金曜日。この日はタータンでの練習を予定していました。それほどタータンで練習しなくても大丈夫ではないかと思っているのですが、バトン練習をするとなるとある程度の距離が必要になります。そうなるとやはりタータンできちんと走っておく必要性があるのかなと。移動時間のこともあるので極力学校でやりたいなと思ってはいるのですが。
移動して練習を開始。が、シューズを忘れたという者が。「取りに戻ったら間に合わないと思ったので」とのこと。どうするつもりだったのかと確認をすると「スパイクでやるつもりだった」と・・・。ほぼ毎日のようにblogに「足りないことがある」と書いています。批判とかではなく「事実」を書いているだけです。事実でもそれを書くことが私に対する批判につながるのかもしれませんが。シューズがないので靴下で歩いていました。申し訳ないですが帰ってもらうことに。全てにおいて責任を私が負うというのはできません。「練習をするためには靴を持ってくるように」と指導しなければいけないのであれば私は「指導」を辞めたいと思います。
更にチューブでの壁抜きをやっていると「全く違うこと」をやっているペアが。何をやっているのかわかりません。膝の引き出しと重心移動を作り出すための練習ですが「足を回しているだけ」です。試合のためのアップをするという形にしていました。そこに対して「意味のない動き」をしている。がっかりというかこれまで何をしていたのかなという気持ちになりました。チューブはやる必要性なし。
その後しばらくして「何が間違っていたのか教えてください」と聞きに来ました。この日は「試合のアップ」をする日です。そこに至るまでにやっている動き。極端なことをいえば「試合の日にスタブロの使い方を教えてください」と聞きに来るのと同じです。そこまでに準備はしてきている。「やるだけ」では意味がないと何度も書いています。この現実をどうするか。明らかな「差」がついています。如何ともしがたい。何度も書いていますが「本気で競技がしたい」と願っています。その前段階が多すぎるのではないか。
本題へ。メインである部分に目を向けなければいけないと思っています。そこは分かっているのですがそれ以外のことが多すぎて苦慮しています。
試合のアップを実施していました。どれくらい時間がかかるのかのリハーサルにもなります。何度かこういう形でやっておかなければ「先が見こせない」という状況になります。色々な意味で「準備」が必要だと思っています。いきなり何かをやるということにはならない。ある程度のことを想定して練習をしていかなければいけないと思っています。普段やらないことが試合でできることはない。
アップをして10バトンとカーブ直線の25並走。ここもカーブが走り慣れないので確認をいくつか。走力の関係も含めて考えていかなければいけないと思っています。どうすればきちんと決められた場所でバトンが渡せるか。お互いがそれなりのスピードに乗ってパスができるか。ここを見極めながらやっていかなければいけません。
そこから合わせへ。本数を絞って実施。男子のリレーはほぼ欠場の方向で考えています。一度も全員がそろったことがありません。バトン練習をきちんとできない状況で「出場する」ことに意味があるとは思いません。きちんと準備ができて初めてレースに出る意味がある。これは今も昔も変わらないスタンスです。
バトンはまだまだ調整が必要です。「渡る」という基本的な部分ができるのは当たり前。そこから先がどれだけできるか。指導としては「渡す位置」「渡す区間」を決めています。そこで渡すためにどうするかを考える。詰まっていたり緩めて渡すようなバトンはしたくない。まだまだ足りない部分はあります。他のチームよりはこの部分に時間を割いています。試合前だけやるのではなく年間を通してやるようにしています。ここも大きな違いかもしれません。女子は「競技をする」という感覚があります。細かいところまで詰めてやることができる。「技術的な話」ができます。
終わってからスタート。直線と曲走路で別々に。スタブロの置き方から指導。基本的な部分ですがやはり押さえておきたい。しっかりと加速するために最短距離を走るためにどういう準備をするか。4継の1走と200mのためにきちんとやっておかなければいけません。前半からしっかりと加速していってレースを作りたいですね。必須。直線も同様に。こちらはピストルを鳴らしながら。
400m系は300mを1本のみ。カーブからカーブで実施しました。Haが38秒6くらいだったでしょうか。スタンディングからのスタートなのでもう少しタイムが欲しいなという感じでした。このペースで走って53秒前半でしょうか。予選は通過するかもしれませんが決勝には届きません。もう少し流れが作れるようになればいいなと。200~300の走りについて話をしていますがここではできませんでした。単独で走るというのもあったかもしれません。競り合いながら走っていければまた違うのかもしれません。
練習はこの程度で。2時間弱でしょうか。1時間半程度で終わってはいたのですが。これまではある程度の量を確保しながら調整をしていました。今回はしっかりと休息をとらせてい行きたいと思います。夏の疲れもあるはずなのでしっかりと身体をフレッシュな状況にしてレースを迎えたい。「もう少し走っておかなければ・・・」という不安も出るかもしれませんが、ある程度はやっているので問題はないはず。
色々と思うことがあります。指導そのものについても考えていきたいと思います。何をもって平等か。見極めていたいと思います。