kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習納め~午後~

2013-12-30 | 陸上競技
日曜日の練習納め、午後からはトレーニングとしました。正直、ほぼ不可能なレベルの疲労感かなと思います。それは当然分っていますが休みを数日間与える予定としていましたから年内の2日間は筋肉痛で身体が動かないくらいの負荷をかけておかなければいけないと考えていました。その考えが選手に伝わっているかどうかは良く分りませんが・・・。

少し長めに昼休憩を取ってからウエイト。先週の土曜日にシャフトをやらずに他のトレーニングを入れましたが今回は「追い込み」という位置づけですからシャフト補強で。間違いなくテンション激下がりです。繰り返しになりますが当然予想される出来事です。正直今年度に入って「追い込む」という練習はしていませんでした。合宿時には他校の先生に追い込んでもらっていましたが自分のところでの追い込みはしていません。理由は「そこまでの負荷に耐えられないから」です。これは身体的に耐えられないのではなく「心」の部分が耐えられない。集中が切れるというレベルではなく「嫌で嫌で仕方ない」という雰囲気があったからです。そんなにやる必要はないと考えている選手もいるのではないかと思います。

そんなことはないと思われるかもしれません。しかし、私は毎日練習を見ているのです。今シーズンは「やりたくない」という雰囲気があって100歩譲ってこちらが大きな妥協をして「最低限のことをやる」というレベルで我慢してました。その姿を見るのが私自身嫌だったからです。だから「追い込む」ことをしませんでした。高校生の多くは「努力」をする、「全力で頑張る」というのが苦手だったりします。それを「個性」だと思って妥協するのか、今後のために変えていくのか。私自身これまでに経験したことのない「大きな壁」だと感じていました。

そこで最終練習のこの日に「徹底的に追い込む」ことをしようと考えました。私自身「甘さ」があった。ここを打破するためには私も自分の「甘さ」をコントロールする必要があるかなと感じました。繰り返しになりますが「きつい練習をさせる」というのは大きなエネルギーを必要とします。嫌そうな雰囲気がある中でそこまでして練習をさせなくてもいいんじゃないかと思うので、そこに「ここで頑張れ」や「最後までやりぬけ」と言い続けるのは想像を越えるくらいのエネルギーを必要とするのです。指導場面でそのような現実を目の当たりにしたことがない人にはなかなか分らないと思います。「記録を出させるため」だけに厳しい指導をするのではない。「頑張らなければいけないときに頑張る」「最後までやりぬく」という経験があってこそ本当に苦しい場面で力が出せると思います。

   

見ていて明らかに雰囲気が重い。通常ならこれをみて「それならやらなくていいや」と思っていました。無理やりやらされている練習を見るほど面白くなくストレスを感じるものはありませんから。そう感じたくないので私も「きつい練習させて嫌な思いをするならやらせないほうがいい」というこれまで経験したことのない「モチベーションの低下」を感じていたのです。自分自身を正当化するつもりはありません。実際に1か月前は「もう指導するのを辞めたい」と本気で思っていました。こちらがやりたいことを全て捨てて「選手のやりたいような練習」をする。これで何かを生み出すのか?それなら勝手に自分たちの好きなことをやればいい。指導するのが私以外でも「結果」は同じようなものでしょうから。

が、この日は私も我慢。「絶対に止めさせない」という強い気持ちで練習をさせました。選手はやるだけで精一杯。やるだけの練習になりつつあります。それでも絶対に続けさせる。妥協しないで練習をさせる日としました。見ていて面白いものではありません。分り切っていることですがこれまで自分自身が「逃げていた現実」と向き合うというのはこういうことだと思います。「選手に合わせていた情けない自分」と決別しないといけません。100日あって100日厳しい練習をしようというのではない。時として「やらなければいけない時がある」という部分です。

そういえばシーズン中一度だけ「心を鬼にする」場面がありました。2学期の中間テスト時、田島記念の前です。甘さが目立つ部分がありましたし、「気持ちを出す」練習が必要だと思ったので「折り返し走」を行いました。これも一切の妥協をしないで走らせました。1年生はヘロヘロになっていました。これを機にシーズン後半の2試合は「大きな伸び」を示したのです。偶然なのかもしれません。しかし、こちらも「覚悟」を持ったのです。大きく練習を変えるわけではなかったのですが「やらなければいけない時」を逃さずに練習をすることが必要なのです。

まー選手は絶対に嫌でしょうね。顧問に対する反感は持つでしょう。「なんでこんなにきついことをしなければいけないのか」と。それがストレートに見えていたので避けていました。これまでこのような経験はなかったのですがさすがにもう限界かなと。反抗するならそれもよし。やってもらう必要はありません。誰のための練習なのかです。「頑張るのが嫌なら頑張らなくて済む時人生を送ればいい」と思います。厳しいでしょうか?何度も言いますが「頑張らなければいけない時がある」のです。そこを逃したらこれから先も頑張れない。チームとしての弱点を克服するためには私自身が「厳しく」なる必要があるのだと思います。

最後までやらせました。集中が切れていたのは見ていてわかります。それでも最終日にやりぬくということは必要だと思いました。

長くなりました。かなり追い込んだのだけは分ってもらえるでしょうか。このことに関してまだ書きたいことがあります。今のチームには可能性があるのです。そこをどうやって引き出すか。そこに関してまた別に書けたらと思います。
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練習納め~午前~

2013-12-30 | 陸上競技
日曜日、通常であれば練習を行いませんが今回は日程的なこともあり練習をすることにしました。月曜日から連続で練習を行っていますから1年生は体力的にかなり疲れていると思います。2年生は合宿に行きましたから精神的な負担があったとは思います。合宿明けの日に練習するなんて通常では考えられないことかもしれませんからね。が、これから先のことを考えて行くためにはやはりこの日の練習は外せないと思っています。当初一年生だけ一日練習にしようと思っていたのですが全員一日練習にすることに変更。

一応この日を今年の練習の最後の日にしようと考えていました。日程表も配布しているので翌日練習するのは難しいと思います。しんどいのは分かりますがやらなければいけない日があります。同時にめちゃくちゃ追い込む時期も必要だと思っています。身体的な負荷も勿論ですが「まだやるのか・・・」という練習を続けることも必要だと考えています。これは高校生にとっては苦痛以外の何物でもないかもしれません。それは見る側にはストレートに伝わってきます。「嫌なら帰れ」というのでも良いのですが嫌なことでもやらなければいけないという感覚を少しでも育てなければいけません。やりたいことだけやるというのであれば人として選手として成長はありませんから。まー指導者側の精神的負担は計り知れないものがあります。これは多分わかってもらえないでしょうが・・・。

せめて気分転換になればと思ったのでアップはサーキットを行わずメディシングボールを使って行うことに。これも指導者側の最大限の譲歩です。本来やらなければいけないのは不足している補強なのですが、気分的な部分も考えてある程度楽しく身体を温めることにしました。まーそれなりに効果はあると思います。その後は通常通りの練習。動的柔軟、スティック、ハードルの流れで。この時点でグランドは凍結していましたが少しずつ溶けてきていました。グランドがぬかるむ危険性が高くなっていました。それでもこの日は絶対に負荷をかけなければいけない日です。どんなことがあってもやり通します。

チューブをやってから並走。3→4走はいつもすぐに追い抜かれてしまって並走する場面がありませんでした。この日は10mくらい粘ることができました。2年生と比べて1年生の方が身体的な負荷は高くなっているはずです。その中である程度走れたというのは大きなことだと思いますね。他のところも走る練習としてはまずまずの状態だったのではないかと思います。

この1週間かなりスタートに時間を割いていたのでやはり見ておきたいと思ってスタート練習を行うことに。この辺りから足元がゆるくなってきました。それでもスタート確認はしておきたかった。来年行われる大阪室内のスタートリストが発表されていました。中国地区の選手と同じ組になっています。春先の大会の前哨戦になる可能性もあります。これこら1ヶ月は本当に必死にやっていかなければ絶対に勝てないと思います。様々な事も想定してしっかりと計画を立てていかなければいけないと思います。

本来であればソリッドで短い距離を走ってから負荷なしで走り込みをしようと考えていました。が、とてもグランドで走れる状態ではありません、無理矢理走らせても良かったのかもしれませんが動き的にも精神的にもいい事ではないと思います。悪条件すぎる。怪我につながるかもしれません。そこで無理をさせても意味はないと判断して坂道走へ切り替えました。学校の隣に丁度いい坂があるので60mを3本2セット。合宿組は「全力で走る」ということをほとんどやっていません。この状態で正月休みに入ると動きが崩れたまま終わってしまいます。絶対に避けなければいけないことです。ある程度スピード負荷をかけておかなければいけないと思います。



少し休んでから長い距離を含むセット走を。長いと言っても120m程度の距離ですが。ここ最近の練習量からすれば負荷的にはかなり大きいと思います。それは当然私も分かっています。繰り返しになりますが「絶対にやらなければいけない」という時があります。短短中心だからスマートな練習でも対応出来る可能性はあります。しかし、「絶対にやってやる」という気持ちを育てなければレースでも力は出せないと思っています。根性論云々ではなく「戦うんだ」「やり遂げるんだ」という強い意志を持たなければいけないという意味です。ここ最近は私自身かなり妥協して練習を見ていました。そこまで求める意味があるのかどうかという葛藤があったからです。

走る前に「数セットやる」としか言いませんでした。1セットでもかなりの負荷かなというものを2セットやる。それくらいの気持ちでいたと思います。2セットと告げれば何とかなるだろうと思うでしょう。精神的な限界を決めていたら本当の勝負には参加できないと思います。「できないだろう」と決めつけている。今からやろうとしていることは「全国経験のないメンバーで全国で戦おう」という大きなことです。周りからすれば「無理だろう」と思われることかもしれません。精神的限界を超えることができなければこれから先強くなることはないと思っています。

2セット目が終わった時点で「よく走った」という雰囲気がありました。当然かもしれません。が、ここで終わりませんでした。こちらも思っていることを話しました。選手にきつい練習をさせるというのは指導者としても辛い。誰かを苦しめてそれが楽しいという人はそれ程多くはないと思います。私も同様。それほど期待をしないのであれば適当に練習をさせておけばいい。自分達の持っている力を最大限に引き出そうというレベルまでいかなければいけないと思います。それだけの力はあるのですから。身体的限界よりもかなり前に精神的限界が来る選手が多い。練習量を聞いた時点で「できるわけない」と決めつけてやる気を失う。そこを越えさせないと次には繋がらないと思います。

120mという距離は長い距離ではありません。250mや300mとは違います。絶対にやり遂げないといけない距離です。走る練習は競争をさせることである程度の負荷は保てます。最後の一押しをするためにはこちらも心を鬼にして指導をしなければいけない時があると思っています。今のチームに足らないのはそこの部分だと確信しています。競技レベルとそこの部分のギャップがあります。走練習はなんとか頑張り切れたかなと思います。

午後からは・・・。また書きますがちょっと難しかったですね。一応練習納めですからかなりの負荷をかけておきたいと思っていました。
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学校の練習~土曜日一日練習~

2013-12-30 | 陸上競技
土曜日、学校では一日練習を予定していました。冬期練習の前半部分の締めくくりとしてしっかりと負荷をかけておきたいと考えていました。選手としてはかなりの負荷なので精神的にもキツイと思いますがそれでもやらなければいけないと思います。何故やらなければいけないかは考えたらすぐに分かるのですがそこはなかなか選手にはわからないのかもしれないですね。目の前の負荷に対しての不安があったり、キツイことからは逃げたいという気持ちもあるでしょう。そこを超えられる選手になっていかなければいけないと思います。

午前中は基本的な動きの確認。スティックとハードルです。この日はまた3年生が手伝いに来てくれることになっていたのでお願いして見てもらいました。ひたすら動きをやって行くことしかないと思っています。選手にも繰り返し話をしていますが、一冬経てばこれまでの競技力や順位は大きく入れ替わります。県のトップ選手が来年もトップだとは限りません。5ヶ月間の冬期練習の中できちんと練習が積めれば力は大きく伸びます。逆に嫌々やっているような冬期練習であれば強くなるどころか記録の停滞や低下を招くことになります。強い選手はいつまでも自分が強いと錯覚しやすい。そんなことはありません。動きが悪くなる危険性を含んでいます。だからこそ技術的な練習を真剣に時間をかけて積んで行く必要があるのです。

話しが若干それましたがドリルをやってからショート、その後専門練習を入れました。高跳びを少しはやらせておかないといけません。3年生が来てくれるので手伝ってもらえれば多少なりと専門練習ができるでしょうから。他の者はスタート。前日に引き続きです。さすがに長時間スタートはできないでしょうから後半は補強をするように指示をしておきました。

午後からも同様の練習パターンで。ドリルをやってハードル、チューブ。同じ練習を繰り返すことで身に付く可能性が高まります。しかし、何も意識しないで適当にやり続けると悪い動きが身についてしまうという現実もあります。だからやればやるほど動きが悪くなる。選手はここの危険性に気づく必要があります。練習は誰のためにやるのか?ここの感覚が不足すると取り返しのつかないことになります。

終了後、ソリッドを行いました。昼に連絡がありグランド状態が悪いので走れないかもしれないということでした。難しいようなら坂道走をやるしかないなと思っていましたが何とか乾いて走れるようになったようです。60mソリッドと60mを組み合わせて行いました。感覚的には良かったようです。少しずつ走れるようになってくると面白いと思います。

学校に残ったメンバーの練習はかなりの負荷です。合宿に参加したメンバーの負荷よりは間違いなく高いと思います。この現実をどう考えるかです。私自身も考えないといけないと思います。学校に残ったメンバーにとっては人生初の負荷だと思います。それでもここを乗り越えていかなければ先はありません。

本気で色々と思うことがあります。これはまた別に書きますが、最後の日の練習を見てやりたくない者にどこまで求めるかを考えさせられました。
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合宿最終日

2013-12-30 | 陸上競技
土曜日、合宿最終日でした。この日は移動もあるので早目に行動をすることにしていました。が、朝食を食べる7時前後からかなりの雪が降り始めました。山口でもこの冬見ていないような雪。写真に撮っておこうと思ってホテルの八階に行って砂浜を見ているとあっという間に真っ白になっていきました。写メしようと思ったのですがなかなか雪が降っている様子は撮影できません。とにかくすごい雪でした。

電話がかかってきて高速道路が通行止めになっていると連絡がありました。いやーどれだけ運が悪いのかって話です。下手をすると四国を出るのに3~4時間かかるんじゃないかという感じでしたが。さらに山陽道が通行止めになる危険性もあるので全て一般道を使って帰らなければいけなくなるという最悪の事態も予測されます。できれば一刻も早く帰った方が選手がその日のうちに家に着けるのではないかという気持ちが出てきました。悪条件の中で何ができるかというのは非常に気がかりですから。一般道で帰るのはほぼ不可能に近い。帰省ラッシュとも重なりますから下手をすると大渋滞に巻き込まれる危険性もありますからね。

とはいえ、予定されている練習を全てキャンセルすることは不可能です。通常通り練習は行われました。グランドはこんな感じでした。




高校生の補助員が必死に雪かきをしてくれていました。学校数が少なくさらに指導する側に先生方が回ることになるので運営する人が不足するという話でした。そのため高校生が運営の手伝いをするという状況が生まれるそうです。この間練習が全くできません。大変申し訳ない気持ちでいっぱいでした。この子達のお陰でグランドの雪は一掃され練習可能な状態となりました。そのことに選手は気づいているでしょうか。こういう部分も当たり前ではないのです。

うちの選手が参加している短短は補強中心で終わり。サーキット形式の補強をしていました。人数が多いので待つ時間も長くなります。もう少し追い込めたら良かったのにな~と思いながら他のパートの練習を見に行きました。パートによっては結構追い込んでいました。合宿ですからある程度の負荷をかけてもらって構わないと思います。知り合いの先生が指導されているパートは本当に明るく元気良く練習ができていました。ここ最近忘れかけていた感覚です。明るくキツイ練習をみんなで乗り越えていく。うらやましい風景でした。私も反省しなければいけません。いい刺激となりました。

練習中の我々の気がかりは高速が通れるかどうかでした。その日のうちに帰れなかったら話になりませんから。閉校式が終わると同時に高速が通行可能になりました。ある意味ラッキーですね。無事に高速を通ることができました予定よりも早い時間に戻ってくることができました。

うちから参加した選手には少しだけ話をしました。今後のことを考えると翌日は練習をしなければいけません。予定では午前中休みと考えていましたが一日練習に変更。合宿明けに一日練習をやるなんて通常では考えられないでしょうね。かなり不満もあるでしょう。それでもやらなければいけないと思います。選手主導でやりたいというのが理想でしたがここまで来ると強制的にでも不足分を補う必要があります。私自身面白くはないですがそうも言っていられない話だと思います。

合宿では様々な方と話ができました。これが一番の収穫かもしれません。かなり疲労したのだけは間違いないんですけどね~_~;
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