kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

全体練習再開2

2017-04-02 | 陸上競技
続き。

更には目標を口にするという話も。私は他県の学校に行って話をするときにいつも「日本一になる」と言っています。こいつ大丈夫か?!と思われているに違いない。それでも出来ると信じて口にし続けている。他の誰かではなく自分が信じなければ達成できないからです。

目標の共有と含めて前任校の話しを。kanaの話です。これは私の中で伝説のようになっています(笑)。最初は練習が全くできなくて集中も続かない。それが様々な経験をする中で「リレーでインターハイ」という想いが誰よりも強くなる。何が何でもたどり着くという強い意志。練習は大嫌いだけど強くなるためには絶対にやらないといけない。

そして強い想い。冬季練習の間に不機嫌になる。どうしたのか??と聞くと「他の3人が練習中に全くリレーの話をしない」との返事。本当にインターハイに行く気があるのか分からない。怒る怒る(笑)。中国大会の前に話をする。3走が故障気味だったので不安のある中、全体の前で話す。1走に対して「バトン持ってきてくれたら良いから。あとは私が何とかする。」と。

更に勝負をかけてkanaが走る距離を伸ばす。3走の走る距離を短くするためにスタート位置をずらしました。その時「思い切り出て良いから。絶対に追いつく。」と話していました。何が何でもインターハイに行くんだという気持ち。それが前面に出ていました。結果は激走。2走の中では誰よりも速かったと思います。驚異の走りでした。その子の強さに救われたと思っています。

まーリレー終了後、集中力が切れたのか「疲れたので100m出なくても良いですか?」と言い出すという恐ろしい話しもありました(笑)。いや、とりあえず走ろうよと送り出すと12秒17で4位。終わってから「先生、本当に疲れたので明日の200mはもういい」と言い出す。かなり本気だったので保護者を呼んで話すのですがやり切った感満載(笑)保護者から「あとは先生、お願いします」みたいな雰囲気なってなだめすかしながら走らせる。結果25秒28で4位(笑)天才です。

その発言の裏には「自分はリレーで行くために強くなるんだ」という気持ちがあったのだと思います。自分が強くならなければリレーでインターハイに行くことはない。それが分かっていたから努力した。

春先に12秒97でした。この子が変わらなければチームは強くならないという感覚があったので大分インターハイに付き添いとして連れて行きました。レースを見るのではなくアップ会場でリレー練習を見続ける。戻って9月には追い風参考で12秒5で走る。更に10月には12秒35へ。一冬越えて12秒17。最後は本人がその気になったというのが大きいと思います。

それは今のチームにも当てはめることができる。変わるチャンス、強くなるキッカケは与えています。後はそれを自分自身がどうするか。ここで変わらないようならやはり目標を口にする資格はありません。自分がどうするか。kanaが大きく変わったように他の誰にでもチャンスがある。

そんな話をしました。私にはその時の事が強く印象に残っていて鮮明にイメージできます。選手はその場を見ていませんからなかなかイメージ出来ないと思います。それでもやらないといけない。それが出来なければ変わらないから。

どこまで伝わるか。ここだと思います。

長々と書きました(笑)読みにくい部分はお許しを。思いつくままに書いているので(笑)
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全体練習再開

2017-04-02 | 陸上競技
金曜日、この日から練習再開。一人不在でしたが全体が揃って練習を始める日となりました。

練習の最初に合宿参加者から話をさせました。とにかく感じた事を話す。上手く話せるかどうかは全くの別問題。自分の言葉でしっかりと話をさせたいなと思っていました。以前に比べると話せるようになって来たかなという感じですね。

共通して話していた事が「目標」について。これまでも何度も何度も伝えています。が、やはり具体的なものにはなりません。漠然とやっている感じになります。そこをどうするか。4人で参加しています。その4人が3泊4日間ずっと行動を共にしていました。寝食も一緒。ミーティングなどもあるのでそれぞれが考える事ができます。本音で話し合えたとのこと。リレーの目標の共有。ここは大きいと思いますね。

印象的だったのがtks先生が最後に選手に話をしてくださった内容。リレーは団体種目だと考えられやすい。が、実際は個人がどこまでやるか。それぞれが目標を立てる。リレーの目標を達成するためにどれくらいの力まで上げないといけないか。そこを明確にして個人の目標を達成する。それが達成できないときはその選手の責任。それぞれが目標を達成してからはチームとしての戦い。調子の悪い者をフォローする。1人が少し走れなくても残り3人がその分走ればいい。最初から自分の責任を放棄するのはありえない。

この話はそれぞれの心に残ったようです。

こちらもその話を受けて少し。「秋田に行く」というお題で話をさせました。5分間でどうやったら秋田に行けるかを考える。ほとんどの選手が1分くらいで終わりました。それでも5分経過するまで待つ。「飛行機」「バス」「電車」などの答えが出ました。しかし、それだけしか答えられない。それで本当に行けるの??

本当に目的地に着きたいのであればもっと詳しく具体的に考える必要があります。何月何日に目的地に着きたいのか。そのために今いる場所を何時に出て何に乗るのか。そのためにはお金がどれくらい必要なのか。その辺りのことを考える事が出来たか。

もちろんそのためには情報を手に入れる必要がある。今回はスマホを使えなかったのでそこまでは出来なかったかもしれない。しかし、もっと考えることは出来た。5分あるのに1分しか考えない。残りの4分は無駄になってしまう。ギリギリまでどんな手段があってどうすれば効率よく目的地に届くのか。これを考える必要がある。

何の話??って感じですね(笑)

「目的地」を「目標」に置き換える。「インターハイ」「中国大会」が「目標」だとする。そうであれば県を通過するために必要な記録、中国大会を通過するための記録が見えてくる。そしてその記録を出すために今の自分に何が足りないかを考える事が必要になる。

そして自分に足りないものを改善する方法を知る必要が出てくる。もっといえばその改善はいつまでにやらないといけないのか。最後の最後まで最善の方法を考えるのです。最初に考えた目標や方法が最適かどうかはわからない。時間が来るまで考え続ける。目標を決めた事で達成することは出来ない。もっともっと考える必要がある。

まーもう少し話が上手ければ良いのですが(笑)。そんな話をしました。

長くなるのでまた別に。
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