kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

実践的な活動

2021-11-20 | 陸上競技

木曜日。この日は練習自体は休みになっていました。久々に私自身も休めるかなという印象。思うことはあるのでまた機会があれば書こうかなと思っていますが。

 

先日来、「大丈夫なのか」という問い合わせが数件。私の知らないところでも数件あったようです。えーっと「微妙」です。こういう仕事は想像以上にストレスがたまります。

 

数日前に「スプリンターの親」さんから「本読みました」というコメントをもらうこともあります。こういう部分があると元気をもらえます。。競技のことだけを書き続けるというのではなく「日常」についても書き続けています。それに共感してくださる方と交流することもできる。万人に好かれることはないと思いますが、それでも「共感できる」と言ってくれる人がいる。これはずっと欠席している某都議会議員とは違うのかなと。「がんばれと言ってくれる人がいるから」という話ではなく、「共感する」ことができると言ってくれる人が実際にいる。一緒に練習をしてくれる指導者がいる。これが重要なのだと思っています。感謝です。

 

で、この日は授業の一環で外部とのやり取りをしました。何度か記載しています。学内だけではなく外部とやり取りをしながら「バナー広告」の契約を結ぶというものです。実際にお金も発生します。責任があります。学内だけでは「机上の空論」的な部分もあります。文化祭などで販売実習をするとしても「学校行事」としての観点があるのでなんとなく成功します。しかし、今やっていることは生徒の思い通りにならないことが多い。それを経験する部分だと思っています。

 

前回、ある企業に生徒と一緒に行きました。話をする中で「これでは契約できない」といわれました。そうだと思います。「費用」が発生するということはそういうことです。ある程度の見返りがあるかどうか。単純にお金だけを出してもらって協力してもらうというのは違います。文化祭などでは「人件費」が一切払われないので結果的に「利益」が出るようになっています。が、実際の企業としては「バナー広告」の契約を結ぶことでメリットがあるのかという「実際の問題」が大きく存在します。だからこそきちんとした対応ができないといけない。

 

メールを送る時点で断れることも多くあります。生徒は「返事がもらえない」「断られた」と嘆きます。が、実際の営業活動は多くの企業に訪問して話をして1件の契約が結べるかどうかです。数件と交渉して断られたから「大変だ」という部分ではやっていけないのです。学校現場では「お膳立て」をするのが好きです。というか生徒からも保護者からも求められます。実際は他の人が準備していて、目立つ部分だけを「生徒」がやる。これは「やっている感」は出ますが実際の生徒の力としては上がりません。議会で議員さんが「答弁」をするのと同じです。実際は別の事務方が準備している原稿を目立つ場所で読むだけ。これでは「力が付く」ことはありません。

 

もちろんこういう「活動」が求められていない時代なのかもしれません。何も考えずにやっていたらそのうち卒業して企業に入って、言われたことをひたすらやればいい。それも一つの「正解」だと思います。上手くいかないこと、自分の思い通りにならないことは「他人のせい」として批判をすればいい。が、それで現状は何も変わらない。だからこそ「現実をとらえる力」は必要だと思います。だから「座っているだけ」ではない部分も経験させたいと思っています。

 

実際に今回、契約を結んでもらうことができました。大きな一歩です。その時に生徒が「きちんと対応しないといけない」「責任がある」という発言をしていました。これだけで大きな前進だと思います。自分と立場も年齢も異なる人たちと交渉する。想定していないことが起きる。そこにどのように対応していくのか。ここから何を学べるのか。

 

「場」を提供することで何かが生まれると思っています。経験しないとわからないことがある。それは今後の活動にも大きく影響していくと思っています。少しずつの変化かもしれません。それでも「場」を与えていきたい。実践的なことをすることで分かってくる部分もあります。貴重。

 

記録しておきます。

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考査週間前の練習

2021-11-19 | 陸上競技

水曜日。翌日から考査期間に入ります。これまで勤務していた学校と比べるとかなり早い時期に考査期間に入る感じがあります。普通科が接地されているので「共通テスト」に向けての準備もあるのだと思います。割合としてはかなり少ないですが、受験する生徒がいるのでその生徒に合わせてという感じでしょうか。

 

色々な指導があって放課後少し遅れて練習へ。この日のアップはシャフトだったような。見ることができませんでしたが。私がグランドにたどり着いたときにはハードルを使ってのアップに入っていました。サイドの入れ替えだったような。曖昧です。そこからワンステップハードル。練習の中に取り入れられています。見ながら動きの確認をしていくと顕著に課題が見えてきます。切り替えの動きが遅れる。抜き足が前まで持ってこれない。これが動きの遅れにつながる。繰り返しやっていくのが一番ですね。もちろん「なぜその動きをするのか」という意識をもってですが。

 

そこから一歩ハードルをやってから連続引き出し。流れ的には「しっかりと踏み切って重心移動を生み出す」という感じです。タイミングの問題もあると思います。踏み切るタイミングと引き出すタイミングが一致すると進みます。どちらか一方だけでは進みません。最初の段階では「意識しやすいほう」を優先するのがいいかなと思います。タイプによって違うのではないかという話もありますが、それでも「タイミング」は一致しないと進まないと思います。

 

「引き出し」で進む。「地面に力を与える」ことで進む。どちらの「言葉かけ」が適しているのかは分かりません。これも選手を見ながらやっていくのが一番かなと。重心移動がスムーズな選手は「引き出し」で進むほうが感じとしてはつかみやすい。腰が残る選手は「地面に力を与える」ことでしっかりと踏み切れるので腰が進みます。ハードルを利用すると「高さ」があるので降りていくときに「身体の真下でとらえる」という意識ができます。苦手な選手でも「移動」の感じがつかみやすいと思っています。このあたりも指導する中で議論できるのは大きいかなと。

 

その後、専門練習へ。短距離はトーイングとスプリント。ハードルは150mH。事前準備で12台配置しています。インターバルは5歩で。短い距離の5歩ハードルは比較的やりやすいと思っています。スプリントの中でのハードリングができる。が、長い距離のハードルになると最後動きが保てません。ピッチを保つことも難しくなる。だからこそ400mHのための練習には効果的だと思っています。これが7歩でもいいと思いますが、そうなるとハードルを越える回数が少なくなる。12台を超えていくというのはなかなかできません。疲れてきて身体がぶれるのも選手自身が体験できます。400mHの選手のために帰りは5台目まで逆方向に超えるという課題も設定しました。走りのタイプもあると思いますが、こういう練習で最後まで動きを保てるかどうかは大きな話だと思っています。

 

冬の間に「スプリントを上げる」という位置付けてハードルを跳ばないという話も聞きます。これが適しているのかどうかは分かりません。私自身は冬の間にもハードル練習はするべきだと思っています。今のスピードに合わせてどのように技術を変化させていくか。能力的に高くて「跳ばなくても大丈夫」という選手もいるのかもしれません。バトン練習もスタート練習も同じですが「シーズンに入ってからやればいい」という感じではないと思っています。年間を通してその練習はやっておくべき。これは私見ですが。

 

この日は初めて実施するので様子を見ながら。400mHの選手は150mH+60mHを3本。ショートハードルの選手は1本目と3本目に+60mHを入れました。本当はショートハードルの選手は10台目までで終わらせてもいいかなと思っています。が、今の選手は長期的にみると400mHのほうが適性があるかもしれないと感じているので折り返し部分も実施。身長があるので今後のことを考えるとやはり適正はこちらかもしれないなと。

 

男子も女子も最初は同じ距離で実施しました。ハードルの高さを変えて。が、あくまで17歩の走りの中でのインターバル設定なので男子がこの距離で走ってもあまり効果はないかなと思う部分もあります。男子の一人はハードルインターバルを17歩です。が、将来的には最低でも16歩にしたいと思っています。現在のベストが63秒台。女子のタイムと同じなので17歩ですが、中国大会を目指そうと思えばやはりこれでは足りません。現時点では最後まで17歩で走れないのでそこを保たせるだけでも60秒くらいまではいくかもしれません。60秒切を目指すのか中国大会を目指すのか。これも本人と相談しないといけないかもしれません。1本やってから各ハードルで2足ずつ伸ばしました。女子は変えず。こうなると後半届かなくなります。しんどい。レースと同じように「チョコチョコ」になって大幅減速。これをどのように処理するかも練習だなと思いました。とっさに逆足が出るようにしていく。これが実践的な練習だと思います。

 

女子は3本2セット+2本という形にしました。初めての練習なのでどれくらいできるか分かりません。その中で前向きに練習に取り組む必要があります。以前と比べるとかなりできるようになってきました。予定よりもかなり遅れてしまいましたがこの冬の間に挽回できたらと思っています。体幹が弱くまだまだハードリングで上半身がぶれます。すぐには修正できません。それでもこうやって繰り返していくことで変わっていくと思っています。疲れてきてからの動きが課題だと思っています。そのためにもこの部分がどのように変わっていくか。しんどくても前向きにできるようになってきています。色々な要素を高めていきながら準備を進めていきたいと思います。

 

かなり走りました。ハードルが設置してあるので最後まで動きを保たないといけません。これをヨンパの距離でおくと絶対にできません。どうすればこの動きを保てるか。ハードルとのリンクをどのようにするか。そう考えたうえでの150mHです。色々な形で応用できればと思っています。昔合宿などで200mHを見たことがあります。これは7歩で行くのかな。走るだけになってしまうパターンも多い。「走らせるためにハードルを置く」という部分があったのだと思います。今やりたいと思っていることは「最後までスピードを保つ」「疲れてきてからの対応」です。方向性を定めながらやっていきたいと思っています。

 

記録として。

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オンラインとトレーニング

2021-11-18 | 陸上競技

火曜日。かなりバタバタ。オンラインでの研修をするということになっていました。kd先生が担当でしたがお手伝いすることに。不安もあったので事前にリハーサルをしておきました。問題なし。公務用のPCを使いながら試していました。オンラインで動画を流すということでどうなるかというのもありました。MP4に落としておいてからそれを流すことにしていました。が、直前で色々なことに気づく。

 

PCでやる場合は移動しなければいけないのですがこれが「有線」なのでLANケーブルがなければできない。移動することになるのですがそうなるとケーブルがない。危機的。そこでタブレットで実施しようとして色々なことをやりました。googleドライブを利用しながらデータの移行。が、講師の方がいらっしゃって「パワーポイントを使いたい」という申し出。タブレットはUSBメモリを認識しません。さらなる危機を迎えました。再びPCで行うことにしましたが場所がない。慌てふためきながら準備しました。なんとか間に合いましたが何故かパワーポイント画面の「共有」ができない。心が折れそうになりました(笑)急遽、パワーポイントなしで口頭で説明してもらう。その後動画を流す。綱渡りでした。

 

結局、動画は表示できないところもあったようです。また、比較的大きな部屋でやっていたので雑音なども入ってきて上手くザワザワしていたようです。これはよくない。結局、こういう部分はきちんとした場面でやるべきだと改めて感じました。素人ができるだろうというレベルでやると痛い目に合う。色々なトラブルの要因の一つに「回線が2種類ある」というのがあります。タブレットはWi-Fiであればある程度早いと思いますが、有線です。一旦外に出てからまた戻ってくるシステムのようです。そうなるとさらにタイムラグが生まれる。同じ回線で対応できれば・・・。さらにタブレットはUSBメモリを認識しないという部分もあります。ここは何度も試しておかなければいけない。

 

収音マイクの準備が必要になると思います。結局、1人でやるだけではなく周りがザワザワするので話す側の声以外にも雑音が入る。そして「電子黒板」も問題がある。前回ドコモの方がオンラインで講義をしてくださいました。この時には何度も何度も「設定」の話をされていました。今回は「できるだろう」という形で考えていたので設定が上手くできない。ここも考えていかなければいけない部分だなと思います。こういう部分が自分たちの勉強になるというところもあります。次回に生かせるかどうかは不明ですが(笑)。

 

練習は前半だけ見れることに。この日は顧問3人が学外に行かなければいけない状況だったので一番遅くまでグランドに残れる私だけという形になりました。全員がいなくなるであろうことが事前に予測されていたのでトレーニング系を中心に練習をすることになっていました。時間をかけながらやっていく必要があります。アップサーキットを実施してから基礎ドリル。アップサーキットに関しては付き切りで見てました。走る練習よりもこちらのほうが重要ではないかと思っています。正確に行う。身体を作る。徹底的にやっていきたいと思います。ここは得意。

 

ハードルジャンプと一歩ハードルを実施。そこまで見守ってから学校を出ました。限られた時間ですがグランドに出れるというのは貴重です。練習自体はそれほど長い時間見ていないのでかけることも限られるのですが・・・。それでも記録はしておきます。ひとまず。

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走練習

2021-11-17 | 陸上競技

月曜日。この週の木曜日から考査発表となります。先日他の学校の先生方と話をする中で本校は比較的早い時期に考査期間に入るということが判明しました。理由はよくわかりません。学校行事などの関係もあるのかもしれません。「普通科」が設置されているので共通テストに向けての流れなのかもしれません。

 

月曜日もなんだかバタバタしていたような。とにかく落ち着きません。息つく暇はなくという感じで過ごしています。こうなると記憶があいまいになる。それでもやっていくことが大事。自分自身の能力を高めるための修行だと思ってやっていきたいと思います。この日は放課後に面接練習を入れていました。日程的に30分程度しかできませんでしたが。その後はグランドに出る必要がありました。誰もいない状態は避けなければいけないので。そういえばこの日は鍵閉め当番もありました。結構ハード。

 

練習に関しては先日から「ハードル走」が増えています。昨年からの流れと私が赴任したことで気を使ってもらっているのかもしれないと思いながら。全員がハードルを越えます。ハードル上で重心移動を生み出すためにどうするかという感じもあります。男子が8.5m、女子が7.5mでの3歩ハードル。何人かは詰まる感覚もあります。逆に届かない女子も。この辺りは様子を見ながら調整をしていく感じです。1足詰めました。1セット目は1台目までのスピードが遅いので上手く乗れなかったというのもあると思います。7.5mで十分行けた気はします。シャトルハードルです。1往復したら1分休憩。これを3本。3セットとしました。

 

そこからはこの日のメイン。短短は120m×3本を2セット。短長は120m+100mを3本2セット。冬季練習に入って初めてといえるくらいの走練習です。この手の練習をどれだけ積めるかだと思っています。短い距離が中心ではありますが、1週間に2回程度は「しっかりと走る」という部分は必要です。今のskyでは顧問の認識として「身体づくりをする」というのは共通する考え方です。これまで別々の場所でしたが同じスプリント理論の中でやってきました。多少異なる部分はあるかもしれませんが、「根幹」が同じなのであとは指導者同士の微調整で対応できます。練習時間の大部分を「身体づくり」が占めます。

 

先日から「走練習」の時にはある程度基本を端折って「走る時間の確保」が必要だと考えていました。そのあたりのことも話をしながらやっています。この日は「基本」に関しては最小限として「走る時間の確保」がされました。走練習自体は「40分程度」で終わるのではないかなと思います。時間を確保するためにどのようにするかだと思います。これまでは「追いかけ」の形で段差スタートをしていましたが、話をする中で選手たちが「同時」で走るということだったのでそれを実践。人数が多くなると走りにくいので短短は2人で短長は3人で一斉スタートにしました。

 

この手の練習の中で大事なのは「最初から走る」ことです。本数を考えて最初抑えて走ると「消化」できますが、実際に体にかかる負荷としてはそこまでではないと思います。この辺りも顧問同士で「共通認識」があります。「スピードを落として走る」というのは基本やりません。走るときには最大スピード。重要だと思っています。跳躍選手のがかなり走れていました。話を聞くと「最初ゆっくり出ると乗れないので最初から行くようにしている」とのこと。これは助走も同じ。最初の数歩で決まるとkd先生が以前言われていました。それを走りの中で実現しています。重要なことだと思いますね。

 

同時スタートにすることで「競り合い」が生まれます。負けられません。見ているとかなりスピードが出せるようになっている選手が複数名います。1年生が力をつけてきた感じがありますね。400mHの女子はこれまでにない感じで120mを走っていました。スピードが出るようになっています。課題は折り返しの部分かなと思いますね。ここができるようになると専門性が高まってくると思います。やはり1本だけの強さではなく粘れるかも大きい。男子はやはり「走力」だと思いますね。どれだけ力を出せるか。

 

20分くらい残ったので最後は補強を。下半身を使う種目を行うと足がつる危険性があるので「腹筋」と「背筋」を中心に。腸腰筋も意識しながらですね。とにかく「体幹の強化」を最大限にやりたい。疲れているからといって補強ができないというのでは困ります。とはいえ、内転筋などをやると攣ります。選手たちの様子を見ながら道具を使わずに負荷をかけるという形を選びました。

 

今やっていること。きついかもしれません。しかし、それは間違いなく「将来」に対する「投資」です。今やっておかなければ春に活躍するのは厳しいと思います。一時的に活躍しても大切なところで力が出せなくなります。苦しくて「スピードを緩める」「最大負荷をかけない」ということはあります。が、それに打ち勝たないと最大のパフォーマンスにはつながらないと思っています。「努力をすること」の競争ではない。「結果」で評価される部分はあります。やるからには「結果」につなげたい。「プロセス」ももちろん大事。その中で学ぶことが多いからです。が、外部からの評価は「結果」です。自分自身も「結果」を出したいと思います。そうであれば「最大限のことをやる」という姿勢を身に付けておいてもらいたいと思いますね。

 

そんな話をしながら。次に向けてしっかりと回復させてもらいたいと思います。

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1日練習(午後ハードル練習会)

2021-11-16 | 陸上競技

土曜日。午後は第3回ハードル練習会としていました。とにかく隔週で実施した。この冬の間に基本的なことの改善をしたいなと強く思っています。参加してくれる選手にとって少しでもプラスになるようにしたい。ある一定水準のレベルでの練習ができれば間違いなく変わると思っています。

 

参加人数は前回と同じくらいでしょうか。数えていないのでわかりませんが。ひょっとしたら少しずつ減っていくかもしれません。それはそれで仕方ないと思います。「やりたい」と思う水準は人によって違います。もちろん、この練習会自体が「面白くない」と思う参加者もいるでしょう。それでも「必要」と思ってもらえる選手がいるのであれば継続する意味があるかなと思っています。

 

この日は先日から気になっている部分を最初に。走練習や体幹補強に関しては今回の練習会ではできるだけ最小限にしようと思っています。時間が限られているので。が、学校でのハードル練習を見ているとスピードが上がってくると上半身が「回転運動」に耐えられなくなります。リードアームを引くときに大きく動いてしまって着地時に身体が大きくぶれます。こう考えるとやはり「体幹強化」は必須です。技術をさせるのは基礎筋力だと思います。その部分の意識付けも必要かなと。最初に簡単に「DM腹筋」を実施しました。「最低限の補強」をどれだけやってくれるかです。補強の意識をどれだけ持てるか。

 

そこからDM投げなどをやって前回のおさらい。壁を使っての股関節回し。前歩行に進む股関節回し。そこから股関節を意識するためのハードルを使っての動きを入れてから次へ。股関節を使う動きを定期的にやるだけでけでも「練習効果」は違うと思います。内転筋なども含めて「刺激を入れる」という部分は必要だと思います。連続抜きからワンステップハードルへ。

 

ワンステップハードルは午前の練習の時にkbt先生と一緒に見ながら「課題」を洗い出していました。意識しにくい部分も含めて。抜き足を持ってきたときに「置くだけ」になってしまいます。ここできちんと地面に力を加えることができなければ次の動きにつながりません。リード足を持ってくる。抜き足を持ってくる。それが連続でできなければいけない。リズムが遅れてしまうと次の動きも遅れます。しっかりとリード足を持ってくる。そのまま抜き足を持ってきてしっかりと踏み切る。「準備」の段階できちんとできるかどうかは大きいと思いますね。

 

ワンステップハードルくらいのスピードレベルであれば「上半身のブレ」がある程度抑えられます。これが重心移動が大きくなればなるほと「保てなくなる」のです。この日は「サイドの入れ替え」をしませんでしたが、結局は「切り替えのタイミング」なども含めて前の段階でどれだけできるかだと思っています。練習の流れ。動きの流れ。段階を追うことで間違いなく動きの変化は生まれます。

 

この日も一歩ハードルを。リード足を伸ばさずに期待。結果として伸びたとしても最初から伸ばす意識でやっていたらやりたい動きとは違ってきます。結果論という感じではなく「なぜその動きをするのか」という部分を大切にしていきたいと思っています。引率で来られた先生方が話をされていたのですが「なぜあれだけ膝を伸ばすのか」という部分はやはり疑問点です。体育の教科書などには「膝が伸びてハードルを越えている」という写真が掲載されています。それをみて「ハードルは膝を伸ばして跳ぶんだ」という意識が刷り込まれているのではないかと言われていました。「意識」と「現象」の違いを明確にする。それは体育的な教科書ではできないのかもしれません。本当に意識的に膝から下を伸ばしているのか。

 

この日は「もも上げ」というメニューも実施。これはリズムを保つというのが狙いです。抜き足が遅れてしまう選手はここでリズムが狂います。段階的に動きを入れていくことでそれぞれの選手の課題が見えてきます。動画を撮りながら動きの確認もしてもらいました。自分自身がどのような動きになているのかを確認する必要があります。実際にハードルを越える練習も重要だと思っています。が、その前に「準備」ができておかなければいけない。

 

いきなりハードルを越えて上手く跳ぶ選手もいます。これは「才能」だと思います。ハードルの練習をそれほどしなくても上手い。こういう選手は細かいことをやっていくことで精度が上がりますが、根本的に「上手い」という部分があります。普通の選手がどうするかというのが1番大切だと思っています。そうであればオーソドックスに基本的なことをやり続ける。それを伝えるのが今回のハードル練習会の1番の狙いでもあります。こういう部分を伝えることができるかどうか。その機会を与えてもらえていることはありがたいことです。


この日はかなりスピードに余裕を持っての5歩ハードル。試合のアップの時に動きを確認するための練習です。やっと普通にハードルを跳ぶところまで進んできました。単純に速く走るというだけではなく「動きを確認する」という部分。ハードルは低めに設定しています。余裕がある高さで正確な動きをしたい。ここもハードル腿上げのようにリズムをできるだけ変えたくない。更にリード足が伸び切らないようにしたい。この高さで浮いていたら次の動きもできなくなります。


ここをしばらく繰り返しました。毎回ですがハードルをしっかりと越えていくときく回数は多いと思います。普段できないことをここでやっておきたい。理論的なことだけではなく身体で覚えることも大切だと思っています。選手がどのように感じているかは分かりません。今回もskyの3年生2人とnsy先生に手伝ってもらいました。かなり声かけをしてもらっています。一人ではできない部分もこうやって手伝ってもらえることは大きなプラスになります。選手にとってプラスになる。


12月にも最低2回はやりたいと思っています。これをどれだけ継続していけるかなのかなと。私的には良い練習ができていると思います。継続。大切です。

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1日練習(午前中)

2021-11-15 | 陸上競技

忘れそうになっていますが記録しておきたいと思います。

 

13日の土曜日は第3回ハードル練習会でした。各方面に連絡をしておこうと思っていたのですがなかなか余力がなくて。それでも時間は過ぎていきますから結局当日を迎えています。準備不足といわれるかもしれませんが・・・。少し早めに学校に行って「練習計画」を作ることに。どのような練習をどのような意識でやっていくのかを示しておくと練習も進めやすいかなと思ったからです。第2回の時にはそれができませんでした。10日間空いていますが作成するに至らず。今回は資料としても作っておきたいと思っていました。

 

前回ハードル練習会を実施した時にkbt先生も最後まで居てくれました。その後話をする中で「もったいないから短距離もやろう」という流れに。基本単独でやることになりますが。こちらは人数が増えると難しい部分があるので「自分のところだけ」という感じです。今回はsmsも参加。kws先生が短距離系を連れてきてくれました。可能な限りハードル練習会をするときにはsmsが来て一日練習をするという流れで行こうかと話しています。単独でできる部分もありますが単調な冬の練習で何かの刺激をもらうためには「合同練習」の形でできたらいいなと。

 

kbt先生とも話をしていますが年末も合同練習ができたらと思っています。範囲を広げるのではなくある程度の親しい指導者の中で集まってできたらなと。年末は中国合宿などもあり顧問不在のチームもあります。それを補うべくどうするかを考えています。ハードル練習会のように「全体の強化」を意識する部分もありますが、やはり最優先は自分のところだと思っています。この時期は全国駅伝も重なります。短距離の指導者もそちらに手伝いに行くと聞いています。自分たちのチームの指導が疎かにならないように最大限のことを考えていけたらと思っています。

 

話がそれましたが。この日の午前中の練習は基本的なことの徹底でした。普段時間をかけることができないので基礎的な部分をしっかりとやろうという感じでした。サイキングアップのために色々なことをやる。そこからアップサーキット。身体を温めるという意味もありますが基礎筋力の向上というのが一番の狙いです。先日の練習のことをkbt先生と確認をしました。以前はアップサーキットの時に「今日は右足から」「左足から」とキャプテンからの指示でやっていたようです。毎回毎回同じ足から始めると回数もずれてしまうのでバランスが悪くなります。このあたりの感覚は共有できています。が、いつの間にかそれがなくなっている。細かいことですがとにかく徹底していきたいなと思っています。それが私の役割だと思うので。

 

基礎ドリルⅠ・Ⅱをやってからハードルドリル。ここも少しだけ話を。kbt先生と話をしながら「意識するポイント」を明確にしています。これも一人ではないからできることだと思っています。これだけの練習ができるというのは他ではないなと。課題となる部分を伝えながら実施してきました。ワンステップハードルも含めてかなり改善できます。股関節周辺の動きをどのように作り出すか。

 

かなり丁寧にやっていったので午前中の練習が押しました。それでも「シャトルハードルをやる」ということになっていたのでこの時間は確保。昨年の冬季ではこの部分に時間をかけて実施したそうです。現在は3歩でインターバルを走る形でのシャトルハードル。「スピードを落とさないように」という狙いがあるのでこれから先は「5歩ハードル」でのシャトルでもいいかなと思います。こうなると走力差なども影響してくるので難しいかもしれませんが。速い選手はインターバルを刻むということで対応するというのもありかなと。これも今後の相談ですね。

 

1往復を1分RESTで3本。これを数セットできるといいのかなと思います。この日は2セットくらいやったのかな。このあたりから記憶が曖昧になっていますが。最後のそのままスプリントまで。土の上での練習になっています。これをタータンでやると負荷も大きくなるのでケガにつながります。タータンも使える、土も使える。それにより練習の幅が大きく広がります。

 

ハードル陣は午前中にもハードルが跳べました。この冬はとにかくこのあたりのことをしっかりとやっていきたい。専門性を高めていくことで能力も上がっていくと思います。基礎的な技術も基礎筋力も上げていきながら専門性も高める。短距離系に関してはかなりの指導水準だと思います。kd先生とkbt先生がいるだけでも大きいですが、微力ならば私もいます。この部分でその選手にあった最善のあぷろーとができるのではないかと考えています。

 

午後からのこともまた記録しておこうと思っています。また書きます。

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記憶が・・・

2021-11-14 | 陸上競技

駅伝のことを書いて次の日のことを思い出そうとしました。

 

が、なかなか思い出せません。練習自体は休みだったと思います。が、その時間帯に何をしていたのかの記憶があいまいです。これはいいのか?!できれば毎日記録をつけておきたいなと思っています。が、実際問題それができないとこんなことになります。あやふや。

 

さらに火曜日も。練習はトレーニング中心となっていました。が、あやふやな記憶によると練習に参加できたのは2時間くらい経過してから。グランドに行ったら雨が降り始めて屋外でやっていた練習をピロティに移動するように話したと思います。大学でも競技を続ける3年生が練習に復帰。1~2週間の休養期間を経て練習再開。しばらくは様子見かもしれません。雑談を少ししたような。

 

水曜日。この日だけは早めに出ようと心に決めていました。日中は色々あったので。ひょっとすると帰宅が遅くなるかもしれないなと考えていましたが大丈夫そうでした。微妙な天気だったので練習の前半はピロティで。アップサーキットをしてから、ハードルドリル。室内でできるようにタイヤ押しとDM投げ。kd先生と二人で見ながら「ヒント」をもらっていました。やりたい動きを理解してやっているかどうかも大きな部分です。腰の位置が上下したりというのもあるし、接地の足の角度が深くなりすぎてしまう部分も。こういう部分を直接見ながら話ができるという環境はなかなかないと思います。ありがたい。

 

本当は基礎ドリル1をやるということだったのですが時間的なことがあったので屋外へ。そこから専門。跳躍系が50分は欲しいということだったのでそれに合わせて。短距離はマーク走。ハードルは5歩ハードル。場所の関係で短距離はバックストレート側で実施してもらうことに。ハードルはホームで5歩。5歩ハードル、やっていく中で改善できればと思っています。まだまだ走れません。見ていると最後まで動きが保てないというのもあります。上半身がぶれる部分も。一朝一夕で変わることはないと思っています。時間をかけながら少しずつ。まずは安定して走れるようになることが重要かなと。

 

1セット終わったところで雨が降り始める。少し降るかなという感じでしたが気が付くとかなりひどくなっていました。可能なら3セット走りたいと思っていましたが2セット目の本数を少し増やして諦めて終了。ここでkbt先生が戻ってこられたので交代することに。私は別件で職員室へ。結構な感じで動いていたと思います。

 

ここも記録として。こんな感じで練習を進めています。

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駅伝

2021-11-14 | 陸上競技

完全に1週間遅れ・・・。良くないですね。とはいえ、なかなか更新する余裕もなくできる限り記録として残しておきたいという部分もあり、「その時の気持ち」という部分も薄れてはいますが書いておきたいと思います。

 

11月7日に県駅伝が実施されました。その関係で6日は会場準備をするためにきらら浜へ。なかなか学校の練習に行くことができません。複数体制なので対応は全く問題ないのですがグランドに行くとずいぶん気持ちも違ってきます。前日の金曜日にハードルを跳んだりタイヤ引きをする姿をkbt先生と二人で見ながら「いいね」という話をしました。一生懸命に取り組む選手の姿を見ることは自分たちの中では価値があることです。本当に。

 

で、駅伝。結果としてはskyがアベック優勝。全国駅伝に向けてまた新しい準備が必要になるのだと思います。力を発揮してもらいたいなと切に願います。

 

結果云々もですが「参加校の激減」に驚きを覚えました。数年前まで男子は30チームを越えていました。が、今回は単独14チーム支部チーム3つという感じだったともいます。これは・・・。上位層は「駅伝」としてレースになりますが8位くらいからは大きく離されていました。7位と8位の差が12分。これはかなり厳しいなと。14チームしか出場していない。これが山口県開催の中国大会であれば10チーム出場すると出場できないチームが4チームです。女子は単独が16チームですから男子の減っている勢いはすごいなと思います。

 

親しい指導者に「駅伝」を中心にこれまで指導をされてきた方が複数います。今回は単独でチームをもって出場することができないということでした。「出るだけ」であれば可能だったのかもしれません。まずは男子で7人をそろえるというのが難しい状況になっているのだろうなと思っています。長距離は「コツコツ」「地道に」「淡々と」という部分が必要になります。「苦しいところを我慢して走る」というのが求められます。こういう書き方をしたら「修行」のようにとらえられるかもしれませんが実際に「我慢」や「忍耐」が必要になります。

 

この時代、「楽しい」と思うことがたくさんあります。ゲームやYouTubeなど娯楽もあります。そうであればわざわざ「きつい思い」をしながら走る必要もないのかもしっれません。ある程度「走れる」選手であれば速く走りたいという気持ちもあるので耐えうるのかもしれませんが、なんとなく最近の傾向としては「そこまでしなくても」という気持ちが強くなっている気がします。そんな中で「7人そろえて駅伝に出る」というのは厳しい差があります。6位以内に入ったチームでも短距離選手を走らせながらというところもあります。純粋に「長距離で7人」というのはかなり難しくなっているのかもしれません。

 

長距離の先生と話をすると「1区が走れる選手がいない」ということでした。10キロあります。7人で42キロを走りますがその四分の一を1区の選手が走る。これはかなりの負担です。今回の大会でも1区のトップと最後の差は11分あります。キロ1分の差。3分で走り続ける選手と4分で走り続ける選手の差。ここは大きい。二極化が進んでいる部分もあると思います。「競技」としてより高いところを目指す部分と「部活動」としてみんなで走ろうという部分であればこれから先もっともっとこの「差」は大きくなっていくのだろうなと。これは止められない事実だと思います。

 

30チームを越えていた部分が半減。これが今年だけの一時的なものだとは思えません。これから先こういう部分はさらに大きくなってくると思います。そうなると「高校での部活動」も大きく変わっていくのだろうなと。駅伝も「県予選」がなくなる時代が近い将来、来るのかもしれません。こうなると「学校対抗」ではなく「都道府県対抗」になるのかも。それは競技人口の減少にもつながるかもしれない。そうなると歯止めが利かなくなるだろうなという気はします。箱根駅伝がかなり注目されますが、中学校や高校の競技スポーツの部分が衰退していけば同じように大学でのスポーツも衰退の一途をたどることになるかもしれません。

 

来年か再来年に中国駅伝が山口県開催になります。その時にどれくらいのチームが参加しているか。上位と差が付くのか。想像が付きません。が、状況は我々が思う以上に加速していると思います。この危惧が本当になるかどうかは分かりません。現状を見る限り「そんなことはない」と言い切れない状況だと思っています。

 

どうなるのか。見守っていきたいと思います。

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専門練習

2021-11-12 | 陸上競技

これも忘れないうちに記録しておきたいなと。ほぼ忘れかけていますが。

 

先週の金曜日(かなり前ですが)、練習はハードルを使った練習にしようということになりました。kbt先生と相談のうえで。練習の流れに関してはほぼkbt先生が考えてくださっています。私は「現場係」という形で気づいたことを細かく選手に伝える役割。これからの練習に導入するために「ハードル」をどのように使うかという話の中でこの形になりました。昨年度もシャトルハードルなどをやったということでした。このあたりを踏まえながらどうするかを実際に見ながら検討しようと。

 

練習の流れとしては前の記事に書いた「ハードル練習会」で行った内容と同じ。今回はハードルリズムスキップを入れました。股関節周辺をしっかりと動かしてから走りにつなげていくという部分。これも共通する考え方です。すり合わせをしながらやっていきたいと思います。バタバタしていましたがメニュー的なものを作成しておきました。紙媒体で残しておくと次につながるかなというのもあったので。

 

ワンステップハードルをやってから一歩ハードル。そこから「ハードル走」と「タイヤ引き」の組合せを。これは以前から実施していますが「接地のポジション」を作るためには効果的だと思います。ワンステップハードルで感じたのですが、普段ハードルをやらない選手(やっていてもできないこともある)は、ハードルを越えて接地するときに腰が残ります。「乗り込み動作」というのかもしれませんがそれが極めて苦手です。重心移動ができない選手は顕著にそれが出ます。残るのでつぶれる。ここは間違いなく「スプリント」につながると思っています。

 

実際にハードル系の練習を見ていると「腰が残る」という感じになります。重心移動がスムーズな選手はここが自然にできます。苦手な選手がここができるようになると大きく変わってくるのかなという感じがあります。ハードルの高さは低めに設定。ハードル選手を目指すわけではありませんからこれでいいと思っています。今回は3歩で。見ていく中で「5歩ハードル」のほうがスピードを高く保てるのではないかという印象を受けました。導入段階なのでそれでいいと思いますが、よりスピード感を求めようと思えばやはり歩数を増やしたほうがいいなと。

 

苦手な選手は3歩で行くところを5歩でチョコチョコ走ってしまいます。これでは目的が果たせません。高いスピードを出すことで「インターバルを速く動く」という目的が達成できます。届くようにしていくことが重要。ストライドをある程度確保しながらやっていく。何度も話をしていきましたが「着地」をどうするかです。身体の真下でとらえるイメージが持てれば間違いなく速く走れます。ブレーキがかからないからです。これを繰り返し身に付けてもらいたい。本当は両足できると理想。体幹が弱い選手はここで体がぶれる。このあたりも見ながら指摘して行けたらと思います。

 

4本走ってから「タイヤ引き」を2本。これは課題になる部分がいくつもあります。軽いタイヤにしていますが負荷をかけて引っ張る。身体の真下でとらえる、反対足が遅れない、重心を前に進める。このあたりが自然と身に付きます。kd先生が以前から言われていますが150mのタイヤ引きとスプリントの相関性はかなり高い。短い距離であればパワーで押しきれますが長くなるとそれではできない。身体の真下でとらえることとフォロースイングのタイミングが合うこと。この2つができて初めて進むようになります。

 

最後にスプリントを1本。これが総まとめという感じでしょうか。このサイクルを時間的に余裕があったので3サイクル。走る本数的にはそれなりだと思います。ひたすら走るというのではなく「道具を使いながら」走ることで飽きずにできます。それぞれの種目は違いますが「目的」としては同じです。課題をもって走っていくことで感覚の変化が生まれていくと思います。

 

タイヤ引きもハードル走も「ありふれた練習」です。が、そこにどのような目的や課題を持たせるかによって大きく違ってきます。メニューがあるからやるというのではなく「なぜそれをやるのか」という感覚を持ってもらいたい。そのあたりのことは話をし続けました。慣れてきたらまた違う感覚が身につくのではないかなと考えています。

 

こんな感じでやりました。記録として残しておきたいなと。なかなか時間が作れていませんが。グランドに行く時間を増やしたいと思っています。記録しておきます。

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第2回ハードル練習会3

2021-11-11 | 陸上競技

さらに続きを。

 

第1回の時にはひたすら「リード足」と「抜き足」のことをやりました。人数も少なくある程度目が行き届く部分があったからです。今回は人数も増えたので本当に突き詰めてやるには難しい部分があります。それでも学校でやってもらいたいという部分があるので「リード」と「抜き」の練習を入れました。「リード」に関しては「締めて持ってくる」部分、抜き足に関しては「立てて前まで」という部分を説明しながら重視。Mさんが「リードが得意」と言っていたのでお手本を見せてもらいながら。実際、昨年の12月に実施した練習会ではMさんのリード足は開きまくっていました。kbt先生と「ここはどうにかしたいですね」と話していたのが思い出されます。1月の練習の時も同様。この部分が改善していくことで実際にあードリングのスピードも向上したと思います。

 

さらに抜き足。これもMさんを例に挙げさせてもらいます。2年時の県新人で2位になっています。この時は向かい風というのもあったと思いますが「3歩で届かない」という話を聞いていました。これもkbt先生と相談した結果、「前まで持ってこれていない」という課題を克服してもらうことに。抜き足が寝てしまって途中で落ちるのでスプリントにつながりません。走るために必要な技術を身に付けてもらうことは大切。県体で改善されていたので2人の努力は形になったのだと思います。

 

この基本的な動きを改善していくだけでずいぶん変わっていきます。これには時間をかける必要があります。短期間で変わるということは短期間で元に戻るということになります。丁寧に繰り返す。今回の練習会だけで変わるとは思っていません。だからこそ定期的にやっていく必要があると思っています。ある程度の時間を使ってやっていきました。

 

ここからは「ワンステップハードル」を。この練習は最も好きな練習です。専門的なハードルの指導が受けられないのであれば「ワンステップハードル」を正確にやっていくだけでかなり変わってくると思っています。リード足と抜き足を丁寧にやっていく。リード足が下りるときにしっかりと身体の真下で捉える。抜き足を立てて一瞬で身体の前まで持ってくる。一連の動きがこの練習の中に入っています。正確にやっていくことができれば間違いなく変わります。「速くやる」というよりは正確にやるほうが重要。通常はもっと広くするのですが今回は「3足長→6足長→9足長」という形でやっていきました。

 

足長を広げていくことで「段階的に動きの変化を感じる」ことができます。抜き足を前まで持ってこないと届かなくなります。さらには届かないのでリード足を伸ばして届かせようとする。リード足の接地が真下に持ってこれない。この辺りから課題が明確になります。走るときに「腰がついてこない」選手はこの辺りからかなり動きがきつくなります。一番顕著なのは「降りるとき」でしょうか。腰がついてこないので前接地になってしまいます。こういう場合は「短い距離」でしっかりと真下で捉える感覚を作るといいなと思っています。できないのに次の段階に進むと「積み残し」があるままになってしまうのでできなくなります。股関節の硬さも影響しているのだろうなと感じながら。

 

ある程度やったら「タンブリング」を。これは「リード」と「抜き」のタイミングを意識させるためにやっています。できない選手は「リード」と「抜き」の接地のタイミングがずれます。一気に持ってきてというのができません。ショートハードルなどでは顕著に出てきますが、抜き足が遅れてしまうので重心が後ろに残り止まってしまう感じになります。走りの流れができなくなります。とりあえず跳んでいたら修正できるというわけではないのでこの部分の「感覚」というか「タイミング」というかを体感してもらうためです。これも「感覚」です。これまでの「感覚」と本当に必要な「感覚」の「違い」を理解してもらいたいなと思います。ここも何度もやりました。もちろんタイミングが取れない選手が多い。しつこいようですが「繰り返し」だと思います。

 

最後に「ハードルを跳ぶ」ということで一歩ハードルを。最初は狭めに設定します。ここは「縦抜き」になっても問題ないと思います。高く跳ぶことになるかもしれませんが。しっかりと踏み切る。抜き足と踏切足が同じになるので前まで持ってきてしっかりと踏み切れないと跳べません。これを身に付けるためには必要な練習だと思っています。これまでやってきた練習のまとめ的な部分もありまs。一歩ハードルではリード足を伸ばす暇はありません。これがやりたい動きなのです。空中で浮いていたら膝が伸び切るかもしれませんが素早く下ろそうと思ったらそんな間は生まれない。「リード」「抜き足」をできるだけ早くついて走りに繋げていけるかが重要です。「タタ」というリズムを上げていきます。

 

しばらくやってから途中から足長を伸ばしました。最初は狭くしておいてから2台分広げる。ここで明らかにリズムが落ちてしまう選手が出てきます。要因は「リード」「抜き足」の部分がきちんとできないからです。届かなくなってリード足を伸ばす、踏み切ってから腰が残る。この部分ができないと間違いなく一歩ハードルはできません。股関節が硬ければ・・・という感じで「実践」に近い練習になるとそれ以前の課題が出てきます。いきなりこの練習をしても課題の克服はできないのです。前段階でどのようにするか。だからこそ「ハードルに特化した練習」という位置づけの時間が必要だと思っています。

 

きっちり3時間行いました。本当はそれぞれに確認をしていきたいと思っていたのですが、その後の予定が詰まっていたのでできず。ここも本当の意味での「振り返り」ができなかったなという部分があります。次につなげるための課題。次回どのようなことをするのがいいのか。ここも考えていきたいと思います。

 

2回目を実施して次にどうするかを考えていきたいと思います。こういう活動に理解は得られないかもしれません。それはそれで仕方ない。やるべきことを淡々とやっていきたいと思います。また書きます。

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