火曜日、この日は練習はせずに朝も午後も勉強会としていました。考査前日ですからしっかりと勉強させておかなければいけません。というか、今回の考査に関しては範囲も狭くかなり前から準備をさせていたので対応できないと問題です。テスト週間に入る前から勉強時間を設けていましたからね。
この日の午後は病院に行きました。私の病院ではなく選手の病院です。特に何かがあるというわけではないのですが、先日から走っていて本数が持たないというのを訴えていました。ここ最近の練習では追い込むところまではやっていません。短い距離を走る程度の練習です。それでも持たないというのは1本走ってからの回復が遅いというのが影響しているのではないかと考え、少し前に血液検査に行かせていました。そこまで大きなことではないという感覚がありましたが、「数値」としてみると安心するだろうという感じです。逆に私のγ-GTPは数値が高すぎ絵見ただけで具合が悪くなりましたが(笑)。一緒について行って医師の説明を受けようと考えていました。
が、病院に行くと検査結果だけを渡されてお終い。おいおい、って感じでしょうか。特に問題がない(異常値がない)から説明は必要ないという感じなのでしょうか。うーん、それなら医療機関としての意味はあまりないですよね。あまり長く話をされるのも嫌ですが、きちんとした説明だけは必要かなと感じています。結局その検査結果を私が見て判断することに。これまでは血清鉄、フェリチン、CPKの値も測ってもらっていましたが、今回はCPKはなし。筋疲労を示すデータですから必要だったのですが。この数値だけを見て「異常値だから練習をさせたくない」と言われたことがありました。少し適正範囲を越えたレベルです。一般人の値と運動選手の値は明らかに異なります。トレーニングをして筋肉にダメージがあればCPKの値は絶対に高くなります。通常の生活をしている者とは違いますがこの辺りはなかなか理解してくれない保護者もおられます。「無理はさせたくない」という部分があるのでしょう。これは各家庭の価値観ですから我々外部の者がどうこう言う話ではないでしょうが。
話が少しずれましたが、今回の検査結果は全て「正常値」の範囲内でした。問題なしです。が、よく見てみるとフェリチンの値が10を切っています。これは「潜在性鉄欠乏症」の状態です。ちょっと話が面倒になりますがお付き合いください。「貧血」というのは血液中のヘモグロビンの数値が下がって酸素運搬能力が下がることです。ヘモグロビンの材料になるのが血清鉄。この数値が下がると明らかな貧血症状が出ます。女子は特に気を付けないといけない部分です。「貧血」というと血清鉄、ヘモグロビンの数値だけを見て判断することがあります。実際に強い貧血症状が出るのはこの2つの数値が大きく影響してきます。順番としては血清鉄の値が下がってからヘモグロビンの値が下がっていく感じでしょうか。ヘモグロビンを作り出す血清鉄がなくなるからヘモグロビンの数値が下がるのですから当然と言えば当然。
が、案外知られていないのがフェリチン。これは血清鉄を作るための材料になる「貯蔵鉄」といわれるものです。常に血清鉄を身体の中に蓄えておくことはできませんからその材料となるフェリチンの形で体内に保管しておきます。運動をすると筋肉繊維が壊れます。微細な傷がつくのです。この傷を回復させてもっと大きな負荷に耐えられるようにするのがトレーニングの目的だと思います。いわゆる超回復。筋繊維が傷つかないようなトレーニングでは効果は出ません。筋繊維が傷つくということはここから少しずつ出血します。当然の話です。この出血を抑えるために練習後のアイシングを実施するのですから。
この筋繊維のダメージの値がCPKです。通常の生活を行っていたらそれほど値は上がりませんが激しい運動やそれなりの練習をしていたらかなりの確率で上がります。「異常値が出たから練習はさせたくない」と言われたらそれまでの話です。運動選手の値は一般人の日常生活とは大きく異なるのですから。繰り返しになりますがここに対する理解がなければ指導していくのは難しいと思いますね。
話がそれましたが、筋繊維が傷ついて出血をすると新しくヘモグロビンを作り出そうとして体内の血清鉄を使います。そうすると身体の中の血清鉄は減少する。当然の話です。貧血にならない状態というのはヘモグロビンをいつでも作ることができるように材料である血清鉄が十分にある状態。これは問題がありません。が、ヘモグロビンを作るために血清鉄を使ったら?血清鉄の値が下がります。この値が下がってきたら困るので貯蔵鉄であるフェリチンから血清鉄を作り出すのです。つまり、フェリチンが下がってくると血清鉄を作り出す材料がなくなってきますから一つ間違えば貧血になってしまう。だから「潜在性鉄欠乏症」と言われるのです。すぐには出ないけど貧血になる可能性が高い。このままいけば間違いなく貧血になるという感じです。
事前にチェックすることで判明することがあります。病院で何も言われなくても危ない状態というのはあるのです。貧血は体格によりません。以前、「大丈夫だろう」と思っていた選手が何度も繰り返し貧血になったことがあります。貧血になる選手のイメージとしては色が白く細いというのがあるかもしれませんが、全く違います。トレーニングにあった食生活ができていなかったら貧血にはなるのです。上述のようにトレーニングをするとその小さな傷から出血をします。また、女子選手は生理がありますから男子以上に気を付けなければいけません。注意をしていても貧血になる可能性は高いのです。定期的にチェックする必要性があると思っています。
ちょっとまじめに書きました(笑)。ひとまず貧血ではなかったですがこれからの対策については話をしました。意識して取り組んでもらいたいですね。
この日の午後は病院に行きました。私の病院ではなく選手の病院です。特に何かがあるというわけではないのですが、先日から走っていて本数が持たないというのを訴えていました。ここ最近の練習では追い込むところまではやっていません。短い距離を走る程度の練習です。それでも持たないというのは1本走ってからの回復が遅いというのが影響しているのではないかと考え、少し前に血液検査に行かせていました。そこまで大きなことではないという感覚がありましたが、「数値」としてみると安心するだろうという感じです。逆に私のγ-GTPは数値が高すぎ絵見ただけで具合が悪くなりましたが(笑)。一緒について行って医師の説明を受けようと考えていました。
が、病院に行くと検査結果だけを渡されてお終い。おいおい、って感じでしょうか。特に問題がない(異常値がない)から説明は必要ないという感じなのでしょうか。うーん、それなら医療機関としての意味はあまりないですよね。あまり長く話をされるのも嫌ですが、きちんとした説明だけは必要かなと感じています。結局その検査結果を私が見て判断することに。これまでは血清鉄、フェリチン、CPKの値も測ってもらっていましたが、今回はCPKはなし。筋疲労を示すデータですから必要だったのですが。この数値だけを見て「異常値だから練習をさせたくない」と言われたことがありました。少し適正範囲を越えたレベルです。一般人の値と運動選手の値は明らかに異なります。トレーニングをして筋肉にダメージがあればCPKの値は絶対に高くなります。通常の生活をしている者とは違いますがこの辺りはなかなか理解してくれない保護者もおられます。「無理はさせたくない」という部分があるのでしょう。これは各家庭の価値観ですから我々外部の者がどうこう言う話ではないでしょうが。
話が少しずれましたが、今回の検査結果は全て「正常値」の範囲内でした。問題なしです。が、よく見てみるとフェリチンの値が10を切っています。これは「潜在性鉄欠乏症」の状態です。ちょっと話が面倒になりますがお付き合いください。「貧血」というのは血液中のヘモグロビンの数値が下がって酸素運搬能力が下がることです。ヘモグロビンの材料になるのが血清鉄。この数値が下がると明らかな貧血症状が出ます。女子は特に気を付けないといけない部分です。「貧血」というと血清鉄、ヘモグロビンの数値だけを見て判断することがあります。実際に強い貧血症状が出るのはこの2つの数値が大きく影響してきます。順番としては血清鉄の値が下がってからヘモグロビンの値が下がっていく感じでしょうか。ヘモグロビンを作り出す血清鉄がなくなるからヘモグロビンの数値が下がるのですから当然と言えば当然。
が、案外知られていないのがフェリチン。これは血清鉄を作るための材料になる「貯蔵鉄」といわれるものです。常に血清鉄を身体の中に蓄えておくことはできませんからその材料となるフェリチンの形で体内に保管しておきます。運動をすると筋肉繊維が壊れます。微細な傷がつくのです。この傷を回復させてもっと大きな負荷に耐えられるようにするのがトレーニングの目的だと思います。いわゆる超回復。筋繊維が傷つかないようなトレーニングでは効果は出ません。筋繊維が傷つくということはここから少しずつ出血します。当然の話です。この出血を抑えるために練習後のアイシングを実施するのですから。
この筋繊維のダメージの値がCPKです。通常の生活を行っていたらそれほど値は上がりませんが激しい運動やそれなりの練習をしていたらかなりの確率で上がります。「異常値が出たから練習はさせたくない」と言われたらそれまでの話です。運動選手の値は一般人の日常生活とは大きく異なるのですから。繰り返しになりますがここに対する理解がなければ指導していくのは難しいと思いますね。
話がそれましたが、筋繊維が傷ついて出血をすると新しくヘモグロビンを作り出そうとして体内の血清鉄を使います。そうすると身体の中の血清鉄は減少する。当然の話です。貧血にならない状態というのはヘモグロビンをいつでも作ることができるように材料である血清鉄が十分にある状態。これは問題がありません。が、ヘモグロビンを作るために血清鉄を使ったら?血清鉄の値が下がります。この値が下がってきたら困るので貯蔵鉄であるフェリチンから血清鉄を作り出すのです。つまり、フェリチンが下がってくると血清鉄を作り出す材料がなくなってきますから一つ間違えば貧血になってしまう。だから「潜在性鉄欠乏症」と言われるのです。すぐには出ないけど貧血になる可能性が高い。このままいけば間違いなく貧血になるという感じです。
事前にチェックすることで判明することがあります。病院で何も言われなくても危ない状態というのはあるのです。貧血は体格によりません。以前、「大丈夫だろう」と思っていた選手が何度も繰り返し貧血になったことがあります。貧血になる選手のイメージとしては色が白く細いというのがあるかもしれませんが、全く違います。トレーニングにあった食生活ができていなかったら貧血にはなるのです。上述のようにトレーニングをするとその小さな傷から出血をします。また、女子選手は生理がありますから男子以上に気を付けなければいけません。注意をしていても貧血になる可能性は高いのです。定期的にチェックする必要性があると思っています。
ちょっとまじめに書きました(笑)。ひとまず貧血ではなかったですがこれからの対策については話をしました。意識して取り組んでもらいたいですね。