kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

思いつき練習

2014-09-06 | 陸上競技
金曜日、就業体験最終日。この日も2年生女子は朝学校に来てから実習に向かいました。男子は職場の関係でそれが難しかったのですが女子はなんとか朝練をやってから行けるという感じだったので参加することに。前日練習を落としたのもあって通常ならこの日は比較的やったおきたいところなんですが、あえてこの日も我慢することにしました。これは本当になんとなくなんですが。

朝練ではダイナマックスをキックする練習をしました。足を使わずにキックの方向を定めるという意味合いがあります。足運びを直線的に真っ直ぐ運ぶためにあえてボールキックをしました。これがきちんとできるとボールが勢い良く飛んでいきます。力が上に逃げる者はボールもフワッと変な方向に飛んでいく。自分でそこを確認することができる動きかもしれません。自分はできているつもりでも本当はできていないというのを目で見て分かることができる。面白い練習だと思います。

さらにはチューブを使ってボールキックを。これも思いつきです(笑)。足だけのキックにならないようにするための練習です。移動しにくい状況を作っておいてからチューブを外して移動できるようにする。上手く走りにつながれば良いなという感じです。脚に大きな負担をかけずに足運びをしっかりと意識する。全員が上手く出来たわけではないのですが走りの感覚とこの動きの関係性はある気しています。足だけのキックになる選手は腰が全くついて来ないのでヘロヘロキックになります。ここは大きな課題になるなと感じました。

午後は少し時間を置くことにしました。2年生が戻って来るまで1時間程度時間がかかります。前日の流れとして土曜日にしっかりと走れる状況を作っておきたかったので金曜日の午後も動きの確認を中心に行うことにしました。17時全体練習を開始としてそれまでの時間は「自分の課題とする動きを改善する」ように指示を出しました。それぞれ課題となる部分は異なるはずですから毎回同じメニューをやるだけでは修正出来ません。ここは各自がどれだけ意識をして取り組めるかですね。

全員がそろったのを見計らって練習開始。いつも通りの流れで進めていきました。ハードルをやって股関節周辺をしっかりと動かしました。そこからは久々にもも上げ。何故やったのかと言われると何も根拠はないのですが、朝の時点でボールキックをしてからなんとなくもも上げをすると良いだろうなと感じていたので実施。もも上げで縦の動きを意識、更には動きを変えないようにもも上げ。この時点でこれまでの練習が顕著に出てきます。足運びが真っ直ぐ運べない者はもも上げをすると間違いなく回ります。さらに接地ポジションがずれる。面白いほど一致している。日頃の練習の部分が現れます。

もも上げの途中で距離を伸ばす動きもしました。これは結構好きな練習です。腰の移動の感覚を身につけることができるからです。これを繰り返すことでかなり動きが変わると思います。全く感覚をつかめない者もいます。もも上げで潰れてしまったり、膝が開いてしまう。なかなか練習のつながりが出てきません。逆に上手くつながっている者は確実に動きが変わってきます。

スパイクを履いてからもも上げ&チューブ。引っ張ってから緩める瞬間に腰が進む感覚をつかむ。一瞬ですがその瞬間の動きというのはすごく大切だと思います。そのまま並走とバトンパス。本数は少なめにしました。ここ最近書いていますがなかなかバトンが安定しません。なんとかしようという気迫が足りない部分もあるのでしょう。走力的にはかなり上がっていると感じていますが、このバトンの精度ではちょっと戦えません。あろうことか2年生がバトンをつなぐ所でバトンを落としてしまいました。ここに関しては厳しく話をしました。うちの練習の中でバトンを落とすというのは滅多にありません。数ヶ月で1度あるかどうか。毎日やっていてそのレベルです。しかし、どんな状況であれ落とすというのはあり得ません。戦うことが出来なくなるからです。それを2年生がやってしまうというのは許されることではありません。

次の一本はきちんと渡りました。しかし、走りが悪い。「絶対に渡さないといけない」という気持ちが前面に出てしまい、持って来る方は力みが見られます。更にはもらう方も焦りからか少し早く出てしまう。ずっと練習をして来てこれです。分からないでもないのですが、こういう時だから冷静に走らないといけないのです。ここを理解して行動出来ないともっと緊張する場面では絶対に上手くいきません。その話もしておきました。素直に感じてくれる部分がありますからこれから冷静に動いてくれると思います。

結局、走る量を減らして2時間程度の練習。負荷的にはそれほど大きくないかもしれません。それでも良い練習になったと思います。足を休ませる練習を2日入れておきました。練習でのバランスをしっかりと考えていきたいと思います。感覚を走りにつなげていきたいと思いますね。問題点は山積みです。それでも着実に進んでいる感じはあります。なかなかしびれる状況ではありますが前向きに取り組んでいきたいと思いますね。
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落とし目に

2014-09-06 | 陸上競技
木曜日、この日は朝から天候が微妙。朝練ではラダーとBOX補強を行いました。本当に軽めに身体を動かしたという感じですね。私は朝から絶不調(笑)。それでもやらなければいけないことはありますのでその準備を進めていきました。3年生の授業の中で始めてマイクを使って話をしました。いつもであれば地声で十分すぎるレベルなのですがさすがにしんどかった。普段とは雰囲気も違ってきます。いや、しんどい(笑)。

午後の練習、本当に落とし目にしました。この日の課題は「足を使わない」ということに。走ったりジャンプ系を行うと少なからず足にダメージが来ます。日誌をみてみると脚の痛みを訴えている者が複数いました。ここ最近の練習量を考えると確かにオーバートレーニングの部分があります。やりたいことは山ほどありますが、それを全てやったら間違いなくパンクします。今の部員は真面目な子が多いのでこちらが「○○をやる」というと全力でやります。手を抜くとか様子を見るということなくやってしまう。メニューとして「足を使わない」と決めてやらないと本当に故障につながってしまう危険性があります。怖いですからね。

バランスディスクを中心にメニューを組みました。練習時間は1時間半と決めて始めました。足を使わないといってもスクワット系は行います。足に体重以上の負荷がかかる種目を一切やらないと言った方が的確なのかもしれませんね。いつも通りのメニューに加え体幹補強を加えていきました。腹筋やバランス系を増やしていきました。やはり思いつきの練習というのはなかなか面白い(笑)。切羽詰まった状態で考えると良いアイディアが出てきます。負荷的にはそれほど高くないはずなのですがバランスを取りながら腹筋をするのはかなりしんどいようです。良い練習となりました。

全体を早く終わらせたので残りの時間を自分達でケアに使うように話をしました。早く終わったラッキー!ではなくなんのために終わったのかを理解してもらいたいですね。ここがきちんと分からないようでは選手として活躍は期待できません。練習前に「疲労抜きのために早く終わる」と話をすると小さなエースはすぐに保護者に連絡をしていました。治療院の予約を入れられるかどうかを確認してもらうためです。この辺りの行動力は本当にすごいと思います。自分の身体の状況に敏感というか冷静に行動できるというか。目の前にこういう選手がいるのに他の選手は何をしているのか?という感じもあります。自分で行動するべきだと思っています。

何人かは股関節周辺のストレッチをさせました。あまりにも硬い。この状態を見れば怪我をするのは当然という感じもします。練習をどうこうという話の前に自分で脚の痛みが出ないようにしておかなければいけないのです。特に1年生女子はひどい(笑)。時間をかけて取り組んでいくしかないと思います。私が与えたヒントをどう活用するかはやはり選手次第だと思います。本当に勝負をしたいと思うのであれば自ら行動をする必要があるのです。

さらに女子は残ってマッサージをしたようです。その時に新キャプテン中心にリレーの話をしたと後で報告を受けました。こうやった少しずつチームとして成長していくことが必要です。同じ方向を向いて取り組めるかどうか。そのためにはコミュニケーションをとる時間が必要となります。一緒に練習をすればそれで目標を共有できるものではない。そこを理解して行動に移せるようになったのは成長だと思いますね。

とにかく休ませました。負荷はかけています。焦らずやっていきたいと思いますね。
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