kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

成長するきっかけ

2019-09-10 | 陸上競技
月曜日。この日は7時間授業。6・7時間目は10月6日にある学校行事の準備時間でした。毎年行われている校外での販売実習です。今年は国体と重なっているため私が不在となります。更に9月は月曜日の祝日が多く準備時間が確保できません。なかなかシビアです。

基本的に生徒主体でやっていきたいといつも考えています。私が準備した舞台の上で生徒が「自主的活動をしているように見せる」というのは面白くないからです。ここは考え方かもしれません。教員側が全てお膳立てして販売実習をするのは簡単だと思います。見栄えも良くなるかもしれません。しかし、本当に力が付いたかどうかといえば疑問符が。


1年生なので「何をしたらいいか分からない」という部分があります。経験がないからです。こちらも基本的な情報を与えていきます。商品管理の方法や販売時の在庫管理。どのようにやっていけばいいのかを代表者に伝えていきます。これはみんなの前ではなく仕入先に挨拶に行く移動時間にある程度のことを示します。そこからの工夫は本人達次第です。

事前に相談を受けていたのである程度のことを伝えていました。1番のポイントになるのは「取り扱い商品の理解」です。今回仕入れさせてもらうお店のこだわりや商品の良さを理解しておく。それが当日の販売実習に生きてきます。役割分担もしておかなければいけません。ある程度の枠組みを示しておきました。

クラスの代表になっている生徒がこの手のことが得意です。良く準備してくれます。この日の朝、ある程度示した枠組みから自分で考えて「担当商店の紹介」のまとめを手書きで作ってくれていました。更には役割分担についてもそれぞれの仕事をまとめた用紙を手書きで作ってその紙に必要な事を書き加えて進めていけるように工夫されていました。

これによりクラスの生徒は自分たちのやるべき事を理解してそれぞれが行動をしていました。私が口を挟む部分はほとんどなし。エクセルで商品管理表を作りたいというのでベースになる部分を伝えてあとは任せる。分からない部分や困った時に動きたいなと考えています。

放任なのか。そうかもしれません。上述しましたが私が筋書きを書いてそれを遂行する駒のように生徒を動かすというのでは「生徒の力」は上がりません。失敗も経験。イベントごとをやればそれぞれ不満も生まれます。そういう関係を乗り越えていく事が教育活動としての意味が出てくると思います。自分達で作り上げていく。台本通りやればできるというのでは「自分達でやったつもり」にはなりますが本質的な成長には繋がりません。

私が指示を出してリーダーとなる。その方が圧倒的に早いかもしれません。それでは本人達の力は付きません。ここも考え方だと思います。試行錯誤しながら物事に取り組む。考えずに何かをやるというのでは成長はありません。上手くいくかどうかではなく「何を学ぶか」だと思います。

こういう時代です。何かをすれば批判を受ける。やってもやらなくても批判を受ける。それがどういう意味を持つのか。将来に対する投資をするべき時期に何も学ばなければ自分達にとってマイナスになる。今の教育現場では本当に必要な事が出来ないのかもしれない。子供を守るという本当の意味を考えていかなければいけない。

成長を促すきっかけを与える事が出来たらとは思います。目に見えるかどうか分かりませんが。少しずつ少しずつ種を蒔いていきたいなと。
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