kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

日本選手権のサブイベント

2018-06-25 | 陸上競技
土曜日。この日は朝から山口へ。山口で開催される日本選手権のサブイベントで行われるリレーに出場するためです。他県では予選決勝をやるくらい人が集まるようですが参加チームが少ないので高校女子は1組のみ。まーそれでも走れるチャンスがあるだけありがたいなと思います。

本来であれば大きな大会の後にレースに出るのはあまりしません。次に向けての準備をするためです。今回はインターハイまでにしばらく時間があるので課題となる部分をしっかりと改善するためのレースにしたいなと考えていました。インターハイに進めなかったら辞退するつもりでいました(笑)。出る意味がなくなってしまうので。

この週はblogに書いている通りの流れ。放牧してからのバトン練習のみ。これはなかなかですね。調整という話ではありません。火曜日水曜日は室内で2時間半くらいやっていますから足のダメージもかなりあると思います。それでもバトンに関してはやっておきたいなと思っていました。選手がどれだけ意識して競技に取り組むのかを見ていきたいなというのもありますし。

私は審判もありましたが時間的に余裕があったので朝のアップには付き添いました。とはいってもずっとではないのですが。アップをしていると突然招集所の審判がうちの選手を呼びにきました。リレーのオーダーを出さなければ失格になるとのこと。私はちょっと離れた場所にいたので確認すると早くオーダーを出せと急かされたようです。リレーオーダー用紙の提出まであと1時間あります。練習の途中で呼ばれて提出しなければいけないというのは選手が提出時間を間違えていたのかもしれない。確認しに招集所まで行きました。

すると「まだ提出していないチームが1つだけだったので呼び出した」とのこと。ちょっと意味が分かりませんでした。オーダー提出の時間とズレがあるのではないか?と問うと「オーダーが集まったら早く渡して欲しいと言われていたから」と。いや、ルール上そういう話ではないですよね??と再確認。「昨日突然招集をするように言われたので知らない」とのことでした。うーん。そんな状態で練習をやめてオーダーを出しに行かなければいけなかったのか?運営に迷惑をかけるつもりはありません。こちらも流れの中でやっていますからそれを止められるのはちょっと。

朝の段階ではバトン合わせを2本ずつやることにしていました。タータンの上で確認をする。やりたいことは明確ですからそれをどうやってレースの中に体現するのか。合わせをやろうとしていたらまたもトラブルが。中学生がマークの代わりにバトンや靴を置き始めました。え?それは危ないのでは?チームでマークテープを持っていないのかもしれません。とはいえ、練習会場でレーン上にバトンや靴を置くのはルール違反では?そのレーンで走ろうと思っても踏んでしまうかもしれないので走れません。一度私の方から指摘。すると今度はちゃんと別のチームが起き始めるのでmtb先生が指摘。かなり呼びかけていましたがスルーされていました(笑)なかなか。

こういうことを書くとまた私が批判されるのかもしれません。しかし、やはり最低限のことはやらなければいけないと思います。以前田島記念の時にはバトン流しの時にバトンを落としてそのまま走り続けているチームもいたという話でした。いや、踏んだら危ない。試合会場で怪我をしたらどうするのか?こういう部分は徹底しておかなければいけないと思います。優しいのでうちのテープをあげました。自分達が安全に練習をするためです。

話が飛びまくっていますが。その後のバトン練習はまずまず。比較的長い距離を走って距離感の確認をしました。渡すべき場所にテープを貼ってそこに近づける感覚で行いました。詰まっていたバトンから少しずつ流れが出るようになってきた感じがあります。県総体の予選のバトンは落ちなければほぼ完璧でした。バトンに流れがありました。あのレベルまで戻さないといけません。シーズン一発目に48秒38を出しています。感覚的にはあそこから1秒は上がってくるはずです。それがまだできないのはやはり走力以外の要因があると思います。この段階で一次アップ終了。

少しして招集所周辺で話をしていると中学生リレーの招集が始まると。「ユニフォームになって集まって」と。ん?「スパイク以外は持って入れないからユニフォームになってそのまま入る」と言われていました。え??招集完了からレースまで20分以上あります。その時間、ずっとユニフォームで過ごす?聞いたことがありません。すぐに確認。「陸連からの指示で商標があるからジャージは着て入れない」とのこと。本当に陸連がそんなことを言ったのであればサブイベント自体辞めるべきです。身体が冷えて怪我をしたらどうするのか?最大パフォーマンスを発揮するためのレースでないイベントならやるべきではない。冗談ではない。

更に確認をしていくと商標の関係の話があっただけの様子。トラック上でカメラに商標が映ると問題なのでひたすらその話をしているようです。それは当然分かります。が、それとレース前にユニフォームだけで20分以上過ごすのは別問題では??荷物を置く場所がない、取りに戻ることができないなどの事を言われました。いや、スパイクに履き替えるんだからその靴を取りに行く場所にジャージ類も置いておけば良いだけの話。

確かに日本選手権などの全国大会では衣類運搬係がいてスタブロを合わせるまでジャージを着ていてその後、脱いで籠に入れて運ぶという姿があります。その時にテレビに商標が映ると問題になるのかもしれません。しかし、小学生、中学生、高校生はレーンに出た時には既にユニフォームです。そこに商標の問題は発生しません。やはりきちんと理解しておかなければいけないと思います。マニュアルに何が書いてあるのかわかりませんが、「選手がきちんと力が出せる競技会」出なければいけないと思います。うちは必ずチームTシャツを着せています。そういう問題にならないようにです。選手はチームTシャツ、ロングタイツにジャージで中に入るようました。商標は外には出ていません。レース以外の対応が多々ありました。

そしてレースの話。他のことが多すぎて。

レースは1走なTが随分走れるようになってきています。もちろん他県の選手と勝負をするとまだ力不足ですが県レベルであれば全く問題ありません。1走でトップタイでバトンを渡す。が、また詰まりました。前のように完全に追いついて詰まるという感じではないですがそれでも詰まりました。周りから見れば良いバトンなのかもしれませんがやりたいことはできていません。

2走のNが爆走しました。この日は向かい風もなくグランド状態としてはかなり良い感じでした。こういう時のNは本当に強い。あっという間に外側にいるチームを抜き去る。中国大会の重圧から解放されて本来の走りができていると思います。そのおかげでまたも2-3走がすこし詰まり気味になる。目標としている場所よりも3m近く手前で渡りました。悪くはない。が、まだ加速に乗れる余裕がある。こういう部分をしっかりとやっていかなければまだいけません。

3走のSも良く走れていました。3走は他チームとしては繋ぎの区間かもしれません。うちはここで差をつけることができると思っています。安心して任せられるのはSだけですから。外側を引き離しながら走っていく。この辺りからは大型モニターに大きく映し出されていました。3-4走のバトンは一見するとかなりスムーズにいったように見えました。距離感としてはいい感じでした。

後で確認をするとMが0.5足分くらい早出してしまったとのこと。それにより「待て」がかかり一旦スピードを落としてのパスタだったようです。そのため加速に乗り切れず最後の15mくらいは動きのタイミングが合わない感じでした。ここもしっかりと考えなければいけません。スピードだけを見ている観客の方にはなかなか分かってもらえないかもしれませんがまだまだ課題が残るレースでした。

タイムは48秒05。チームベストです。いやいや(笑)。47秒台を狙って出場するという話はしていましたが、どちらかというとバトンの流れを作るために走ったレースです。それもあれだけのバトンでこのタイムとは。多分、良いレースをしていると見られていたと思います。それはどこを基準にするかという話です。まだまだ目指すレースには届きません。が、数日間でやりたいことをやろうとしてきた。それにより万全の状態ではなくてもチームベストが出る。それなりに選手も手応えを感じていました。少しずつ少しづつ積み重ねていきたいと思いますね。

なかなか思うことが多い時間帯でした。私は選手のためにやれることをやろうと考えています。そこに尽きます。
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バトン練習をする

2018-06-25 | 陸上競技
なかなか書けません(笑)時間的な余裕がなくて。

木曜日と金曜日、この日は男子と女子で別メニュー。男子はトレーニング中心に練習をしました。目の前に大会があるわけではないので秋に向けての準備です。女子に関しては週末に日本選手権のサブイベントでリレーに出るのでそのための準備。中国大会を抜けてインターハイに向かう。その中での課題をどのように克服するかという話です。

この日はありがたいことに愛媛からsri先生が来校。日本選手権のためにわざわざお手伝いに来ていただきました。その途中で挨拶に来てくださいました。ついでに練習を見てもらうという流れです。今年はsri先生の男子4継も四国大会に進んでいます。なかなか選手が集まらない中で結果に繋げていくというのは本当にすごいことだと思います。

リレーに関してはかなり思うことがあります。このままでは戦えない。県総体でのバトン落下以降、完全に守りに入っている感覚がありました。そこの部分を改善しない限りこれから先はない感じていました。動画を見ながら課題となる部分を明確にしています。「安全バトンだね」と言われていました。いや、そこは一切狙っていません。早く渡してしまいたいという感覚が強なり過ぎているだけです。

ここに関してはこちらから強制的にテコ入れしようと思っていました。「失格しないためのバトン」を目指してやってきたわけではありません。戦うためのバトンをやってきたつもりです。高校生ですからやはり「不安」が先に立ってしまう。そのためいつのまにか守りに入っている。

アップ自体は選手に任せました。試合の流れの中でのアップ。テスト期間中ですから練習時間は1時間と限定されています。その中でどうやって練習をしていくか。10バトン25並走をやってバトン合わせへ。この段階でsndのfgk先生が来校。日本選手権で山口に来られていて宿泊が防府ということでした。うちのグランドを見て驚いておられました。まーなかなか想像できないグランドの広さ。他の部活とシェアしているといってもなかなかのものです。このグランドからインターハイに向けて進めるというのは誇らしいことだと思います。

バトンに関してはこちらから「渡す位置」の指定をしました。これは木曜日も金曜日も同様です。両日共にバトン練習しかしていません。後半対策云々の練習ではない。やるべきことはパスの精度だと思っています。本気で4継に取り組み始めて色々と勉強させてもらいました。今のスタイルにたどり着いた時に「バトンを渡す位置を決める」としました。渡す場所はリレーの中間の2〜3m手前。お互いのスピードを活かして走るためにどうするかを考えた時にそこに至りました。

実は県総体前後からリレーゾーンに入ってから3m程度で渡っていました。詰まっているのです。スムーズなバトンとは言えない。中国大会の時も県内の多くの指導者から「まだ余裕があるね」と言われていました。周りから見れば「バトンが繋がればインターハイに進める」という感じで見えると思います。それくらいの所まではきていました。準決勝が終わった時にこのままでは表彰台はないなと話をしました。詰まりすぎです。

朝の段階でかなり話をして本人達の不安を取り除きました。その結果、他チームが記録を0.3秒近く落とす中でうちはほぼ変わらず走れました。それでもまだ詰まっていました。

二日間の練習でその感覚を払拭したいなと。やっている中で「待て!」をかけることがありました。しかし、緩めることなく渡る。ここの感覚の差なのだと思います。距離感がつかめていない。本当は渡る距離なのに不安が先に立って「待て!」をかけてしまう。それによりロスが生まれている。待てをかけない時には渡す方が減速してしまう。アンダーハンドパスの一番の問題点はここだと思っています。距離感が近すぎて減速して渡すことになる。否定的にアンダーハンドを見ていますが、実際の今のパスではうちも大差ない。もちろん、側から見れば「安定したバトン」に見えると思います。我々としては「不十分」と感じる部分は多々あります。

時間が限られているので二日間で4回しか各区間のバトンはできていません。もっと伸ばせるのではないかなと思っています。基準を伸ばしながらやっていって自分達にあったバトンをやる。それがこの先に繋がると思います。

内容がマニアックになりつつあります。知らない人が見たら全く面白くないかもしれません。しかし、バトンを渡す位置を決めるというスタイルをもう一度徹底したいと思います。これにより様々なメリットがあります。単純に渡すだけの練習ではなく早出などによるオーバーゾーンの失格なども劇的に防げると思っています。きちんとこの辺りができるようになってからオーバーゾーン出の失格はありません。そうならないように練習しているからです。

まだまだやるべきことがあります。一つ一つをやっていけたらと思っています。

また書きます。多分。
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