kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

第2回ハードル練習会2

2021-11-11 | 陸上競技

ひとまずやった内容も含めて。

 

今回は競技レベルの差があるのが明確でした。これは最初から分かっているので問題なし。それぞれにとってメリットがあると考えています。できるだけペアワークにしてお互いにプラスになるように。「できる」選手が「できない」選手に教える。動きを見て課題に気づく。これは間違いなくプラスになります。「できない」選手は「できる」選手の動きを見ることで将来的にやりたい動きを直接見ることができます。こういう「機会」を提供するだけでも全く違ってくると思っています。場の設定。

 

本当は最初から専門的な練習をしたいと思っていましたが、「コミュニケーション」をとることを優先的に行いました。遊びに来ているわけではありませんが雰囲気づくりというのも重要だと思います。女子は比較的打ち解けていました。積極的にやってくれるとそのあとの技術習得度も大きく変わっていくと思います。

 

そこからは本当に基本的なことを。これはスプリントの動きにもつながっていくと思います。股関節周辺の強化と動かす部分。股関節を動かすだけではなく「体幹」を崩さずに手足を動かすことも重要です。やることに一生懸命になって「正確な動き」ができてないというのは避けたい。

 

最初に「ハードル股関節」として壁の前にハードルを置いて「股関節回し」をしました。これだけで股関節強化につながります。実際やってみるとできない選手が多い。股関節周辺が硬い。さらには弱いので前まで持ってこれない。この段階で丁寧にやっていかないと次からの動きもできません。股関節回しをすると股関節が硬い選手は「腰が引ける」形になります。運動能力だけでカバーできない部分です。「やりたい動き」があっても「筋力不足」や「柔軟性不足」により「できない」ことが多くあります。「できない」ではなく「なぜできないのか」も考えていく必要があると思っています。

 

そこからハードルを並べて「ハードル股関節」の前に進むバージョン。これも意識的に大きく動かす。リズム感がないとできませんし、股関節が硬いと体のバランスが崩れてしまいます。これも継続的にやっていくことで変化は生まれると思います。本当はこの日までに練習計画を作成して配布したいと思っていました。結局そこまでたどり着けなかったので口頭で説明するだけになってしましました。メモ書きをさせたいと思っていましたがその時間を与えることもできなかった。反省です。

 

次にハードルドリル。これは練習会でやっている内容ですね。これまで自分で計画を立てていた時にはアップで必ず入れていた内容です。目立つことはありません。基本的な内容です。連続歩行をしてからサイドの切り替え、次に「連続抜き」のリズム。この前段階でどれだけ2つの動きができるかだと思っています。連続歩行をすると体幹が弱い選手は身体がぶれます。体幹を保ったまま手足を動かすというのは難しい。さらには「連続歩行」で足を前まで持ってこれるか。膝を立てて持ってこれるか。この部分はいきなりやると意識付けができなくなります。さらに「サイド」をやることで「切り替え」の意識ができると思っています。これはスプリントでも同様。タイミングが遅れてしまえば進みません。切り替えた瞬間に「ハードルを越えておく」ことが重要です。時間をかけてやっていく必要があると思っています。

 

そこから「連続抜き」のリズムになります。身体をローリングせずに前まで持ってくる。股関節の柔軟性が低い選手にはこれができません。締めて持ってくることと骨盤をローリングさせないことはかなり大切だと思っています。届かないからローリングさせて届かせるというのでは意味がなくなってしまいます。「目的」は届かせるためではなく「膝を立てる」「体幹を保つ」「膝を前まで持ってくる」です。この狙いに合わない練習の内容になってしまうと勿体ないなと思います。この狙いのためにどうするかが重要だと考えています。

 

陸上競技において。身長が高い低いは関係ないといわれる部分はあります。身長が低くてもスプリントが速い選手はいます。身長が高くてもそれほど速く走れない選手もいます。「体格はそれほど関係ない」という部分。が、身長が低くてスプリントがある選手は「武器」があります。誰よりも高いピッチを保てるとか身長は低いが股関節の柔軟性が高いのでストライドが確保できる。きちんと「速く走れる」選手にはそれなりの「理由」があります。股関節が硬く抜き足がきちんと抜けない選手が身長が低くてスプリントもなければ「思い通りの結果」にはつながりません。練習をしていたら強くなるという部分だけではないのです。その部分まで視野に入れながらやっていかないといけない。ハードルに関しては「走りながら障害を越える」という種目です。身長が高いほうが有利だといえます。もちろん身長が高ければ「必要な筋力」も大きくなるのでそれができなければスプリントが上がらないので結果にはつながりません。メリットデメリットはあります。が、どちらも「補うために何をするか」というのが重要だと思っています。

 

長くなるのでまた続きは別に。

 

 

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第2回ハードル練習会

2021-11-10 | 陸上競技

1週間近く経過していますが11月3日に実施したハードル練習会について記録だけしておきたいと思います。記憶が曖昧になってしまうので。どこまで覚えているのかは怪しい部分がありますが。

 

11月3日水曜日。祝日。この日は午後からskyでハードル練習会を実施することに。1回目は知り合いの学校だけで実施していましたが、今回はある程度幅を広げて。どれだけニーズがあるのか分かりませんが「やっていく」ことで何かが変わっていくと思っています。今回は一人では対応が難しいかなと思っていたのでskyのMさんと中学校で教員をしているnsy先生にも協力してもらうことに。基本的には一人でやろうと思っていますが、協力してもらえる部分に関しては一緒になってやっていけたらと思っています。

 

人数的には40人くらいだったでしょうか。30人かもしれません。正確に人数を数えていないので。インターハイレベルの選手もいればハードルを始めたばかりという選手もいます。幅広い層に対してどのようにしていくかも色々と今後の課題なのかもしれません。上級者と初心者が同じような練習をすることには弊害もあると思います。それでもしばらくはこの形がいいかなと。上級者だから「基礎的なことをやらなくてもいい」とは思いません。原点に立ち返ってやっていく必要があります。初心者は上級者の動きを見ながらお手本として身に付けていきます。こういう交流の場も必要だと思います。

 

最初に第1回目に話した内容をもう一度伝えました。もちろんskyの選手にも活躍してもらいたいと思っています。うちの選手のためにもこういう練習会は必要だと思っています。専門的な練習の時間を確保しつつ、より個人にあった内容を導入していく。それは同じ学校にいるからできることです。他校と比べるとアドバンテージはあります。こういう部分も本人たちが感じてくれると大きく変わっていくかなと思っています。

 

男子はとにかく「中国大会で戦える」というのが最大テーマになると思います。今のままでは予選通過さえ厳しいという感じになります。継続してやっていくことで色々なことに対応できるようになる。とにかく一人でも多くの選手が中国大会の予選を通過してインターハイに近づく。ここは重要です。女子に関してはかなりレベルが高いと思っています。400mHであれば64秒を切らないと中国大会にいけないというレベルになるのではないかなと思っています。中国大会の決勝に6人が残ってそのままインターハイへ。かなり厳しい目標だと思いますが「県を勝ち抜けばインターハイにいける」という感覚を持ってもらいたい。それくらいのことが目指せるのではないかなと。

 

午後からの練習にしているのは理由があります。前回も書いた気がしますが。今回アシスタントとして協力してくれたMさんやnsy先生、「めちゃくちゃ足が速い」という感じではありません。走力的には他の選手のほうが速いかもしれません。それでも100mHを13秒台で走ります。自分に必要なハードル技術が身についているのだと思います。100mが13秒0で100mHが13秒9というのは恐ろしい話です。nys先生の400mHも同様。フラットで走ったら58秒台くらいかなと依然話していました。が、ベストは60秒1(だったと思います)。ロスが少ない。これはやはり「ハードルの専門的な技術」を身に付けること、自分に合ったハードリングをすることで実現できている。すごいことだと思います。

 

しかし、「もっと足が速かったら」というのもあります。100mが12秒5で走れていたらどうなっていたのか。400mを57秒で走っていたらどうなっていたのか。走るために必要な「体幹の筋力」を上げていたらどうなっていたのか。この部分も含めて考えていく必要があると思います。だからこそ、午前中は「各学校でしっかりと練習をしてほしい」という感じで伝えています。技術的な改善には時間がかかります。同時に筋力の向上も走力アップもすべて時間がかかります。ハードル練習会で「技術的なこと」を学んで改善しても、実際に速く走れなければ「ハードルリングはうまいけど・・・」という形になります。最終目的は「ハードルの記録の向上」です。そのためには一つの要素だけのを向上させるのではなく、すべての要素を改善していく必要があります。強化練習として「隔週」で実施してもらえたらいいなと。

 

実際、この日skyの選手は午前中セミナーパークの坂を使いながらかなり「足づくり」をしました。走るというよりはスキップをしたりバウンディングをしたり。疲労度はあると思います。それでも今後のことを考えるとこの日にきちんとやっておきたい。スプリントも上げる、ハードル技術も上げる。この両輪の中でやっていく必要がある。他校よりも間違いなくアドバンテージはあります。


久々にまともに書いていますが、長くなってきているのでまた書けたらと思います。多分。やった内容なども含めて書いておきたいなと?

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これからどうするか

2021-11-02 | 陸上競技

なかなか書けません。どうしたものでしょうか。

 

連続でハードルについて書いていました。「感覚的なこと」も含めてこれからどうしていくのかを考えていきたいなと思っています。3日に「ハードル練習会」をします。今回はnsy先生にも来てもらって手伝ってもらう予定です。更にはskyのMさんにも来てもらう。前回、krkくんに会ったときに「ハードル練習会を定期的にやろうと思っている」という話をしたら「行きたい」と言ってくれていました。こういうつながりを大切にしながら一人ではなく多くの人を巻き込んでやりたい。更には実業団で活躍しているymd選手もまきこみたい。どうすればできるのかを模索しながらかなと思います。

 

数日前に娘から「授業でハードルやるんだけど」という連絡が来ました。教育実習が終わって「模擬授業」で大学生を相手に授業計画を立てるようです。課題は「踏切を遠くにしたい」ということでした(笑)。踏切が近くなると高く跳ぶことになるので遠くから踏み切らせたいと。いやいや、これはなかなか面白い話ですね。小学生に向けての授業計画なのだと思いますが「ハードルについて」を娘が考えているのというのは。

 

まー土曜日に連絡が来て「後で連絡する」と伝えて忘れていたので催促の連絡があったというのもありますが・・・。せっかくなので電話してどのように考えているのかを聞くことに。「陸上競技はタイムで判断する部分」だから体育の授業ではそれ以外のことも着目してやっていきたい。足が速い人が評価が高くなるというのではなく「別の観点からやりたい」と。すごいなと思います。

 

遠くで踏み切るためにどうするか。3日に「ハードル練習会がある」と伝えたら「なんでもっと早くいってくれないのか」と言われました。行きたかったと。体育の授業でやる「ハードル」のためにどれだけ本気なのか(笑)。それでもこういう姿勢は良いなと思います。別に指導者になるというわけではないのに「必要だから」と思って学ぼうとする姿勢。「顧問」と「指導者」という観点からも必要なのだと思います。(親ばかということで)。

 

単純に「マークを置いて跳ぶ」というのが一般的なのかもしれません。目に見えて分かりますから。が、それだけでは上手くいかないと思います。そこで踏み切ったらいいと分かっていても結局はそこに合わせて跳ぶことができない。「理想」としては「遠くから踏み切る」ことが必要なのですが、「踏み切れ」と伝えるだけではできない。ここは難しいと思うます。これを小学生の授業などでやろうと思うとどうするのがベストなのかな、と。話をしながら「一歩ハードル」をやってみたらどうかと。「遠くから踏み切る」ということだけを考えるのではなく「どうすれば遠くから踏み切れるか」という部分かなと。

 

一歩ハードルはよく行います。これは「抜き足」が「踏切脚」となります。「遠くから踏み切る」ためにはきちんとした「踏切」が必要になります。きちんと地面に力を加えてあげないと跳ぶことはできません。一歩ハードルで届かないというのはやはり「抜き足」ができない部分があるからです。これは色々なレベルの選手に合わせてやっていくことができます。今回は「遠くから踏み切る」という形になるのでしっかりと強く踏み切りたい。このための練習です。ほかにも一歩ハードルの効用はあると思いますが、「体育の授業」ということで。逆にいうと「導入段階」で身に付けていくと大きな話なのかもしれません。

 

話をする中で「少しずつ距離を伸ばす」ということも提案しました。同じ踏切ではなくより強くしないと届かないように伸ばす。もちろん導入段階ですから極端に伸ばす必要はないと思います。気持ち伸ばしていって届くようにする。少し上に跳んでいたのが前方向に跳ぶ感覚になると思います。たくさんの台数は必要ないかなと思いますが、「方向が変わっていく」ことと「しっかりと踏み切ること」は意識できるのではないかなと思います。

 

そんな話をしながらせっかくなので「ワンステップハードル」の動画を送りました。これはよくやる練習です。連続抜きというのではなく「ハードルの基礎的な動き」を身に付けるための動作です。距離を伸ばさずに丁寧にやってくことで動きが身につくと思っています。導入段階であればこの部分をしっかりとやるだけでずいぶん違ってくると思っています。もちろん、いきなり全員ができるとは思いませんが「ハードルに慣れる」ということであればこういう動きも必要だと思います。抜き足でしっかりと身体を前に運ぶというのはここではやらずに足長を短めに設定して「ワンステップハードル」を行う。股関節の柔軟性なども向上すると思います。体育の授業で「股関節の強化」を考える必要はないと思いますが(笑)。

 

「体育の授業」の視点と「これからハードルをやる選手」に対するアプローチは似ている部分があると思います。ここに対してどのようにするか。今回挙げたことなども踏まえながらやっていきたいと思います。実際問題ハードルが上手い選手は本当にうまい。何も教えてもらっていなくても跳べる選手がいます。それでもその「精度」の問題を考えるとより良いハードル練習というのがあると思います。インターバルを3歩で走るとか17歩で走るとかいうだけではなく「どうすればそれができるか」まで考えながらやっていけたらいいのかなと。

 

貴重な経験でした。しっかりと考えていきたいと思います。感謝。

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