kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

指導の必要性

2019-09-29 | 陸上競技
個人的に思うことを。自分の思うことを表現するのはバッシングを受ける危険性があるこのご時世。雉も鳴かずば撃たれまい。それでもこうやってblogを書き続けることで世の中の何かが変わるかもしれない。そう思っている。

親しい人と食事をしながら話をした。その時に「指導について」の話になった。私のスタンスや指導に対する姿勢について気になったとのこと。周りの人と比べると競技に対する「想い」が違う部分について聞きたいと。

これはすでに何度も書いています。私は「突き詰めたい」という部分があります。数学であれば公式に当てはめていけば必ず答えが出ます。陸上競技は工夫や取り組みによってアウトプットが変わってくる。そこに楽しさを感じているのがあります。ずっと山口にいるのに外に出てあれこれやろうとする理由は何か?という話になりました。いやいや、「知りたいから」以外の何物でもない。自分が興味関心があることに対して「知りたい」と思ったら止まっていても何も分からない。それが遠く離れていようとも「ヒント」があるなら行くのが当然だと思っています。知ることが楽しいのだから。

「指導するのが好き」というのはあります。目の前で変化していく動きや取り組みについてはやはり楽しい。しかし、それがメインかどうかといえば違う気はします。やはり「知りたい」という知的好奇心があるから行動に移すのだと思っています。だから、あれこれ考える。考えて考えて練習を思い付く。それは好きだからというのが根底にある。

練習に関して動画や本で学ぶという話も出ました。指導を始めた頃はなんだかんだいっても「真似ること」がメインでした。よく分かっていないけどやっていく。分かっているような素振りをしながらやっていく。本質的な部分が分かっていたかといえば全くだったかもしれません。20代は今考えると恥ずかしいなという感じがあります。大切なのは目の前で何が起きているか。そこに対して何をするか。表面的な話ではなく大切なものがある。

情熱。その部分は自分ではよくわかりません。自分の中では「普通」なので。逆に学ぶチャンスがあるのに学ばない方がもったいないなと思うので。待っていて何かを得ることができるのか。指導に対して自信を持っている指導者がたくさんいます。これはある意味うらやましいなと思います。私はそう思えないので。指導をすればするほど「もっと効率のいい指導があるのではないか」という気持ちになります。結局学び続けても満たされることがない。「指導ができる!」と断言できるほどの自信はない。

実際問題。きちんとした指導が受けられていない選手は多い。その選手にとっては「きちんとした指導を受けていない」のが当たり前なので「普通」なのだと思う。私が自分が競技に関してひたすら考えるのが「普通」なので。私からすればきちんと指導を受ければ光り輝く選手になる可能性が高い選手であっても「きちんとした指導を受けない」のが「普通」の選手にとっては自分の置かれている立場に気づかないのかもしれない。

自分のことはなかなかわからない。色々な話を聞くと「もったいない」と感じることが多い。時間をかけて丁寧にやっていけばこれから先の競技人生が大きく変わるという選手がたくさんいるなと。指導者に関してももっと勉強したら楽しいのになと思うことが多い。これほど楽しいことが他にあるだろうか。「満足する」という基準点が異なればやはり感じることは違う。

合宿などでやった練習に対して「これはどこの学校がやっていたのか?」と聞かれることがある。補強系の種目は取り入れてやっていくことが多いが走練習などに関しては思いつきが多い。走っている選手に対してどのようにアプローチしていくか。そう考えていたら自然に練習が思い付く。偏りがないようにあれこれ工夫するようにしているが。

私のスタンスであれば20人も30人も選手を抱えるのは難しい。それぞれの選手に対して処方箋を作って対応する形なので。時間をかけてグランドで感じたものを伝えていく。もっとこうしたらいいのになぁと思うことを確認しながらやる。そこが楽しい。

原石を磨く。ここは最高に楽しい。伸び代がある選手がきちんとした指導を受けて無駄なく伸びていく。その中で選手が笑顔になる。それが楽しい。情熱が生まれるならその瞬間なのかもしれない。

「何でそんなに競技について考えるのか」という部分。答えはこの辺りにある気がする。自分が評価されたいという感覚はほぼない。周りから認められるために学びたいというのは原動力にはならない。

答えになっているのかどうか。わからない。そんな話をしたような気がする。記憶は曖昧だが。飾らずこういう話ができるのはありがたい。周りから見たら「大丈夫?」と思われることでもアホみたいに話ができる。

原石を磨き続けることができるかどうか。今の私のスタンスに理解を示してくれる人がどれだけいるか。もったいないなと思う選手が減るといいなと思う。現状はかなり難しいが。今の自分がやるべきことはそれを減らしていくこと。そう感じている。

まとまらない。まとめる必要もないのかもしれない。

また書きます。多分。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

加速練習

2019-09-29 | 陸上競技
金曜日、この日はプログラム編成会議。朝からセミナーパークへ。私自身は運営にさほど興味はありません。これは前からずっと公言しています。指導メインだと思っているので。とはいえ、やらなければいけないという部分もある。批判されようがなんだろうが「競技力を上げるため」というのが私の中でメインです。親しい指導者が偉くなり運営の中心になっているので、私自身やらざるを得ないという感覚はあります。関わりがあるから力を貸す。それだけです。

懇親会があるという部分もありましたが、会議が終わってからはそのまま学校へ。国体があるのでしばらく練習が見れません。人付き合いも大切だとは思いますが、上述のように私にとっては「選手のための練習」が最優先事項。学校を離れないのであれば別ですが中国新人もあるのでそこに向けて何をするかという話だと思います。

この日は加速段階の動きを中心にしていました。補強は少なめにしてじっくり時間をかけて加速段階を作る。走り込み云々はなしにして徹底的に加速段階を。ここは道具を使いながらです。

アップはそこそこにして加速段階の重心移動を意識した練習。連続倒立とDM投げ。単純に倒立をするのではなく重心を移動させるための倒立。低い位置から高い位置へ腰が移動する感じを掴みたい。単にやっている者もいますがこれでは走りは改善されないと思います。言いません。そこからDM投げを。台からドロップして真上投げと前投げ。ここでどう力を伝えるのか。投げる時に腕で投げるのではなく地面に力を加えて投げる。感覚づくりです。

そこからスパイクを履いて加速段階の最初の数歩のための練習。タイヤを使ってやります。重くして進みにくい状況を作ってそこから段階的に進むようにする。出力を上げておいてそこから走りにつなげていく。工夫というか感覚的なものというか。

さらにカバとタイヤ推しをして足運び。加速段階のポイントはここにあると考えています。重心移動と足運び。ここを徹底していく。正確にきちんとやっていくことで確実に変わっていきます。膝締めが出来なければ直線的な運びができない。さらに膝が開くとブレーキがかかるので止まってしまう。そこ重心移動とリズムが関わってくる。単純にスタブロから出ていたら速くなるとは思いません。多少は速くなると思いますが効率が悪いのではないか。それはなかなか分かってもらえない部分だと思いますが。

本当は雷管でスタートをしたかったのですが色々あって省略。スタートの動きを確認して最後に短い距離を走って終わりにする。やりたいと思っていたことはほぼできました。貴重な時間だったと思います。前ほどあれこれ言わなくなりました。全員をなんとかしたいというのではなく「本当に強くなりたい」と思っている者に対してアプローチするのが大切だなと感じたので。部活動としてやるのであればこちらも「一線を画す」必要がある。何でもかんでも与えられるのが当たり前ではないですから。

「分からないので教えてください」と言われたらすぐに教えるのか?これも違うと思います。考えることなく答えだけ与えられても全く意味がない。分かったつもりになるだけで何もやらないのと同じ。色々工夫してそれでも出来ないのか。一本一本考えながらやっても動きが変わらないからアドバイスを求めるのか。そこを重視したいと考えています。

真面目に考えてやります。自分のスタンスを明確に示すつもりです。やりたいことをやる。やりたくないのに無理やりやるなら私はやらない。それくらいの覚悟を持ちたいと思っています。それぐらいの権利はあるはずだから。

とりあえず記録しておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

練習の記録

2019-09-29 | 陸上競技
全く練習について書けていません。力が残っていない状況です。夏休みの途中からほぼ休んでいない感じがあります。「陸上ばっかりやってたら嫌いになりますよ」と言われましたがその辺りは大丈夫だと思っています(笑)

国体合宿以後の練習。国体合宿を実施していた月曜日は「雨予想」でした。予報が大きく変わって晴れていました。電車は止まっていたので何人かは学校に来れないので自分たちで。屋外でできるかどうか不安があったので補強中心にしていました。

火曜日水曜日は走練習。前の週に走練習をほとんどやっていなかったので。久々に120mTを。うちの練習は距離が踏めないのでこういう形の負荷をかけていかなければいけません。火曜日は「片足スキップ」と「チューブシザース」を実施。バトンも。スイングで進む感覚を持たせたいなというのがありました。BスキップやDMスキップを。そのままの感覚を生かして120mTを。

水曜日はハードル走を。ハードル走とT走の組み合わせをしながら接地ポジションと引き出しを意識していきます。ある程度繰り返し実施してその感覚を生かして120m。補強を少し組み込んで最後にまた走る。負荷的にはそこまでではなかったと思います。

木曜日は会議もあったので落とし気味に。安全に留意して。補強とドリルを中心に実施。ほぼ見ていません。感覚づくりを任せているので。しっかりと考えてやってくれればという感じです。少し話をしました。女子が髪をバッサリ切っています。その辺りのことを他の先生から「気合いが入ってる」と言われました。私は何も話していませんが自分たちで決めたようです。覚悟というか気持ちの部分が大きく変わってきてからのだと思います。まだまだ危うい部分がありますが。

次の日の事もあったのでそこも話す。翌日はプログラム編成会議。私が不在になるかもしれない。そんな時にどうするか。私が見ていない所で手を抜くような選手は強くなることはない。自分のためにやっているわけではないから。女子が髪を切ったり中国新人に進むことで評価を受けます。逆に男子はそこができません。別の意味で注目されます。こういう部分をなくさない限りは本当の意味での競技にはならないと思います。根本的な考え方をどうするか。

ほとんど怒らなくなりました。言葉は悪いですが「エネルギーの無駄」になるからです。先週「寒くなるから筋温を保つこと」という話をしました。が、火曜日にショートタイツで練習をしている者が。「話を聞く気がないならやらなくてもいい」とだけ伝えました。何かあったら「○○が痛いので」と簡単に言い出すので「やらなくていい」と伝えるようにしています。

普段やる練習の中で「不注意で捻挫した」とか「足の甲が痛いので疲労骨折かもしれない」と言う。その時に「練習をやるように」という意味はないと思っています。この時代なので私自身にリスクしかない。「足が痛いのに練習させられた」と言われて本来やりたいことができなくなるというのは避けたい。

練習をきちんと積むことができれば結果につながっていく。しかし、そこに臨む姿勢によって結果は大きく変わってきます。女子が髪を切るというのはその選手の取り組みの姿勢を示していると思います。同じことを伝えてもきちんと伝わる者もいれば伝わらない者もいる。それはこちらも理解しておかなけれはいけない。必要な所に必要なエネルギーを使いたいなと。

また練習とは話が変わっていますが。とりあえずこの辺りまで記録しておきます。

また書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする