kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

日本一になる

2019-09-01 | 陸上競技

土曜日。kd先生はkrkと一緒に大阪に。高校選抜があるため金曜日から移動されていました。金曜日の時点で「トッパが110MHだった」と連絡がありました。ヨンパの高さと同じ中学生用のハードル。krkにとっては低すぎる感じがあります。どんな感じになるのか興味があったので動画を送ってもらいましたが低さに対応できない感じがありました。そのための練習は0なので仕方ないかなという部分もありますし、そのための練習をする必要性もないと思っています。

 

今回は300mHと110MHに出場するとのこと。300mHにはかなり関心があります。来年の鹿児島国体から少年種目は400mHがなくなって300mHになります。実際にレースイメージが付きにくいので難しい部分があります。kd先生から連絡をもらいながら「難しい」というのが改めて見えてきました。

 

通常とは異なり直線での45m。これで1台目を越えます。そうなるとスピードがかなり上がる。1台目まで合わせること自体が難しくなります。さらにそのハイスピードの中でカーブに入っていく。3台目がかなり難しくなる。kd先生の話によると大半の選手は戸惑っているということでした。普通300mHのための練習はしません。接地場所も変わってきます。国体で勝負することを考えるとインターハイ種目の400mHと国体種目の300mHは別に考える必要があると思います。

 

土曜日に予選決勝。予選で36秒75。トップ通過。それでも8台目が大きくなりすぎて最後の1歩が大股になってしまったということでした。本人の感覚的に15歩のほうが押していけるという話でした。通常のレースは4台目まで13歩、そこから14歩に切り替えていきます。インターハイの予選は最後まで14歩でした。14歩で押し切れる感覚はあります。300mHのときはスピードが出すぎるということで3台目まで13歩、そこから14歩に切り替えるということでした。この辺りはkd先生とkrkの感覚で。実際の予選は最後の14歩が大きくなったという話でした。

 

決勝は動画を送ってもらいました。結果は36秒40で優勝日本一です。前日にkd先生と「日本一になったらおめでとうごさいます!でいいですよね?」と確認していました。我々の間では微妙な感じですが何はともあれ「日本一」というのは変わりません。それも世界ユース金メダリストに勝っての優勝です。主力選手が出ない中での優勝と出ての優勝ではやはり意味が違ってきます。

 

レース展開は1台目で少し詰まった感じはありました。インレーンの選手が1歩分リードする展開。動画で確認してみると当初3台目までだった13歩の予定が4台目までになっています。走っているうちにスピードコントロールができたのだと思います。6台目を越えたのは4番目くらいでしょうか。7台目は逆足ですが普通の選手の利き脚とそん色ない感じでした。それにより最後の8台目も14歩の利き脚でクリア。勝負ありという感じでした。疲れてきてからのハードリングではこのレベルでは抜群。走力もですがハードルクリアの力で勝ったというレースでした。

 

300mHでの優勝。すごいことだと思います。このままのペースで走るというのは不可能だと思いますがあと100mがきちんと走れればやはり50秒中盤が出ると思いま。インターハイ優勝選手は36秒61。後半の強さが武器になる選手ですが7台目を越えたところでkrkと同時、調整能力がずば抜けているkrkが8台目をロスなく越えたことで差がついたと思います。

 

実際の目標はやはり国体での優勝になると思います。kd先生に「日本一の監督」になってもらいたい。これは我々の強い願いです。高校選抜での日本一もすごいことだと思いますがやはり「国体での日本一」が最大目標です。今回のレースを見てみると可能性は十分にあると思います。ラストの走り方をしっかりとまとめられれば勝てるチャンスは十分にあると感じるレースでした。

 

レース後にkrkから「300死ぬほどやってきたおかげです!」と連絡が来ました。kd先生がインターハイ後に「最大スピード向上」を主眼に置いて短い距離での練習をしてきたと聞いていました。そうであれば私が関わるときには別の切り口から刺激を入れることが必要だと判断していました。国体合宿では300m+200m、合同練習では300mを3本5分レストで。どちらもケツ割れをしたと騒いでいました。インターハイ後に「ハードル練習よりもベースを上げよう」とkd先生が言われていたのでそれに合わせてこちらも練習をする。それが私の役割です。

 

先日の夏季強化合宿のときにもまだ調子が上がり切っていないというのがありました。調整をして臨む大会ではないというのはkd先生が一番わかっていらっしゃるのでほとんど落とさず。それでこれくらい走れるのであればきちんとやれば・・・。

 

otkのfnt先生からも「嬉しい」というお言葉を頂きました。昨年一緒に練習をさせてもらってからずっと気にかけてくださっています。色々な刺激をもらうことで成長していくのだろうなと思います。技術的な部分や戦術的な部分に関わらせてもらえることで私自身が本当に勉強になります。kd先生のおかげで成長させていただいています。この機会をぜひ自分の選手に生かしたい。400mHで日本一になる選手を育てたいという気持ちがこれまで以上に大きくなっています。出会いもあると思います。それでも「日本一」を目の前にして私自身の気持ちも多く動いています。

 

これからがkrkにとって本当の意味での正念場になると思います。あと1か月ちょっと。良い練習を積んで日本一になってもらいたいと思います。私が毎日指導しているわけではないのにこんなに熱く書くというのもどうかと思いますが・・・。関わってきた選手の活躍は嬉しい。その一言に尽きます。おめでとうございます!!

 

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スピード重視で

2019-09-01 | 陸上競技

土曜日。この日は天気予報が大きく変わって持ち直してくれました。この日に走っておきたい。3日平地で走っていません。感覚のずれはあるかもしれませんが重要なことだと思っています。

 

走るからには少しスピードを重視してやりたいなと。前半部分の補強を最小限にしました。軸系をやってからバランス系。体幹の中心を意識してからBCTを。見ていると中心から動かせている選手と「やるだけ」になっている者が。ここは難しいですね。体幹を意識して動かすということ自体が本当は難しいことなのかもしれません。「身体の使い方」の部分ができない可能性があります。「やろうとしているけどできない」可能性もあるので。

 

DM∞をやってから反発系。せっかく合宿でやったのでもう一度確認。これまでやっていたものに片足を加えました。「トントン」のリズムで。結局は片足できちんと反発がもらえるか、潰れずに耐えられるかだと思います。ここも課題となります。縄跳びもも上げをしてからハードルドリル(サイド)、台ドロップ系。この辺りは完全に選手に任せました。

 

基本の間に大学時代の後輩に連絡をして秋に関西方面に行きたいという相談。できるだけ安くいきたいので宿泊なども含めて相談をすることに。上手くいけば学校の宿泊施設を使わせてもらえるかもしれません。激安(笑)。京都に行きたいなと思っているのでできるだけ効率よく安上がりにいけるようにしたい。今はまだ力がありませんが「世間は広い」というのを感じ取れるようにこちらも場を設定したいと思います。

 

壁抜きとワンステップハードルを行ってからスイッチング&スキップ。スイッチングラン(タタタ)をやってからチューブ5歩と前半マークを。ほぼ合宿の復習ですね。この時点で腰の移動ができない者も。基礎を積み重ねて走りを作っていくので感覚が鈍るとうまくいかないのかもしれません。ここも課題ですね。

 

トーイングをしてから10バトン、25並走。ここで2年生女子が1年生上に「練習の目的と狙い」を話していました。合宿で感じたことを行動に移しています。こういう部分は大事ですね。「何のためにやるのか」を理解したうえで練習をしていく。それがリレーのバトンパスにつながります。バトンジョグのようにゆっくりしたスピードでの受け渡しができてもハイスピードでの受け渡しの練習をしておく必要がある。それができなければ手の安定ができないからです。全ての練習に意味がある。

 

カーブ直線を作ってそこでバトンパス。男子はつなぐまでに至らないのでパスは女子のみ。これも以前に比べると確認するようになりました。それにより時間がかかりますが必要な時間だと思います。渡ったからよいという話ではなくロスのないバトンパスをするためにどうするか。走力はそれほどでもありません。だからこそこういう部分の打ち合わせが必要です。ランキング的には3番目。一つでも順位を上げていくためにどうするか。しっかりと考えてもらいたいですね。確認を何度もしていました。成長を感じます。

 

120-90-60の走練習を。短長は往復で。練習の最初に「質を上げる」という話をしていました。大半の者は最初から走れていたと思います。本数を追う練習はそれほどありません。この手の走練習時にどれだけ最大スピードを出せるかだと思っています。ちょっと休息が長くなりすぎたかなという感じは受けました。1本のスピードを上げると休息が長くなる。当然ですがそれでも短くして次の走りにつなげていきたいと思っています。まだまだ改善の余地あり。

 

瞬発系シャフトとハードルジャンプを。ハードルジャンプ、いつのまにか距離を伸ばしていました。届く者と届かない者が出てくる。こうなるともう1セットハードルを作る必要があります。やはりハードルジャンプで接地でつぶれる、反発を生かせない選手は走りでも同じことになります。こういう部分をどうするかは大きいなと思っています。接地時間が長くなることで走りが作れなくなる。改善していく努力はしなければいけないでしょうね。

 

最後にT中間マーク。T走と40↑30→を組み合わせてやります。中間の動きはかなり良くなる気がしています。この練習中に女子が「今のどうでしたか?」「膝出ていましたが?」というのを何度か聞いてきました。こういう姿勢が出てきて私を良い意味で利用する感じになると結果は大きく変わってくると思っています。少しずつ成長しています。男子は・・・。成長してもらいたいですね。

 

これで夏休みの練習はすべて終了。ある程度やりたいことはできたかなという部分はあります。これから疲労抜きと刺激を入れながら県新人を迎えられたらいいなと思っています。どうしても練習をしたくなってしまうのでこの部分はこちらでコントロールしなければいけません。まずは力を出し切れること。ここが最優先事項になると思っています。

 

長かったようであっという間に終わってしまう夏休み。毎回のことですが私自身はほとんど休んでいない気が。そんなものだと思いますが・・・。

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