日曜日、県合宿2日目でした。かなり寒くなるのではないかとビビっていましたが全く問題なし。朝練の時は車のフロントガラスが凍っていましたが午前中練習が始まるころにはかなり暖かくなっていました。太陽が隠れるとさすがに寒いですが比較的温暖な一日だったと思います。
午前中練習の前半はハードルの確認。前日に行った練習の復習のような形にしました。そのままの流れでハードル走。1歩ハードルから3歩、4歩、5歩と増やしていきました。一歩ハードルで踏切を意識した練習をしておいてから同じ足でのハードリングに。そのスピード感をつかんでから4歩。400mHの選手は逆足が使えたほうが有利になります。使えない選手が多いのは事実です。高校生レベルであればレース中に1回逆足が使えれば十分だと思います。6台目で切り替えて逆足、7台目は同じ歩数で利き足。8台目以降は同じ足で、という感じで走れればレース展開としては合格だと思います。逆足が使えるとかなり良いのですが利き足のハードリングさえ怪しいレベルの選手がいますから・・・。バランスの問題もあるので逆足の練習は必要不可欠だと思っています。2歩ハードルでも良いのですが流れを意識して1歩→3歩→4歩としました。全くできないと言っていた選手も「越えれる」レベルにはなりました。もちろん高さが低いので対応できている部分がありますが、冬期である程度やっておけばレースで「1回」は使えるのではないかと思います。2歩増加の大幅減速を避けるというのは大切なことですから。
で、ここからは短長女子と合流。走るメニューは150mとしました。長い距離を走るのはなんとなく嫌だなと思ったので。男子を2チーム、女子を3チームに分けてリレー形式で走りました。「エンドレスリレー」(正確にはエンデュランスリレーだと思います。持久系のリレーですから。)をやるのは基本的に好きではありません。200mを3本程度なら問題ないとは思いますが、延々と走ると次第にスピードが鈍ります。長く続けると差が開きすぎて「走るだけ」になってしまいます。これは見ていて面白くない(笑)。「走っているな」というだけではなく、「勝負をする」という意識で練習をするのは大事だと思います。見ているほうが面白くないと感じる練習では走っている選手も面白くないのではと思います。「疲れる」練習をしたいのではありません。「速くなる」ための練習をしたいのです。
長くなりましたが、ということで150mを走ることに。これは結構いい練習なのではないかと思っています。競争心をあおりながら走ると良い練習ができます。特にバトンを持つと前を追わないと気が済まないタイプの選手にはかなりの負荷がかかりまず。チームへの帰属意識が強くなればなるほどリレーでの練習は良いですね。負けられないですから。4本を2セット。本数的にはそれほど多くありませんがかなり良かったと思います。選手たちも良い表情をしていました。
午後からは2時間程度の練習なので1時間走って1時間補強というようにしました。最近、時間配分が上手くなってきました。以前は終了時間に予定していた練習が終わらないことが多々ありました。終わらないなら途中で止めればいいのですが最後までやる(笑)。選手もですが他の指導者にもいい迷惑だったと思います。計画通りに練習を終わらせることができるようになってきました。といっても細かい予定は立てていませんからアバウトな感じでちょうど終わっているだけなんですが(笑)。
走るメニューは短い距離にしました。午前中のダメージも考えて一息で走れる距離に。練習場所が確保できない可能性があったのでバックストレートで実施。これも以前は良くやっていた練習です。「短い距離」「しっかりと走る」というキーワードで思い出しました。折返し走を少し変えた内容です。6年くらい前に「ドレミファ走」と名付けてやっていまいした。当時はかなり不評。ネーミングセンスがないということで(笑)。短時間で追い込むにはこの手の練習が良いですね。気持ちレストを長くして走りました。指導者が2人ついていたのでそれぞれが大切なことを指示していきました。かなり集中して取り組めていましたね。声も自然と出ていました。こういう雰囲気になると自然と良い練習ができます。
補強はひたすら。これは一番の得意分野です。飽きずにずっとやっていました。選手はきつかったかもしれませんが、私は飽きませんでした(笑)。きついながらもしっかりと取り組めたのではないかと思います。
最後に少しだけ話をしました。合宿などで他校の選手と交流を持つことは非常に大事だと思います。時間と感情を共有しますから自然と仲良くなります。忘れてはいけないのは「仲間」ではなく「ライバル」だということ。県総体を勝ち上がって中国大会に行けるのは6人だけです。一緒に練習した選手たちとその枠を賭けて戦わなければいけないのです。これは忘れてはいけないこと。そして、自分だけが練習をしているわけではないということも忘れてはいけないことです。冬期練習、一生懸命やっていると思いますが、自分だけがやっているわけではない。他の学校の選手も練習をしています。ひょっとしたら自分の努力以上に練習をしているかもしれない。練習が辛くなったり妥協しそうになった時は「あいつも練習している」と思えば最後まであきらめずに練習できるはずです。こういうライバル関係は自分を高めるためには大事なことだと思います。
ogawa先生が「自分のためにやる」という話をしたのでそれに付け加えてうちの選手の話をしました。中学校時代それなりの選手でした。が、県内で大きく活躍をするといった感じではありませんでした。しかし、「やらされている」という感覚で練習をしているうちにいつの間にか強くなった(これは本人にも話しているので問題はないはず)。しかし、怪我をして走れなくなって国体メンバーを外されそうになったり、「もう二度と12秒台で走れないのではないか」という不安からどん底に落ちた。これは言葉では表現できないレベルの話です。本当に陸上を辞めてしまうのではないかと感じがありました。そこから少しずつ立ち直ってきました。「やらされている」練習から「自分のため」の練習へと変わっていきました。言われなくても補強をする、修学旅行中も自分で1時間程度補強をする、休日に自分で体脂肪率を落とすためにプールに行く。私は「やれ」と言っていません。自分で「自分のため」に必要だからやるのです。どん底を経験したから分かることがある。間違いなく強くなると思います。今シーズン以上の戦いはできます。日誌に書く内容も大きく変わりました。「自分のため」だからどれだけでも努力できるのです。それは大事なことだと思います。この選手の状況を他の選手に知らせる必要はない。が、インターハイに行くような選手でも曖昧な気持ちで練習をしていた時期があるし、苦しんだり挫折することだってある。本当に強くなりたかったら「自分のため」にできるようなならないといけない。強い選手は特別ではないのです。
どこまで伝わるかはわかりません。短時間の関わりですから全ては伝えられません。しかし、大事なことは話したつもりです。良い表情で話を聞いてくれていました。伝わったと信じます。
気持ちよく練習ができました。選手に感謝。
午前中練習の前半はハードルの確認。前日に行った練習の復習のような形にしました。そのままの流れでハードル走。1歩ハードルから3歩、4歩、5歩と増やしていきました。一歩ハードルで踏切を意識した練習をしておいてから同じ足でのハードリングに。そのスピード感をつかんでから4歩。400mHの選手は逆足が使えたほうが有利になります。使えない選手が多いのは事実です。高校生レベルであればレース中に1回逆足が使えれば十分だと思います。6台目で切り替えて逆足、7台目は同じ歩数で利き足。8台目以降は同じ足で、という感じで走れればレース展開としては合格だと思います。逆足が使えるとかなり良いのですが利き足のハードリングさえ怪しいレベルの選手がいますから・・・。バランスの問題もあるので逆足の練習は必要不可欠だと思っています。2歩ハードルでも良いのですが流れを意識して1歩→3歩→4歩としました。全くできないと言っていた選手も「越えれる」レベルにはなりました。もちろん高さが低いので対応できている部分がありますが、冬期である程度やっておけばレースで「1回」は使えるのではないかと思います。2歩増加の大幅減速を避けるというのは大切なことですから。
で、ここからは短長女子と合流。走るメニューは150mとしました。長い距離を走るのはなんとなく嫌だなと思ったので。男子を2チーム、女子を3チームに分けてリレー形式で走りました。「エンドレスリレー」(正確にはエンデュランスリレーだと思います。持久系のリレーですから。)をやるのは基本的に好きではありません。200mを3本程度なら問題ないとは思いますが、延々と走ると次第にスピードが鈍ります。長く続けると差が開きすぎて「走るだけ」になってしまいます。これは見ていて面白くない(笑)。「走っているな」というだけではなく、「勝負をする」という意識で練習をするのは大事だと思います。見ているほうが面白くないと感じる練習では走っている選手も面白くないのではと思います。「疲れる」練習をしたいのではありません。「速くなる」ための練習をしたいのです。
長くなりましたが、ということで150mを走ることに。これは結構いい練習なのではないかと思っています。競争心をあおりながら走ると良い練習ができます。特にバトンを持つと前を追わないと気が済まないタイプの選手にはかなりの負荷がかかりまず。チームへの帰属意識が強くなればなるほどリレーでの練習は良いですね。負けられないですから。4本を2セット。本数的にはそれほど多くありませんがかなり良かったと思います。選手たちも良い表情をしていました。
午後からは2時間程度の練習なので1時間走って1時間補強というようにしました。最近、時間配分が上手くなってきました。以前は終了時間に予定していた練習が終わらないことが多々ありました。終わらないなら途中で止めればいいのですが最後までやる(笑)。選手もですが他の指導者にもいい迷惑だったと思います。計画通りに練習を終わらせることができるようになってきました。といっても細かい予定は立てていませんからアバウトな感じでちょうど終わっているだけなんですが(笑)。
走るメニューは短い距離にしました。午前中のダメージも考えて一息で走れる距離に。練習場所が確保できない可能性があったのでバックストレートで実施。これも以前は良くやっていた練習です。「短い距離」「しっかりと走る」というキーワードで思い出しました。折返し走を少し変えた内容です。6年くらい前に「ドレミファ走」と名付けてやっていまいした。当時はかなり不評。ネーミングセンスがないということで(笑)。短時間で追い込むにはこの手の練習が良いですね。気持ちレストを長くして走りました。指導者が2人ついていたのでそれぞれが大切なことを指示していきました。かなり集中して取り組めていましたね。声も自然と出ていました。こういう雰囲気になると自然と良い練習ができます。
補強はひたすら。これは一番の得意分野です。飽きずにずっとやっていました。選手はきつかったかもしれませんが、私は飽きませんでした(笑)。きついながらもしっかりと取り組めたのではないかと思います。
最後に少しだけ話をしました。合宿などで他校の選手と交流を持つことは非常に大事だと思います。時間と感情を共有しますから自然と仲良くなります。忘れてはいけないのは「仲間」ではなく「ライバル」だということ。県総体を勝ち上がって中国大会に行けるのは6人だけです。一緒に練習した選手たちとその枠を賭けて戦わなければいけないのです。これは忘れてはいけないこと。そして、自分だけが練習をしているわけではないということも忘れてはいけないことです。冬期練習、一生懸命やっていると思いますが、自分だけがやっているわけではない。他の学校の選手も練習をしています。ひょっとしたら自分の努力以上に練習をしているかもしれない。練習が辛くなったり妥協しそうになった時は「あいつも練習している」と思えば最後まであきらめずに練習できるはずです。こういうライバル関係は自分を高めるためには大事なことだと思います。
ogawa先生が「自分のためにやる」という話をしたのでそれに付け加えてうちの選手の話をしました。中学校時代それなりの選手でした。が、県内で大きく活躍をするといった感じではありませんでした。しかし、「やらされている」という感覚で練習をしているうちにいつの間にか強くなった(これは本人にも話しているので問題はないはず)。しかし、怪我をして走れなくなって国体メンバーを外されそうになったり、「もう二度と12秒台で走れないのではないか」という不安からどん底に落ちた。これは言葉では表現できないレベルの話です。本当に陸上を辞めてしまうのではないかと感じがありました。そこから少しずつ立ち直ってきました。「やらされている」練習から「自分のため」の練習へと変わっていきました。言われなくても補強をする、修学旅行中も自分で1時間程度補強をする、休日に自分で体脂肪率を落とすためにプールに行く。私は「やれ」と言っていません。自分で「自分のため」に必要だからやるのです。どん底を経験したから分かることがある。間違いなく強くなると思います。今シーズン以上の戦いはできます。日誌に書く内容も大きく変わりました。「自分のため」だからどれだけでも努力できるのです。それは大事なことだと思います。この選手の状況を他の選手に知らせる必要はない。が、インターハイに行くような選手でも曖昧な気持ちで練習をしていた時期があるし、苦しんだり挫折することだってある。本当に強くなりたかったら「自分のため」にできるようなならないといけない。強い選手は特別ではないのです。
どこまで伝わるかはわかりません。短時間の関わりですから全ては伝えられません。しかし、大事なことは話したつもりです。良い表情で話を聞いてくれていました。伝わったと信じます。
気持ちよく練習ができました。選手に感謝。