kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

競技に対する価値観

2018-06-05 | 陸上競技
思うことを。

色々と思うことがあります。指導をしていて「何に重きをおくか」というのはすごく大切なことだと思っています。基本的に競技の話や取り組みに関して話をする機会はありません。まーそんな話をして面白いと感じる人が少ないのは確かです。競技の結果がどうなのかという部分にのみフォーカスされる。言葉の一部分を取ってあれこれ言う。なかなか難しい世の中だとは思います。

先日からtnk先生と話をする機会があります。これは競技についての部分や取り組みの姿勢についての話が大半です。好きなんだろうなというのが話をしていると伝わってきます。どのような取り組みをしていくのかを考えながらやっていく楽しさがあります。

話をしていて数年前の話になりました。私が赴任した年。この時たまたまセミナーパークでお会いして「また今日も叫んでるんですか?!」と無駄な話をしたことは覚えています。長距離の練習会に参加されていたのだと思います。その時に「走りの効率性」の話になったと言われていました。ある学校の選手が下り坂を走っている。その時に重心が後ろになっていて「効率が悪いですよね」と私が言ったそうです。短距離もですが長距離種目において「効率のいい走り」をすることは大切だと思っています。運動時間が長ければ長いほどロスが大きくなる動きはもったいない。私は記憶なし(笑)。失礼な話だと思います。

長距離関係の方と話す機会はそれほどありません。特に技術的な話になると皆無といっていい。それがなぜかtnk先生とは話をします。体幹補強に関してもあれこれ話します。逆に私が話を聞いて面白いなと思うことが多い。やっている練習の意味を聴くときちんと答えてくれます。それほど長距離種目に関心のない私が多少なりと興味を持っています(笑)

こういう微妙な感覚が合う人はなかなかいません。もちろん合わせてもらっていると思う部分は多々あるのですが。選手へのアプローチや学内の生活で感じることを話すとなかなか面白い。共有できる部分があります。うちの選手に共通する部分をどのように打破するかというのは話をしましす。一生懸命に真面目にやる。それは価値のあることです。しかし、本当にやるべきことは「どうすれば強くなるか」をしっかりと考えることだと思います。やらされている練習からの脱却。さらには「言われたからやる」という受け身の姿勢をやめる。ここは本当に大きなことだと思います。

嬉しかったのがtnk先生がうちの選手の取り組みを見ていてくれたこと。3年生女子はキャピキャピして笑顔を振りまくタイプではありません。淡々と物事に取り組む。他の先生にも懐いて寄っていくというのもほぼありません。競技面から考えると「もっとリーダーシップを発揮しろ」とか「率先して動け」と思われるのかもしれません。これは悪意があるわけではなく普通にこんな感じです。寄り添ってきちんと話をすれば考えている事を答える。自ら寄っていかないので距離を置かれるタイプだと思います。

それが練習を見ていて「他の人もこの姿を見てくれたらいいのに」という話をしてくれました。筋力的にもかなり上がっているのできちんと補強ができる。それだけではなく自分たちの目標に向かってやるべきことをやっています。愛想を振りまくことはありませんが、他の子では絶対にできないことをやっている。競技結果のみを評価される世の中。ハロー効果ではないですが「競技結果を出すのだからリーダーになってやるのが当たり前」的な考え方が世の中にはあります。私はそれは違うと思っています。性格的なものもある。全員が前に出てくるわけではない。

そのことの意味を分かってくれる。本当にありがたいなと思いますね。

私が今の学校に赴任して思ったこととほぼ同じことを感じておられました。こちらは職務として部活指導をしているわけではない。勤務時間内は「顧問」として様子を見なければいけないかもしれません。しかし、それ以後は誰からも強制されるわけではない。本人達が必死にやろうというのであればやはりこちらも応えたいなと思います。そうでないのであれば勤務時間が終わった時に一緒に練習終了でいいと思います。そこからはプライベな時間。本当に競技をやりたいと考えている選手と共にやるだけです。

以前に比べると私自身は怒る機会が減りました。tnk先生はよく怒ります(笑)。感じたこと、分からせたいことを話をされています。その部分を本人達がどのように感じているか。なぜそこまでエネルギーを注ぐのか。本来であれば放置してもおかしくない。それなのに選手に指導をします。私よりも沸点が低いのではないかと疑っています(笑)。実はそれは本当に大切なことだと思っています。「何のためにやっているのか」を考えた時にお互いが苦痛を感じるようであればやらない方がいい。誰にもプラスにはならないから。それでも「やるべきこと」を示すのはすごいなと感じます。

頭ごなしに怒るのではない。きちんと意味があって注意をする。今のご時世、「褒めて伸ばす」ことが必要だと言われます。怒られたり注意されたら萎縮してしまって何もできなくなるというのご風潮です。私からすれば「は?」という感じがあります。ダメなものはダメだと伝えるのは誰なのか?何かあったら誰かが何とかしてくれる。自分に原因があっても他の理由を挙げて話をすり替える。それが認められている世の中。本当にそれでいいのか?「受容」することが本当に本人のためになるのか。我が子可愛さで全てを受け入れるのはいつまでできるのか?社会に出たら原因がどこにあるのかを本気で考えないといけなくなる。それができない世の中になりつつある。何故か?考えなければいけないと思います。

こういう話をしながら練習を見ています。変わった人達だと思われるかもしれません。それでも「陸上競技」をやるのであればこちらも考えなければいけないところがあります。本気になる。それだけでも全く違います。本気になれば様々な事が変わる。考えれば何をするべきかが見えてくる。そこはすごく大切な話だと思っています。

上手くまとまりません。まー思ったことを書いておきます。価値観というファクターは生きていく中で本当に大きいなと感じます。
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限られた時間の中で

2018-06-05 | 陸上競技
月曜日。この日は7時間授業。練習時間が限られます。本来であればもう少し負荷をかけたいのですが時間的なかなり厳しい。与えられた環境の中でやるしかないのですが。そのため朝は少し負荷を増やしました。DM投げの移動バージョンで。たぶんかなり久しぶりにやりました。1年生が入ってきてからは初めてだと思います。初めてやることに対してどう対応するか。ここも適応能力が問われると思います。なかなか意識ができない部分があります。やる中でどう慣れていくか。定型的な練習もやりますがこの辺りの部分もしっかりと取り入れていきたいと思います。朝から汗をかいていました。

午後の練習開始は17時前から。2時間練習となります。最初に話をしました。練習の雰囲気づくりについてです。この日はSoが学科の検定指導のために1時間程度遅れてくるという話でした。さらに2年生男子も不在。人数がさらに少なくなります。これまで練習を引っ張ってくれた3年生男子、中国大会まで顔を見て出して欲しいと頼みましたが1回のみ。なかなか都合が合わないのでしょうか。声が出ません。この状況でどうするか。練習の質を上げるために。ここの感覚はなかなか分かりません。

声を出して練習をする。今は音楽をかけながら練習をしています。単調な練習ですからどうきても暗くなります。その部分を打破するためにこちらも考えなければいけません。練習の雰囲気づくりをするのは選手自身。どれだけ力があったとしても人任せにやっていたら良くない。力があるからといって特別扱いはしません。きちんとやらせなければいけないと考えています。更には私に言われたからよくわからない中で仕方なくやるというのでは意味がない。「言われたからやる」という受け身の姿勢から抜け出さないといけない。うちの女子は比較的テンションが低い。ワイワイやるタイプではありません。そのため勘違いされやすい。本人達がやるべき事を全力でやれるかが大切。

練習自体はかなり端折りました。本当はトレーニングとの兼ね合いの中でやりたいのですが、そこをやっていたら時間が足りなくなります。バランス系をやってから股割りスクワット。すぐにハードルドリルとしました。ここからは流れの中でやっていく。ハードルが終わってからスピードスキップへ。Bスキップ- DMスキップ-スピードスキップとしました。前日にmakinoとやってやはり重視すべき動きだなと感じたので。スイッチングランも。少し動きの質が良くなってきたなと感じました。やりたい動きをしっかりと出来る。まだ遅れていたり直線的な足運びが出来ていない部分はありますが。

チューブ走、前半マーク、40↑20→をやりました。最近はここは決まった流れです。慣れが出て動きが雑になるかもしれないという部分はありますが絶対にやっておきたいので外せない。これも感覚的なものです。基礎的な動きは毎日やる。徹底するところはひたすらやりたいですね。

10バトン25バトンを2本ずつ。今回は女子のメンバー外の選手も一緒に走らせました。同じメニューをさせるのですが走り始めが別になっていました。せっかく走るのであれば高いスピードに慣れてもらわないといけません。自分達のペースで受け渡しができるのは当たり前。思い通りにならない中での受け渡しができるかどうかです。まだまだ。

バトン合わせも。ここは細かい調整になります。練習では狙い通りの場所で渡すようにしています。ここに対してどうか。2-3走、流しの時に「ちょっと遠いかな」と感じましたが実際走ってみるとやはり1〜2m流れました。その部分をこちらから伝えて確認をさせました。最初から私が「遠いのでは?」という話をしてから1本目に入れば良かったのかもしれません。しかし、私が走るわけではない。本人達が感覚的に分かっていなければ意味がないからです。2本目は調整して狙い通りの場所で渡る。その日の調子もあれば走力的な部分も影響してきます。

「1〜2m流れる」という部分。大した話ではないのかもしれません。しかし、今のうちにとっては大きな話です。やろうとしていることがきちんとできていないから流れる。失格になるという話ではなく「チームとしてやろうとしていること」ができないというのが問題。大きく流れて減速したりバトンが詰まって接触しそうになるバトンを見ます。これには様々な理由がある。「渡らない」という練習をしているからそうなるのだと考えています。まーバトンを落としたチームが偉そうに言うなという話ですが。練習で落ちたのは見たことがありません。試合でも10年はないのでは?それでも落ちるというのが怖さですが。

そこから補強をしようと考えていたのですが時間的に無理。かなり減らしてやりました。うちの女子のトレーニングの姿を見ていたtnk先生が「男子でもここまでできる者は少ない」と言われていました。負荷という部分もありますし、取り組みの姿勢という部分もあると思います。「こういう姿を他の先生にも見てもらいたい」と言われていました。椅子に座って大人しくまじめにやっている者が評価されやすい世の中。これだけ一生懸命に物事に取り組んでいる姿をどれだけの人が知っているでしょうか。まー別に評価を受けるためにやっているわけではないので良いのですが。本当に良くやります。

時間がないので50mB走- DM走-スプリントをやってからスプリント練習。120-120-90-60を。うちからすれば長めの距離です。持久系を意識しているわけではありません。その前段階で中間の動きを意識しているのでそれを走りに繋げたいというだけ。翌日は雨予報なので走っておきたいというのとありました。スピードを出して走り続けるという部分。女子の1走を任せている1年生は持久系が苦手。ピッチタイプですから今のうちの選手とは随分動きが違います。前半から行けるところまで行かせるようにしています。中盤の維持は後の話。後半を考えて抑えても意味がなくなります。練習後に話をしましたがやりたいことはできたかなという感じですね。3年生女子はかなりいい感じです。賭ける想いも違いますから当然といえば当然。

最後に話を。「心」の部分。1年生はなかなかこちらの話が聞けません。話をしていたらあちこちに目が動きます。周りが気になるのか話を聞く気がないのか。ここは考えないといけません。どれだけ練習をしても心が育たなければ競技をやる意味はないと思っています。この部分も含めて指導していきたいと強く思っています。

限られた時間でしたがやれることはやりました。まとまりのない内容ですが記しておきます。
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