kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

見直す

2014-09-27 | 陸上競技
ここ数日間、これまでのことを見つめ直す時間としました。私自身これまでやって来たことの意味を考え直す時間が必要だと考えていたからです。こちらが求めていることが本当に選手にとって必要なことなのか?ここをどう考えていくのかです。

実際は県新人が終わってからミーティングを行い、翌日に練習を実施しました。通常であれば絶対にやりませんが今回は特別だと思っています。これだけ大きな衝撃を受けてどれだけ行動と考えが変わるか?かなり話をていたのですが残念ながらそれほどの変化を感じることは出来ませんでした。まだ「本気になる」という意味が分かっていない。これまでの自分達の物事への取り組みと比べると随分良くなったと思っているかもしれませんが、あれだけの事実を突き付けられてこの程度の変化しか出来ないのであれば間違いなく次も同じ事を繰り返す。

この一ヶ月間ずっと言い続けて来たことです。この日はあえてシャフト補強をしました。200や400を走ることを考えたら後半どれだけ動きを維持できるかという話をしていたにも関わらず最後まで動かそうとする者は数人。キツイのはわかっています。それでもガムシャラに動かそうとする気迫のようなものは感じられませんでした。表面的な部分の変化はありましたがこれでは絶対にダメ。本質的な変化がなければ次にはつながらないと思います。

表面的に必死にやろうとしている。しかし、それは「私に必死になれ」と言われているから。前日に200mを3本走った女子キャプテンは取り組む姿勢が変わっていました。140mまでは抜群の走りをしていました。自己ベストを更新するのに2年間かかりました。ここに来てやっと「戦う姿勢」が見えるようになりました。これまではリレーに逃げていた部分がありましたが「エース不在のリレーでは戦えない」というのを突き付けられてやっと目が覚めたのかなと感じました。200を走るためには後半の走りを維持できるようにしなければいけない。だからこういう練習で最後まで粘る。誰のためか?全ては自分自身が戦うためなのです。ここが分かり始めたら強くなると思います。

が、他の者はどうか?この取り組みと比べると物たりません。ここは見ていると分かります。何事もなかったかのように練習に参加するようでは絶対に次も同じ事をしてしまうでしょう。

そのため水曜日は一切練習をせず。やる必要はないと判断しました。女子キャプテンは「練習がしたい」と申し出て来ましたが却下。その必要はないですし、練習よりももっともっと大切なことがあるのです。悔しさを味わったはずです。それもここ最近では感じられないほどの大きさの衝撃を。更に私から話をされています。それでも大差ないのであれば今後何をやっても変わらないと思います。根本は「自分は普通にやっている」と思っているからです。どれだけ私から指摘されても「自分は頑張っているから大丈夫」という所から抜け出せないのです。
口では「頑張ります」「強くなりたい」「次こそは絶対に成功させる」と言います。が、具体的にそのために何をやるのかを挙げません。そこに大きな問題があるのです。強くなるために何をするのか?成功させるために今回の失敗の原因は何だったのかを明確にする。そこの部分が出来ないまま何をやっても強くはならないと思います。

そう感じた理由は「個人の目標」を一切掲げないことでした。弱いメンバーがどれだけ集まっても戦えない。そこが分かっていません。これまでは全国レベルのエースがいた。だから戦えたのです。この2人がチームという輪の大半を占めていた。他の者が小さな存在でも戦えたのです。しかし、今のチーム状態は小さな存在が集まっています。自分自身が大きな存在になろうとする者がいない。個人で戦うことをせずに「リレーで戦う」という綺麗事に逃げているのです。個人の目標も掲げずに「リレーだったらなんとかなる」という感覚でいれば結局は自分の果たすべき責任から逃げているだけ。そんな無責任な状態で戦えるはずはありません。

「自分がチームの中心になる」と決意をできるかどうかです。居なくなったら困る存在にならないといけません。居ても居なくても同じような存在であれば意味がない。チームに必要とされる選手にならなければいけないと思います。元々強い選手であればそんなに考えなくてと戦えます。しかし、うちの選手はそれほど特別な存在ではありません。普通の選手が集まって戦おうとしているのです。「自分が強くならなければリレーも戦えない」という感覚を持った選手が増えなければどれだけやっても勝負は出来ないと思います。そこが欠落しているから「自分は普通に頑張っているから大丈夫」という感覚になり、私から言われている事が素直に入っていかないのだと思います。ここをどれだけ打ち破れるか?変わらない限りは戦えないと思います。

この二日間、どう感じながら選手は過ごしたのでしょうか?悔しいと口にするのはします。が、それだけの気迫があるかと言われたら微妙。変わり切れません。水曜日の段階ではとても戦える状態ではないと感じていました。それほど簡単にチームが変わるとは思っていません。しかし、甘い部分が目立つ選手が変わらなければいつまでたっても同じです。本気で考えることができるのか?ここが大切です。

こちらが求める事、分かると大きく変わると思います。誰のためにやっているのか?ここだけです。男子キャプテンも大きく成長しています。この子が上手くまとめてくれているから何とか形になってきている。が、男女キャプテンに頼りすぎている。これも責任の放棄です。結局前キャプテンの力を借りて色々とやったようです。3年生はこの国体が集大成となる。それなのにこの段階でまだ迷惑をかけるというのも考えものです。

こちらも考えないといけません。なかなか厳しい。そう感じています。
コメント
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