kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

虚しさ&刺激を入れる

2019-09-07 | 陸上競技

金曜日。この日はタータンでの練習を予定していました。それほどタータンで練習しなくても大丈夫ではないかと思っているのですが、バトン練習をするとなるとある程度の距離が必要になります。そうなるとやはりタータンできちんと走っておく必要性があるのかなと。移動時間のこともあるので極力学校でやりたいなと思ってはいるのですが。

 

移動して練習を開始。が、シューズを忘れたという者が。「取りに戻ったら間に合わないと思ったので」とのこと。どうするつもりだったのかと確認をすると「スパイクでやるつもりだった」と・・・。ほぼ毎日のようにblogに「足りないことがある」と書いています。批判とかではなく「事実」を書いているだけです。事実でもそれを書くことが私に対する批判につながるのかもしれませんが。シューズがないので靴下で歩いていました。申し訳ないですが帰ってもらうことに。全てにおいて責任を私が負うというのはできません。「練習をするためには靴を持ってくるように」と指導しなければいけないのであれば私は「指導」を辞めたいと思います。

 

更にチューブでの壁抜きをやっていると「全く違うこと」をやっているペアが。何をやっているのかわかりません。膝の引き出しと重心移動を作り出すための練習ですが「足を回しているだけ」です。試合のためのアップをするという形にしていました。そこに対して「意味のない動き」をしている。がっかりというかこれまで何をしていたのかなという気持ちになりました。チューブはやる必要性なし。

 

その後しばらくして「何が間違っていたのか教えてください」と聞きに来ました。この日は「試合のアップ」をする日です。そこに至るまでにやっている動き。極端なことをいえば「試合の日にスタブロの使い方を教えてください」と聞きに来るのと同じです。そこまでに準備はしてきている。「やるだけ」では意味がないと何度も書いています。この現実をどうするか。明らかな「差」がついています。如何ともしがたい。何度も書いていますが「本気で競技がしたい」と願っています。その前段階が多すぎるのではないか。

 

本題へ。メインである部分に目を向けなければいけないと思っています。そこは分かっているのですがそれ以外のことが多すぎて苦慮しています。

 

試合のアップを実施していました。どれくらい時間がかかるのかのリハーサルにもなります。何度かこういう形でやっておかなければ「先が見こせない」という状況になります。色々な意味で「準備」が必要だと思っています。いきなり何かをやるということにはならない。ある程度のことを想定して練習をしていかなければいけないと思っています。普段やらないことが試合でできることはない。

 

アップをして10バトンとカーブ直線の25並走。ここもカーブが走り慣れないので確認をいくつか。走力の関係も含めて考えていかなければいけないと思っています。どうすればきちんと決められた場所でバトンが渡せるか。お互いがそれなりのスピードに乗ってパスができるか。ここを見極めながらやっていかなければいけません。

 

そこから合わせへ。本数を絞って実施。男子のリレーはほぼ欠場の方向で考えています。一度も全員がそろったことがありません。バトン練習をきちんとできない状況で「出場する」ことに意味があるとは思いません。きちんと準備ができて初めてレースに出る意味がある。これは今も昔も変わらないスタンスです。

 

バトンはまだまだ調整が必要です。「渡る」という基本的な部分ができるのは当たり前。そこから先がどれだけできるか。指導としては「渡す位置」「渡す区間」を決めています。そこで渡すためにどうするかを考える。詰まっていたり緩めて渡すようなバトンはしたくない。まだまだ足りない部分はあります。他のチームよりはこの部分に時間を割いています。試合前だけやるのではなく年間を通してやるようにしています。ここも大きな違いかもしれません。女子は「競技をする」という感覚があります。細かいところまで詰めてやることができる。「技術的な話」ができます。

 

終わってからスタート。直線と曲走路で別々に。スタブロの置き方から指導。基本的な部分ですがやはり押さえておきたい。しっかりと加速するために最短距離を走るためにどういう準備をするか。4継の1走と200mのためにきちんとやっておかなければいけません。前半からしっかりと加速していってレースを作りたいですね。必須。直線も同様に。こちらはピストルを鳴らしながら。

 

400m系は300mを1本のみ。カーブからカーブで実施しました。Haが38秒6くらいだったでしょうか。スタンディングからのスタートなのでもう少しタイムが欲しいなという感じでした。このペースで走って53秒前半でしょうか。予選は通過するかもしれませんが決勝には届きません。もう少し流れが作れるようになればいいなと。200~300の走りについて話をしていますがここではできませんでした。単独で走るというのもあったかもしれません。競り合いながら走っていければまた違うのかもしれません。

 

練習はこの程度で。2時間弱でしょうか。1時間半程度で終わってはいたのですが。これまではある程度の量を確保しながら調整をしていました。今回はしっかりと休息をとらせてい行きたいと思います。夏の疲れもあるはずなのでしっかりと身体をフレッシュな状況にしてレースを迎えたい。「もう少し走っておかなければ・・・」という不安も出るかもしれませんが、ある程度はやっているので問題はないはず。

 

色々と思うことがあります。指導そのものについても考えていきたいと思います。何をもって平等か。見極めていたいと思います。

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バトンと種目別練習

2019-09-07 | 陸上競技

前の記事に書きましたが書いていた内容が消えてしまいました。記録として残しておきたいとは思っているので内容が浅くなるかもしれませんが書いておきます。思い出しながら書きます。

 

木曜日。この日は放課後会議がありました。そのため練習に関してはメニューを渡して最初は自分たちでやっておいてもらうという形になります。これは仕方ないかなと。2つ前の記事に書きましたが「本数の調整」をしっかりとしたいと思っています。これまでは「動きを身に付ける」というテーマの中で練習を進めていました。そのため「基礎的な動き」に割く時間が多くなっていました。しかし、これでは本当にやりたいところに行く前にかなり時間がかかる。省略できる部分は省略かなと。

 

繰り返しになりますがこの部分は「理解」と「意欲」だと思います。日誌を見ていると「声出しができた」「準備と片付けが早くできた」と記入している者が複数名います。ここに「競技に取り組む姿勢」が如実に表れています。そこを求めているわけではない。競技に関することを考えるのではなく表面的に目に見える部分に意識が行くのです。最後まで走りきれたというのも同様。本当に大切なのはそこではない。

 

100点満点で考える。これまで10でやっていた者が30の取り組みになる。これまで80でやっていた者が85になる。前者は20の成長になるし後者は5の成長になる。「成長度」で見れば前者のほうが大きくなります。やっていなかったことに対してやるようになればそれだけで成長です。100mに例えると16秒0で走っていた選手が15秒0になることと12秒5で走っていた選手が12秒4になるのと同じ感じかなと。記録が限界値に近づけば近づくほど「伸びるための努力」や「取り組みの姿勢」は高いものが求められるようになります。

 

やるだけで記録が伸びる選手もいます。しかし、本当にやろうと思えば一定水準以上の「理解」と「取り組みの姿勢」が必須です。「声を出す」「準備が早くできる」ことを日誌に「今日はこれができた」と書いている間はこちらが伝えたいことは感じ取れないと思います。こういう場合にはどれだけ量をこなしても効果は薄いと思います。

 

話がそれましたが基礎的な部分は最小限にしました。全ての本数を減らしていく。私がグランドに行ったときには25並走をやっているところでした。本数を絞って実施するのでポイントを抑えられるかどうかは重要になります。グランドに居ない時間帯なのでメニュー表に「意識する部分」を記入しておきました。10バトンも25並走も「リレーのための狙い」が明確にあります。やってバトンが渡ればいいという話ではないのです。

 

流れは合わせへ。限られた距離しかないのでその中でどうするかを考えさせました。70mでバトンをやるしかない。その中では工夫が必要になります。女子はまずまずのバトンになってきました。1-2走は走力差があるのでかなり詰めています。離れているとバトンの受け渡しが出来なくなる危険性があるからです。そのため少しの間並走する場面があります。これは正直ロスです。それでも今のチーム事情からすればこのパターンしかない。2-4走の2か所のパスで稼いでいきたいと思っています。

 

現在ランキング3位。少しでも上を狙ってやっていく。とりあえず渡ればいいというバトンはしたくないと思っています。きちんと渡れば3位に入ると思います。しかし、51秒後半で走っても中国では間違いなく戦えません。走力的に足りない分をほかの部分で補いたいと思います。50秒中盤が今のメンバーで出せれば一冬超えて面白いことになると思います。無難にやるのではなく「戦う姿勢」をもってやっていきたいと考えています。

 

そこから種目別練習へ。ショートスプリントとロングスプリントに分けて実施しました。この手狭なグランドでどこまでできるのか分かりませんが。直線70m程度幅6m程度のスペースでやっています。このスペースで十分戦えると思っています。とはいえ、種目を分けると場所をシェアしながらの練習になる。これも工夫次第かなという感じはしています。

 

ロングスプリントは「中間の動き」をメインにしようと思っていました。TDMを1本ずつやって40↑30→を2本。これを2サイクル実施することにしました。県新人で200mに出場する選手が「自分もロングスプリントでやってもいいか?」と申し出てきました。200mを走り切るのに不安があるのかもしれません。大丈夫だと思いますが。中間の動きを優先しました。その後往復走を3.5往復。有酸素系の練習を少し入れておきました。30秒に1本のペースで。よく粘っていたと思いますね。こういう練習が大事。

 

ショートスプリントはスタート練習から。2週間ぶりくらいのスタート練習でしょうか。スタブロから出なくてもそれに必要な動きはかなりやっています。とはいえ実際にスタブロから出ることになるといくつか意識しなければいけません。時間をかけて構えの部分から確認をすることにしました。見てみると少しずつずれてきている。後ろブロックへの足の着き方や前足の膝の角度、ブロックについた時の重心の位置、構えた時の姿勢。課題となる要素はいくつもあります。ここは個別対応をするようになります。


女子は総じてスタートの改善が見られます。1年生のHoはこれまでスタートで完全に置いて行かれていて最後に追い付いてなんとか・・・というレースでした。それを修正していきたい。まずますですね。Toは自ら望んで男子と。力みが見られます。ここが克服できれば面白い結果になると思っています。


最後に40↑30→を2本。動きの感覚の確認です。単独で走ると良い動きをします。こういう部分がしっかりできてくるというのがベースになると思っています。あとは競合い中で同じ動きができるか。ここの部分が今のうちの選手の課題かなという気はしています。グランドレベルで見ていて感じることをしっかりとやっていけたらと思います。


本数を絞ってやっていきました。もう一度書くというのにかなりのエネルギーを使いました(笑)。細心の注意を払って書いていきたいと思います。

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