kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

国体直前合宿3

2019-09-25 | 陸上競技

続きを。

 

午後からは少し走りたいなと思っていました。技術練習もですがある程度必要な走練習をしておきたい。最初は全体で一緒に。ハードルドリルをやりました。ハードルを使った補強的な部分です。走りに必要な要素を取り入れながらやっていきます。股関節周辺をうまく使いながら。一歩ハードルまで。スプリント選手には「ハードリング」は求めません。しかし、一歩ハードルをやることで強い接地やフォロースイングのタイミングなどがつかめるようになります。間の「タタ」が遅くならないようにしたい。それだけで走りの動きが改善されます。

 

何度も書いていますが「方法論」です。やりたい動きがある。それは共通すると思っています。スプリント理論というほどのものではありませんが「走るために必要な要素」はあります。理想的な動きというか「地面への力の加え方」「接地のポジション」「フォロースイングのタイミング」「重心の移動」など多くの要素があります。独立してそれぞれをやることもあります。それは「段階的にやる」ときですね。積み上げ式で動きを作っていくので「理解」ができるようになります。多くの要素を含むのが走りですからこちら側がきちんと理解して組み立てなければいけないと思っています。

 

短期間の練習ではある程度端折ってやらなければいけません。そうなると戻るのも早くなる。繰り返し練習をするという部分が必要になります。動きが変わっていくために丁寧に繰り返すことができるか。飽きないように工夫をするという意味で練習パターンを増やしています。それは目の前の選手を見ながら確認していくことが大事。正解は書籍の中にはないと思っています。グランドレベルです。

 

ハードル走を少しだけやりました。接地のポジションを作るための練習です。「上手く跳ぶ」というよりは「ハードルを跳ぶ」という中で様々な要素が身につくと思っています。ハードルと跳ぶためには「強い踏切」が必要になります。地面に力を加える感覚です。更に空中での「重心移動」が生まれます。接地する時に「身体の真下」でとらえる感覚も作れます。ハードル選手だからハードルを跳ぶというののではなく「スプリント練習」として重要だと考えています。ロングスプリントは数本やってそこから150mへ。ショートハードルはそのままハードル走を数セット。

 

中学生です。それほど多くのことはできません。せっかくの国体合宿ですから「ハードルを跳びたい」と思っているはず。そこに合わせて「ハードル走」をしました。それほど速いスピードではありません。両足を使いながら接地のポジションを確認する。速いスピードでハードリングをすると意識できない部分もあります。余裕を持ったスピードで走ることで接地のポジションが確認できます。インターバルは7.5としました。最大スピードで走るというのではなく「技術練習」としてのハードル走です。

 

2本ずつ実施してから60mのスプリント。ここも本人と感覚を確認しながら。面白いことに走り自体が大きく変わっていました。膝の引き出しができる。股関節が広がらない走りだったのですが膝が前に出るようになっていました。そうなると本人も「楽に進む」「スーッと進む」という言葉が出るようになります。やり甲斐がありますね。


ハードルで勝負するためにハードリングにこだわってやるのではなく、根底にあるスプリントをいかにして上げていくか。そこにこだわって指導をしているつもりです。足りない部分を強化していく。大切だと思います。


ロングスプリントは150を3本。これは本人たちが望んだのでこの形にしました。2人で走ることになったので気持ち的にしんどい部分があったと思います。それでもやり続ける。この1ヶ月強の間に何度も一緒に練習をしてきました。krkはハードリングというよりは走練習を他の選手と一緒にやってきた感じです。上述のようにハードル練習だけをして戦うのではない。力自体を上げないと日本一には届かないかなと。


動かないと言っていましたが「日本一になるんやろ?」という言葉には反応。最後の一本はこの日で一番良い動きをしていました。気持ちが入って集中した時は本当に強い。本数を重ねる練習よりも集中して走る時が一番良さが出るのかもしれないですね。ここからは本数を減らしていく時期になるのだと思います。しっかり調整してもらいたいですね。


最後はkrkが望んでいたので体幹補強を。イメージ的に「固める」方がいいなと感じたので固定系の補強を。思いつきのモノも含めてある程度の時間やっていきました。色々な補強がありますがこの時期に走りに生かすことを考えると一番はこれかなと。正解かどうかは分かりません。


私に何ができるのか、何ができたのか。よく分かっていない部分はあります。それでも与えられた責任は果たしてきたつもりです。国体に選ばれた選手が大切な場面で最大限の力を発揮してくれればいいなと思います。

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国体直前合宿2

2019-09-25 | 陸上競技
月曜日。国体合宿2日目。ロングスプリントとハードルは防府で。ショートスプリントや跳躍投擲は維新で。練習形態の違いで別れました。

防府の競技場ではポールのマットが強風で飛ばされていました。かなり強い風だったようです。







競技場の外まで飛ばされていました。更にはもっと飛ばされて海に落ちているものもあったようです。大変なことです。

練習に関しては個別に。400選手は前回の合同練習の時に「前半の200mの感覚作り」をしようと話していました。これに合わせてヨンパも200mHを。ヨンパに関しては200にこだわる気持ちは全くありません。ここの部分だけを速く走ろうと思えば簡単です。レースの流れの中でもどうするか。4台目まで13歩そこから14歩に切り替えます。だから5台目までの練習をする。選手によっては6台目までになると思います。

練習の時にkrkが「結構力入れてるのに13歩で届かないです」と申し出てきました。スピードはそれなりに出ているのですが届かないということ。前日は雨の中でも13歩で行っています。確認をすると2台目の位置が違いました。2m近くズレていました。何人かに手伝ってもらって配置したので^_^違えたようでした。一安心。

私はこれまた個別にショートハードルのための練習を。こちらは付きっ切りで。本当はハードル練習を中心にする方がいいと思いますがその前段階を修正しておかなければいけないなと感じていました。まだ走りが幼い。少し時間をかけてやっていく必要性を感じました。

体幹を意識するために軸作りをしましたが筋力的にまだまだ。ほぼ負荷をかけられません。今後のことを考えるとやはり基礎筋力の向上が必要になると思います。磨けば大きく輝く原石だなと感じました。磨き方によっては本当にすごい結果につながるのではないかなと。短時間でできることは限られています。必要最低限のことを、詰め込み過ぎずに。

ハードル担当ですがここ最近はスプリントも担当しています。こういう場面で指導させてもらえるのは私自身考えさせられることが出てきます。どうすれば動きが変わるかを常に考えています。型にはめるというのではなく「基礎的なこと」「共通すること」を伝えてそれから各自に応じた動きにしていく。グランドレベルでどれくらい見ているかだと思っています。

前日もそうでしたが「前で動かす」という感覚がありません。ここは仕方ないかなと思っています。やっていく中でしか作れない部分。足運びからチューブもも上げなどをして少しずつ動きの変化を作りました。時間の関係で端折りましたが片足スキップとシザースを少し。重心移動が生まれ始めました。1台目までのアプローチに課題があるのでその部分の練習をしたい。その前段階で「スタートの5歩」の修正を。

段階的にやっていかなければいけないと思っています。その場だけでできるようになってもまた元に戻ってしまう。そうならないようにどうすれば走りが良くなるか、流れが良くなるかを伝えていかなければいけません。スタートの構えから作って8歩まで。マークを使って練習していきました。1台目までのアプローチで遅れてしまう部分を改善しなければいけません。進み始めたので1台目のフレキを跳ばなくてもいいので流れを確認する。問題なしです。

この段階で本人と感覚の確認をしながら。やっている選手がどのような感覚なのか。スプリントの動きやマークをやる前と今ではどのように違うのか。分かってやるのと単にやるのでは意味合いが違います。中学生に多くを求めるつもりはありません。しかし、きちんとしたスプリント練習やハードル練習を積み重ねていくことで走り自体が変わっていくというのは感じ取ってもらいたい部分です。かなりスムーズになったとのこと。素直な反応はこちらも嬉しく感じます。

話を戻してロングスプリント。これはogw先生の協力のもと進めていきました。風もほとんどないのであとは感覚作り。krkは「着地が潰れる」というのを口にしていました。少し体幹が弱くなっているのかなとkd先生も言われていたので練習の中にその部分は取り入れたいなと。軸が崩れてしまうと走れないしハードリングがブレます。ここはきちんと対応しなければいけない。23秒6くらいでは入っているようでした。タイムだけではなく走りも視野に入れながらですね。

400選手は前半の入りを。前回60と120でイメージを作ったのでそのまま200mまで。目標が22秒7で入ることなのでそれに合わせて。ogw先生が付いて色々とアドバイスをしてくれていました。他県と比べて圧倒的にスタッフが少ない。流石に複数を一人で見るのは難しくなります。やはり協力してやっていくことが必要になります。ありがたいことです。

午前中やりたいなと思っていたことはできました。感覚的に悪くないかなと。やはり「強くなりたい」と思って練習をする選手と時間を過ごすのは楽しい。

また書きます。多分。
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