもらいたいですからね。少し準備に手間取った感じがありましたが、ハードルとマーク走、バトン走を実施。マークを増やして走力ごとに距離を変えてやりました。3色あるのですが赤色は暗くなると全く役に立ちません。目立たないので気がついたら踏んでいます(笑)。できるだけ黄色と緑を使うようにしていきたいと思います。野球部の証明があるといっても暗いですからね。マークがあるだけで全く違います。意識するだけで速く動きます。意識するためにはある程度は見えないと意味がありません。ここも考えてやってもらいたいですね。

県体後に骨折をしていたせんしも練習に参加し始めました。前回の骨折のときと比べるとかなり早い復帰です。約1ヶ月で走練習が出来始めました。テスト週間に少しずつやり始めていたのですがこの日はほぼ全部走りました。無理をしないように抑えてはいるのですが本人が走りたくてたまらないといった感じです。徐々に負荷を増やしていかないと危険ですから様子を見ながら走らせて行きたいですね。思っていたよりもスピードは落ちていません。というか速くなった感じがします。よく分かりません(笑)。

何人かはかなり走れるようになってきた感じがあります。今やっている練習の成果が少しずつで始めているのかなと思っています。地味ですがひたすら繰り返してやっています。走れるようになると気持ちも盛り上がっていきますからさらにやろうという気になります。このまま取り組んでいってもらいたいですね。

走練習が終わってからはスキップ走とランジ。かなりの負荷になりましたが妥協することなく最後までやる事が出来ました。少しずつは前進してきているのかなと思います。更に前日にやったジャンプトレーニングのひたすら復習。以前、このトレーニングをやって腓骨の疲労骨折をした者がいたのでしばらく避けていました。間違いなくこのジャンプが原因ではないのすが、たまたまやった次の日に痛みが出ただけなのですが(笑)。何となく苦手意識があります。大丈夫だかやるんですけどね。

なかなか良い感じで練習が出来たかなと思います。まだまだですが、しっかりとやっていきたいですね。
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誰のためにやるのか

2011-12-08 | 陸上競技
火曜日に成年選手と一緒に練習をさせてもらって感じたことがあります。「誰のために練習があるのか」ということです。めちゃくちゃ当たり前のことですが、高校生には分かりづらい部分かもしれません。「部活に入って練習をする」というのがなんとなく当たり前になっていますから。「練習をする」というのは同じことですがどのような意識で、どんなことを考えて練習をするのかというのは全然違ってくると思います。

大学を卒業してから競技を続けるというのは非常に難しい状況になっています。契約社員のような形で生活するための基本的な支援をしてもらいながら競技に打ち込めるというのは本当にごく一部です。長距離選手であれば駅伝やマラソンがあるので比較的続けていくことができます。しかし、短距離や投擲などで続けていくというのは難しい。企業の宣伝になる部分が少ないからです。駅伝は2時間は走って企業宣伝できますが短距離は数十秒ですから。「無償でサポートする」という企業は本当に少ないのではないかと思います。

この日一緒に練習をした成年選手はフルタイムで働いています。17時くらいまでは勤務があるのでしょう。それが終わってからバスや電車で競技場まで来てそこから練習。簡単なことではありません。そして練習パートナーもいないので基本的に練習は1人。高校の部活動とは大きく異なります。高校の部活では学校終了後、そのまま全体で集まって練習開始。部活動によっては「きつい練習が嫌だから雨が降ればいいのに」という高校生もいるでしょう。自分はやりたくないのに練習をさせられているという感覚の者がいるのは事実だと思います。私からすれば「嫌ならやらなければいいのに」と思ってしまいます。冷たいかもしれませんが。だから「こんなに頑張っているのに先生が認めてくれない」という発想になるのだと思います。「先生に言われるからやる」という部分から抜け出せないのです。

成年選手はどうでしょうか?今回一緒に練習した選手は「全国で戦う」ことを考えています。日本選手権で入賞して日本代表にもなったことがあるような選手です。その選手が一人でも練習をするのはなぜか?辛い冬期練習を超えて来年戦おうとするのはなぜか?全て「自分のため」です。自分がもう一度、勝負の舞台に立って戦いたいと思うからどんな状態であっても練習ができるのです。全国の決勝で戦うことの厳しさは誰よりも知っているはずです。それでももう一度戦いと考えてるから練習に取り組める。練習をしなくても、途中で手を抜いても誰からも注意はうけません。もっときちんとやらないといけないと言われることもありません。それでも絶対に手を抜かない。自分のためにならないということ自分自身が一番分かっているからです。

高校生がこの姿を見てどう感じるでしょうか?「趣味で身体を動かしている」というレベルではありません。成年選手が競技に打ち込むのは引退した時にいい仕事に就きたいという気持ちではないと思います。自分の中にある「可能性」がどれだけのものなのか、そのためにいろいろなものを犠牲にしているのです。この選手は色々な想いを持って練習をしていると思います。それは外には出しませんが「自分自身のため」にやっているというのは明確です。

うちの選手、一緒に練習して何を感じ取ったでしょうか?1年生の時はとにかく「やらされている」状況でした。もともと練習が好きではないタイプでしたから(笑)。強くなってきたから練習が頑張れるわけではないと思います。昨年の時点で県新人で2冠していますが、冬期練習は一生懸命できないことが多かったですね。それは本人が一番分かっていると思います。周りに流され、弱い自分に負けてしまう。周りが競技に打ち込めないから自分もそこまでやらなくてもいいやという感じがありました。こちらからすれば「もっとできる」という感じがありました。かなり話してきましたがなかなか伝わりませんでした。
それが秋、走りたくても走れない状態になり他の部員が「一生懸命取り組めない」と部活からいなくなり、最終的に「一人でやらなければいけない」という状況に置かれました。それでやっと目が覚めたのではないかと思います。何が自分のためになるのかを分かってくればやることは見えてきます。自分自身の行動をコントロールできるようになると見違えるように強くなれると思います。その姿をみてほかの選手が「もっとやらなければ」と感じ取れるようになるとチーム自体が大きく成長していきます。やっと自分でそれが分かるようになってきたのかなと感じます。下級生もそれを見ていますから変わりつつある者がいます。間違いなく来年は強くなってくれると思います。

練習での刺激はもちろんですがこういう取り組む姿勢の面でも学ぶことは多いと思います。来年はインターハイに参加するだけではなく戦いと思っています。「無理だ」と言われるかもしれませんが私は本気で考えています。そのためにはやらないといけないことは山のようにあります。一つ一つ克服していって戦えるようになりたい。昨年は6割くらいの練習でした。これが9割になればどうなるだろうか?それを見てみたいという気持ちもあります。

色々と考えさせられる日でした。選手が感じ取ってくれたら嬉しいですね。
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成年選手の力を借りる

2011-12-08 | 陸上競技
火曜日、学校の練習が終了してから山口に行きました。練習をするためです。うちの女子エース、冬期練習に入ってもなかなか調子が上がりませんでした。夏休みのため込みの時期に全く走れていないのですから当然ですといえば当然。他の女子といい勝負をしている感じでしたから物足りないですね。本人は焦りもあると思います。「冬期だからスピードがなくてもいい」と言われる指導者もいるかもしれませんが、私は冬だからこそしっかりとスピードを上げた状態で練習をしていきたいと思っています。冬期練習に入り少しずつ走れるようになってきていたのですが、最大の武器である中間からの爆発力というのがなかなか練習で出てきません。繰り返しになりますが練習不足がありますから、まずはきちんとした練習をしていくことが大事です。そうすればある程度は戻ってくるはずです。高いスピードの中でしかスピード練習はできないのですから、まずは最大スピードを上げていく練習をしないといけません。

冬期練習はどうしても練習が単調になります。そうならないように工夫をしているつもりですが何か刺激がほしいのも確かです。女子エースは秋のシーズン高いスピードの中でほかの選手と競り合って走るということが全くできませんでした。この状態で来年の春まで待つのは長すぎる。合宿などもありますから高い刺激は受けれます。しかし、定期的に何か刺激をもらう必要があるのではないかと考えました。

そこで、ふと「成年選手の力を借りよう」と思いつきました。相変わらずマイペース(笑)。思い立ったら行動は早い。その日に山口にいる成年選手に連絡をしました。良く考えたら連絡先を知らないのでfacebookのメッセージでお願いをしました。こういう意味でもfacebookは便利ですね。活用方法はかなりあると思っています。お願いをすると快く引き受けてくれました。国体合宿などでもいろいろとお世話になっているので一番頼みやすいというのもありました。自分の力よりも上の選手と一緒に練習をすることで学ぶことは大きいですし、「自分はまだ強くないんだ」と感じるいい経験になると思います。11秒台の選手ですから大きな刺激になります。

学校でトレーニングをしてから山口へ。成年選手は自分の仕事が終わってから補助競技場に来てくれました。練習に関しては完全に任せました。色々な練習パターンを経験することも大事だと思います。アップ時から全て成年選手と一緒に動いてもらいました。明るい選手ですから高校生にとっては本当にお手本になります。うちの選手は人見知りが激しいですからこうやって私の元を少し離れて自分でやっていくことがまた刺激になると思います。年下の選手に対してもやさしくしてくれますから本当に見習う部分は多いです。

走練習は150mからのセット走。restもある程度取って走りました。9割くらいの力で走るという感じだったようです。うちの選手は常にMAXです。その影響もあって無駄に力む癖があります。走り自体をパワーで持っていこうとする。かなり効率が悪いですね。柔らかく走ろうと思う力が出し切れずに走れません。走り自体がパワータイプなのだと思います。パワータイプが走りを大きく変えてしまったら自分の良さがなくなってしまいます。無駄な力みをなくしていくことを今の走りに取り入れていけたらと思います。成年選手もどちらかというとパワータイプ。本人も自覚していましたがかなり上に力が逃げます。それを上手くコントロールするために自分で試行錯誤しているようでした。うちの選手も自分で何が課題かが分かるようになると目的意識が明確になって変わってくるのですが。
今回の走練習はMAXではありませんでしたがスピードレベルとしては比較的高い中でできました。無理をしてついていくという感じではなく気持ち的に余裕があったようです。普段の練習とは違って女子選手についていくという感じですから気持ち的にも違うでしょうね。普段はどちらかというと「追い込む」という感じが強くありますが、今回は集中して走るという感じの練習です。成年選手の練習形態ですね。本数で追い込まなくても1本ずつの集中力が違います。「本数が少ないから楽だ」というわけではなく、どれくらいの負荷をかけれるかはやる選手の集中の度合いに比例するのだと感じました。

終了後は跳躍の選手とともに3人で補強。普段から補強はやっていますがいろいろなバリエーションの補強を教えてもらいました。自分で思いつく補強もかなりありますが、ほかの選手がやっている補強というのもこういう機会に学ばせてもらえたのは大きいですね。早速やらせてみたいと思います。学校で負荷をかけてさらに練習ですからきつかったとは思いますが、貴重な経験になりました。この冬期は何度か山口に足を運んで一緒に練習をさせてもらうことにしました。ありがたいことです。

走れなかった時が嘘のように走れるようになってきました。やっと春先の状態に戻りつつあるかなと感じています。これからが本当の冬期練習です。しっかりと取り組んでいきたいと思いますね。
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身体を作り直す

2011-12-08 | 陸上競技
火曜日、女子向けの栄養の話をしてから練習開始。本当は男子にも話をしたほうがいいと思うのですが、これは機会を改めてにしましょう。男子のほうは「食べる」ことが必要になる部分があります。筋肉量が多くなってきていますからそれなりに食事の量が必要になります。男子は基本的に食が細いですから・・・。

練習は考査も終わり思い切りできます(笑)。考査中もそれなりには動かしてきましたがやはり時間的なものが不足します。かなり効率は良くなってきましたがそれでも1時間程度という限られた時間では主要種目のみとなり細かい補助的な種目の実施は難しくなります。これを補うために各自がどれだけ自覚して補強をするかという部分です。考査期間中は「強制的」に補強をさせてはいません。自分たちの意識次第です。本当に目標を追うのであれば普通の練習では不足します。特に身体づくりというのは時間がかかるものです。そして、なかなか目に見えて効果が現れない。だからこそ人は妥協してしまうのです。数か月たった時に初めて自分がきちんとやっていたのか、やっていなかったのかが分かります。気が付いた時には遅いというパターンですね。

さて、メニューはいつも通りです。今までの練習でやっていた種目に加えこの冬期からハードルを使った補助的な動きを取り入れています。これは・・・なんとなくです。効果があるかどうかは分かりません(笑)。大きな負荷はかかりませんが軸づくりと小さい筋肉を強化するという意味合いが強いですね。良く考えると以前からちょくちょくやっていたのですが特別メニューに入っているわけではなく、時間があるからやろうかという感じで思い出した時にやるというか感じでした。脚を引き上げる小さな筋肉(腸腰筋)をさまざまな形で鍛えておく必要があります。私が学生時代(15年前)はそれほど腸腰筋がどうこうという話はありませんでした。多分いろいろなところで腸腰筋を鍛えるようなメニューというのはあったのでしょうが、腸腰筋という筋肉自体の認知度が低かったように思います。当時、いろいろな本で調べましたがほとんど記載されているものはありませんでした。鍛え方は「階段を上る」とだけ書いてあるだけ(笑)。学生時代の私はとにかくいろいろやってみようという感じがあったのでチャレンジしていました。まー全然大したことはない練習でしたが(笑)。そう考えると、動きを見てこれを鍛えようという部分が見えてくるとどんなことをやればいいのかは少しずつ見えてきます。

少し話がそれますが、今の練習の中ではスイッチングをかなり意識してます。しかし、これをやろうと思えば脚を引き出す筋力が必要になります。たんに腸腰筋を鍛えればいいのかというとそうではなくて何のために鍛えているのかをきちんと考えないといけないと思います。練習の中で走る。これだけでも必要な筋肉を鍛えることができます。脚を引き出そうと思えばそういう動きをしますから自然と鍛えられる。それを補助するためにきちんとした補強をする。するとスイッチングが速くなっていきまたその部分が鍛えられる。これの繰り返しですね。腹筋などでも同じようにこの部分は鍛えることができます。時間をかけて作っていきたいと思います。

あとはケトルジャンプ。これはesaki先生からアドバイスを受けて動きの改善をしています。たんにジャンプするだけではなく、どこの部分に負荷をかけるかです。これがきちんとできるとスクワットと同じ効果かそれ以上の効果があると思っています。昨年までは練習の中でスクワットをやっていましたがうちのスクワットは投擲選手と比べると浅く狙いとする部分にきちんとした負荷がかかっていなかったかもしれません。ケトルを使うことでしっかり深くできますしジャンプ系のトレーニングを補うことができます。これは結構きついようですね。良いことです。できるだけ太くしないで出力を上げたいというのが狙いです。

室内補強を40分程度。これが終わってから各自で1時間程度自分で必要なことをやるように指示をしました。2年生は金曜日から修学旅行です。できる限りの負荷をかけておきたいという気持ちがありました。女子は運動時間の確保という意味でもやらないといけないことがあります。1年生のうち1人は、自分でネットで調べて消費カロリーなどを勉強していたようです。こういう姿勢が必ず強さにつながっていきます。言われたからやるのではなく自分で必要だからやる。これが大事です。自分の時間をどのように使うか。すべてはこれですね。

私は学校の練習の後に山口に行く予定にしていました。これに関してはまた別に書きます。
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