kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

卒業生と会う

2014-09-12 | 陸上競技
木曜、練習終了後卒業生に会うために光に行きました。これは火曜日に突然連絡があって予定が入ったのですが。いきなり「木曜日夕方暇?」という連絡が入りました。一緒に食事に行こうという誘いの連絡かと思っていました。練習自体はそれほど長くやるつもりはなかったので「飯でも食いに行く?」という返信。それと同時か少し前に「病院に行こう」という内容のLINEが入っていました。

あまりにも唐突なので分かりにくいと思います。実は火曜日に他の卒業生から連絡が入っていました。月曜日に女の子を出産して母子共に健康だという内容でした。今の担任をする前のクラス、本当に思い入れが強いクラスの子供達の中で初めて母親になりました。その子に会いに病院に行こう!というものでした。なんでいきなり私を誘うのかは不明でしたが(笑)。火曜日には本人と「落ち着いたら学校に行きます」という感じのやり取りをしていたのですが、このLINEにより本人に会いにいくことにしました。

時間帯のこともあるのでそれほど長く病院に滞在はできませんでしたが、母子共に健康。赤ちゃんは本当に可愛かったですね。お母さんにになった卒業生も元気そうでした。本当に時間が経つのは早いものです。この子の笑顔が見れて幸せな気持ちになりました。お母さんというにはまだ幼い卒業生、それでもこれからは一児の母として一生懸命に子育てをしなければいけません。大変だと思いますが母親になったから分かることもたくさんあると思います。

また、産まれた赤ちゃんの名前が担任をしていたクラスの中にいた生徒と同じ名前でした。「カンナ」という名前。この名前にしたことをお母さんになった卒業生は本人に連絡して伝えたようです。こういうつながりが卒業しても続くというのが私としてはすごく嬉しい。担任した「カンナ」は本当に頑張り屋で一切妥協しないタイプ。今も目標に向かって全力で突き進んでいます。その名前を聞くと私自身も「負けていられない」といつも思います。もちろん、漢字は違いますが名前が同じというのは縁を感じます。

病室を出てから今回誘ってくれた子と長い時間話をしていました。これも久々です。在学中は色々と大変なことがあった気もしますがまー過去のことなので問題なし(笑)。良い関係を保てている気はします。このクラスの子供達からすると私は担任というよりは年が少し近いお父さんという感じだったと思います。愚痴も聞きましたし色々な相談にも乗っていました。だからこちらも大切に感じていたのだと思いますが。

この子と話をしている中で「すごく成長したな」と感じることがありました。この子はケーキ屋さんで働いています。昨年のクリスマスには300個以上のケーキを一日で販売して本当にヘトヘトになったという話もしていました。色々と大変なことはあるようです。特に仕事を始めた当初は余裕もなくきちんとした接客が出来ていなかったのではないかと話していました。

ある時、冷静に物事を考えたようです。自分は毎日毎日ケーキの販売をしている。お店には誕生日のケーキを買いに来るお客さんが毎日のように訪れる。仕事がバタバタしていてきちんとした対応ができていなかった時もある。が、冷静に考えると自分は毎日の業務の中の一日。その一日の中にたまたま誕生日のケーキを買いに来るお客さんがいる。しかし、ケーキを買いに来たお客さんにとっては「一年に一度の大切な記念日」だからケーキを買いに来ている。その日はお客さんにとっては本当に大切な一日。それを自分の接客態度が悪くて不愉快な気持ちにさせてしまったらその日一日だけではなく一年間嫌な気持ちにさせてしまうのではないか。

そう考え始めてからお客さんに対する対応が全く変わったということでした。その話を聞いてちょっと泣きそうでした。働き始めて1年半。まだまだ不平不満が多く出る年頃だと思います。そんな子が「お客さんの一年間」を考えてもっと自分の接客態度を考えないといけないと深く反省して行動を改める。本当に素晴らしい事だと思います。この成長を聞いて本当に泣きそうでした。

なかなか会うことはできません。一人は若くして母親になる。一人は職場で「自分が働く意味」を見つけながら頑張っている。こういう部分があるから今の仕事を続けていけるのだと思います。この子達の存在があるから私も前を向ける。卒業してもこんな私に連絡をくれるこの子達の存在に心から感謝したいと思います。ちょっと今の仕事に対して憤りを感じている部分がありました。この子達に再開して原点に戻れた気がします。心から感謝したい。

またみんなに会いたいなと強く思います。元気がもらえると思います。ちょっと弱っていた私もちょっと前向きになれました。本当にありがたい。これまで送り出して来た卒業生、可能であればまた会いたいですね。この子達が居たから今の私がいる。本気でそう思います。この学年だけではなく多くの卒業生の存在があったから今の私が存在しているのだと思っています。

ちょっと頑張れるかもしれません。本当にありがとう。この子達に負けないように私も成長しなければいけないと思います。
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リレー練習中心に

2014-09-12 | 陸上競技
木曜日、この日も通常とは日程を変更して走練習にしました。未だにバトンの安定度が低いのでその部分の克服のため、リレーの練習を中心にするためです。バトンに関してはかなり危機的な状況があると思っています。この状況では戦えません。特に女子の不安定感はこの1年間で一番危ない。ここを何とかして自分たちで克服する練習をしなければいけません。

前日にミーティングをしていました。この部分がどうつながっていくか。前日には「バトン練習を全て撮影して確認したい」という申し出がありました。それだけでかなりの時間を要します。それでも「自分たちからの申し出」でした。自覚を持ってリレーを何とかしたいという気持ちがある。その状況であればやはりやるべきだと思いました。撮影用にiPadは1つしかありませんから時間がかかります。それでも自分たちの「感覚」と「実際」の差を知るためには必要不可欠な部分だと判断しました。

練習はメディ投げから始めてすぐにスティックドリル。できるだけ短時間で行えるようにしました。そのままチューブ。並走3本です。アップ時間を短めにしてメインとなるバトン練習に時間を割く。本来であればスタート練習ももっともっとやりたいし、加速から中間へのつなぎの部分ももっとやりたい。しかし、差し迫った部分をどうにかしなければ勝負になりません。戦うために何をするか?優先すべきことは何かを考えるとやはり「リレー」だと考えています。

とにかくバトンパスをやりました。通常は1本か2本で終了にするのですがこの日は最低でも3本。それでも安定しない場合は感覚がつかめるまで。終わりません。現時点で「バトンが渡らない」ということはありません。「最低限の条件」ですね。が、それだけで勝負できるほど甘くはありません。ロスを最小限にするという取り組みができなければレースに参加することができない。2-3走は前日自分たちの「バトンパス」の動画を見ながらどうすれば効率よく渡せるかを考えていました。一番の不安要素はここだと思っています。新チームの最大の武器であるとともに最大のウィークポイントでもある。ここの部分がどうすれば上手くいくか。私も思う所があったのですが本人たちが言い出すまで待っていました。これまでの経験を生かしていく。今回はそれができました。いきなり「新しいこと」をやるのではなくこれまでのノウハウがあったからできること。中国大会でいきなり試して上手くいきましたが、今回は条件が異なる中での「挑戦」です。

女子の1年生アンカー、やっと自分自身が早出なのか遅出なのかが判断できるようになってきました。遅いのですが・・・。「今のは少し遅かった」というのが分かるようになってきたというのは多少なりと成長している証拠でしょう。が、遅出をどうにかできるものではありません。早出なら「少し抑える」ということもできますが・・・。これまでは完全な早出でバトンの流れが止まるというのが練習でも多々ありました。この日は早出はほとんどない。あれだけやっているのですから当然と言えば当然なのですが。2-3走が練習をしている間はずっと他の選手と一緒に「出の練習」をしていました。タイミングが取れなければ安定はしません。ひたすらです。

どちらかというと男子の方がバトンが安定している気がします。ほとんどミスなく渡ります。女子の方が不安定。男子もきちんと走れれば44秒台に入れると思っています。こちらも1年生アンカー次第かなと。実はかなり速いのですが故障が多い。高校に入ってから競技を始めているのですが速い。2年生エースと同等で走ります。上手くいけば11秒5は切るのではというレベル。もう少し速いかもしれません。夏の練習がほとんど積めていないという不安要素がありますが何とか力を出してもらいたいものです。

個々の力は確実に上がっています。スプリント的には見ていて面白いですね。支部新人の時と比べると段違いのスピードが出るようになってきていると感じています。しかし、「個」が力を上げても「チーム」としての「リレー」に上手くつながるとは限りません。それぞれの走力アップを「リレー」で発揮できるようにならなければいけません。小さなエースが新チームのバトンを見ながら「不安」と言い続けています。「リレーの前の日の夜眠れないかもしれない」と言っていました。自分の事であれば自分で何とかできますが、他の選手がやることですから自分ではどうにもできない。そこにもどかしさがあるのだと思います。上級生に心配をかけているというのを下級生がどう感じるのか?今までやってきたことをここで終わりにしてもらいたくないという希望があるのだと思います。当然ですね。

状況としてはかなり良くなっていると思います。もう一押しです。
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