日曜日。この日から1泊2日で国体合宿が実施されました。国体直前の練習会になります。今年度は夏にあった国体合宿以降、パート別練習が何度か実施できました。走練習が中心となりますが結構な頻度で実施できたのではないかと思います。
今回は狙ったように台風の影響を受けることに。そういえば夏の合宿も2泊3日が台風直撃により1泊2日になりました。仕方ない話ですが。今回かなり風の強いという予想になっていました。8月末に競技場を予約していました。その時にはこんなことになるとは・・・。防府の競技場を抑えていましたが雨風が強くなると練習が出来なくなります。それほど多くの練習をするという形にはなりませんがやはり風雨が強い中での練習は大変になります。防府は雨除けがほとんどないので・・・。kd先生が各方面に手配して下さり、維新公園で練習ができることになりました。ありがたいことです。
予報としては両日雨予報になっていましたが直前で「月曜日は曇り」に変わっていました。予報が変わってくれてありがたい部分もあります。日曜日の午前中は防府で練習して午後から維新へ移動。小雨は降っていましたが問題なく練習できる感じでした。
練習に関しては少人数なのでそれに合わせて。この段階で基本的なことをたくさんやっても・・・というのはあります。実践的な練習が必要かなと。ある程度の練習を午後からやろうと考えていました。午前中はハードルを使ったドリルで股関節周辺に刺激を入れておきたいなと。少年Bも参加しています。ここは様子を見ながら。基礎的な部分をやっておいてもいいのかなと感じていました。
午前中はハードル。その時に「脚運び」を意識することにしました。直線的な脚運び。これは午後からもやるようにしたのですが。中学生もいたので「自分の身体の前で脚を動かす」という感覚を持ってもらいたいなと思っていました。メニューとして考えていたわけではないので様子を見ながら。ハードルでの切り替えを意識してやっていきました。
サイドの切り替え、ワンステップハードル、一歩ハードルという形でハードルドリルに近い動きを徹底する。この時に「軸の移し替え」や「スイッチング」を実施。直接的その動きだけをやるのではなく、他の動きをしながら「必要な要素」を取り入れていくという感じになります。ここは「理解」が必要になります。徹底してやるという感じではなく「広く浅く」という感じの練習にはなるのですが。
少しだけミニハードルを使ってのスイッチングをしました。本当はここに至るまでに「直線的な脚運び」をやっておかなければいけません。それが不足すると「足が後ろで回る」ということになるので。身体の前で脚を入れ替える。これはスプリントの基礎だと思っています。段階を追って練習を組み立てていくためにはやはり「基礎」は重要。この合宿でやることかどうかは別問題ですが。
午前中に基本的なことをやって山口に移動。この辺りから雨がひどくなってきました。室内練習場が使えるということなのでかなり助かりました。krkは300mHを。国体の予選のレーンにハードルを置いて。雨が強く気温が低い中なのでどこまで走れるのか分かりませんが。普段走練習が中心になるのでこういう機会に実践的な練習をしておきたいと思っていました。アップはフリー。
300mHを2本。タイム的には・・・。kd先生からも指摘がありましたがハードルの着地でぶれる感じがあります。耐えられないという感じ。本人は「つぶれてしまう」という表現をしていました。右肩が開くというのもあります。それだけではなくいろいろな要素が含まれていると思っています。1本目の反省を生かして2本目はレース展開をしっかりと作る。37秒1でした。ずいぶん修正できたかなと思います。最後の100mが14秒かかって51秒1。雨に打たれて身体が冷えてしまう中の走りです。調整しながらやっていければと思います。目標は日本一のみ。しっかりと見据えていければと思いますね。
それ以外の選手は「軸」から。中学生もいたので基礎筋力や軸感覚を作る部分も重要かなと。軸をやってみましたが中学生はかなり筋力がない。当然の話だと思いますが。長期的に体作りが出来ればどれくらい強くなるのか。実施できなければ難しくなると思います。今は「持っている力」で走っている感じでしょうか。それが長いスパンで強化できれば本当に強くなるだろうなと感じながら。
軸感覚を作ってから反発系。力をうまく使いながら走るための練習です。無駄を減らしながら上手く力をもらう。軸がつぶれてしまうとパワーを使って走ることになります。最小のエネルギーで効率よく進むための練習をしておきたい。午前中には「接地」と「地面に力を加える」という話をしました。単純にやるのではなく「なぜやるのか」を理解させたい。このレベルの選手たちと一緒にやるとこちらも意欲的になります。「強くなりたい」という気持ちの中でグランドに立っていますから吸収しようという姿勢がある。楽しいですね。
直線的な脚運びのイメージをして室内練習場で動くことに。片足スキップと片足シザースを。最初、片足スキップが出来なかったのでお手本を示しながら。できない動きを一生懸命にやろうとしていました。こういう姿勢だからできるようになる。走りに生かすために何をするか。シザースは「膝が開く」のと「つま先が下がる」というのがありました。これも練習を積み重ねていく中で修正していく。後半はコーチ陣が全員揃ってみる形になったので動きもよくなっていました。まだまだ改善の余地があります。可能であればもう少し練習の回数が欲しいなという感じです。
この手の練習を何度かやると間違いなく走りが変わります。必要な要素を考えながらやっていくことでこちらも発想が広がります。目の前で練習を見ていくことで分かることがある。スキップとシザースで「進む」ことができるようになりました。やりたいことができる。楽しい。
終了後、防府に戻って食事へ。これも縁あって宿舎の近くのお店にお願いできました。かなり無理を言って・・・。台風の影響もあり宿舎から近くで食べさせたいというのがありました。強風で歩くことも大変な状況でした。
とりあえず1日目は無事に終了。役割を果たせたかどうか・・・。